疾走する神山雄一郎(1番車)

まずグランドスラムとは

一般的に「グランドスラム」とは、テニスの4大大会(ウィンブルドン、全米オープン、全仏オープン、全豪オープン)を全て制覇することであり、そこから各種スポーツで主要大会を全て制覇することを指すようになった。例えば、ゴルフにおけるグランドスラムは全英オープン、全米オープン、全米プロゴルフ選手権、マスターズ・トーナメントを全て制覇することを指す。

競輪におけるグランドスラム(グランプリスラム)

そして、競輪におけるグランドスラムは、現在開催されている6つのG1(全日本選抜、日本選手権、高松宮記念杯、オールスター、寛仁親王牌、競輪祭)を全て制覇することである。KEIRINグランプリは含まれない。

そして、KEIRINグランプリを含んで7つのタイトルすべてを獲得することを、「グランプリスラム」と呼ぶ。

競輪のビッグレースについてはこちらも参照⇒

2026年現在、グランドスラムを達成した選手は以下の5名のみ(以下敬称略)。

選手名登録地・期別達成年
井上茂徳(引退)佐賀41期1988年
滝澤正光(引退)千葉43期1990年
神山雄一郎(引退)栃木61期1999年
新田祐大福島90期2022年
脇本雄太福井94期2025年

長い競輪の歴史の中でもわずか5名。井上・滝澤の両者は1994年に寛仁親王牌がG1に昇格する以前の達成のため、現在の6G1を全て制覇したのは神山雄一郎・新田祐大・脇本雄太の3名のみである。なお、井上・滝澤はKEIRINグランプリも制覇しているが、神山・新田は2026年現在グランプリを制覇していない。

そして、脇本は2025年に全日本選抜・高松宮記念杯を一気に制してグランドスラムを達成すると同時に、2022年にグランプリを制していたため、史上初の「グランプリスラム」達成者となった。

ガールズケイリンのグランドスラム・グランプリスラム

一方、ガールズケイリンのグランドスラムは、現在行われているガールズG1開催、オールガールズクラシック・パールカップ・女子オールスター競輪・競輪祭女子王座戦をすべて制覇すること。ここにガールズグランプリが乗って、グランプリスラム達成となる。

ガールズのグランドスラム・グランプリスラム達成者は佐藤水菜ただ一人。しかも2025年は4G1・グランプリをすべて制し、史上初の「年間グランプリスラム」を達成した。

さらに2026年現在、佐藤はここまで無敗でオールガールズクラシック・パールカップを制覇。年間グランプリスラムのさらに上、無敗で全てのG1・GPを制する「年間パーフェクトグランプリスラム」に挑戦中である。

グランドスラム達成を逃した過去の名選手

上記の4名以外にも、グランドスラム達成まであと一歩に近づいた選手は2名いる。

まずは、「ミスター競輪」中野浩一。世界選手権10連覇、第1回KEIRINグランプリ制覇など、輝かしい功績と共に1980年代の競輪界をリードし続けた中野だが、高松宮記念杯を制覇できないまま1992年に引退した。ラストランは奇しくもその高松宮記念杯決勝戦であり、滝澤正光の2着に敗れた。

同じ福岡の「F1先行」吉岡稔真も、グランドスラム達成まであと一歩と迫りながらオールスターを優勝できずに2006年に引退。ファン投票1位には幾度となく輝きながらも、優勝だけは叶わなかった。

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