競輪界最強の称号『S級S班』
競輪界最強の9人と謳われるS級S班。このページでは、そんなS級S班の歴史を振り返る。
S級S班の説明および、2024年のS級S班については以下を参照⇒
2007年~2008年
2007年のKEIRINグランプリから、S級S班制度が適用された。当時のS級S班は18名で、KEIRINグランプリ2007優勝者は伏見俊昭(福島)だった。
初代S級S班の18名は以下の通り。左の9名がKEIRINグランプリ2007に出場。
伏見俊昭(福島) | 荒井崇博(佐賀) |
小嶋敬二(石川) | 岡部芳幸(福島) |
飯嶋則之(栃木) | 神山雄一郎(栃木) |
渡邉晴智(静岡) | 鈴木誠(千葉) |
有坂直樹(秋田) | 遠澤健二(神奈川) |
山崎芳仁(福島) | 豊田知之(岡山) |
兵藤一也(群馬) | 新田康仁(静岡) |
佐藤友和(岩手) | 平原康多(埼玉) |
手島慶介(群馬) | 渡部哲男(愛媛) |
2008年~2009年
KEIRINグランプリ2008優勝は井上昌己(長崎)。前年から9名が入れ替わり、後にグランプリを制する武田豊樹(茨城)、海老根恵太(千葉)、山口幸二(岐阜)の3名が初のSS入りを決めた。なお、この年SSの手島慶介(群馬)が09年1月に急逝し、岡部芳幸(福島)が追加でSS入りとなった。
2009年~2010年
KEIRINグランプリ2009優勝は海老根恵太(千葉)。のちにグランプリを制する浅井康太(三重)、村上義弘(京都)、村上博幸(京都)の3名が初のSS入りを決めた。
2010年~2011年
KEIRINグランプリ2010優勝は村上博幸(京都)。佐藤慎太郎(福島)、新田祐大(福島)と、現在も競輪界をリードする両選手が初のSS入り。また、初代SSから3年連続でその座を守ってきた渡邉晴智(静岡)が陥落した。
2011年~2012年
KEIRINグランプリ2011優勝は山口幸二(岐阜)。グランプリ史上最年長での優勝だった。翌年の2012年からS級S班が9名となり、SS全員がグランプリに出場可能となった。2012年のSSは以下の通り。
山口幸二(岐阜)…3年連続3期目 |
武田豊樹(茨城)…3年連続3期目 |
浅井康太(三重)…2年ぶり2期目 |
成田和也(福島)…2年連続2期目 |
佐藤友和(岩手)…2年ぶり3期目 |
伏見俊昭(福島)…4年連続4期目 |
深谷知広(愛知)…初 |
村上義弘(京都)…2年連続2期目 |
長塚智広(茨城)…初 |
2012年~2013年
KEIRINグランプリ2012優勝は村上義弘(京都)。この年、前年グランプリ覇者の山口幸二(岐阜)がSS格付けのまま引退。その他、創設当初からSSの地位を守ってきた伏見俊昭(福島)が陥落し、岡田征陽(東京)が初のSS入りを果たした。
IN:岡田征陽(東京)、山崎芳仁(福島)
OUT:山口幸二(岐阜)、伏見俊昭(福島)
2013年~2014年
KEIRINグランプリ2013優勝は金子貴志(愛知)。深谷知広(愛知)との師弟コンビで競輪界を席巻した。この年は後閑信一(東京)が43歳でSS入りを果たした一方で、武田豊樹(茨城)、佐藤友和(岩手)といったタイトルホルダーがその地位を追われる結果となった。
IN:金子貴志(愛知)、平原康多(埼玉)、後閑信一(東京)、新田祐大(福島)
OUT:岡田征陽(東京)、佐藤友和(岩手)、武田豊樹(茨城)、山崎芳仁(福島)
2014年~2015年
KEIRINグランプリ2014優勝は武田豊樹(茨城)。前年SS陥落の屈辱を晴らす圧勝劇だった。また、神山雄一郎(栃木)が47歳でSS復帰を果たした他、稲川翔(大阪)、岩津裕介(岡山)が初のSS入りを果たした。
IN:武田豊樹(茨城)、村上博幸(京都)、稲川翔(大阪)、神山雄一郎(栃木)、岩津裕介(岡山)
OUT:金子貴志(愛知)、後閑信一(東京)、長塚智広(茨城)、成田和也(福島)、新田祐大(福島)
2015年~2016年
KEIRINグランプリ2015優勝は浅井康太(三重)。グランプリ5回目の挑戦にして初の制覇となった。また、この年は稲垣裕之(京都)、園田匠(福岡)が初のSS入りを果たした。
IN:新田祐大(福島)、園田匠(福岡)、山崎芳仁(福島)、稲垣裕之(京都)
OUT:稲川翔(大阪)、岩津裕介(岡山)、深谷知広(愛知)、村上博幸(京都)
2016年~2017年
KEIRINグランプリ2016優勝は村上義弘(京都)。2012年以来、2度目の優勝となった。また、この年は渡邉一成(福島)、中川誠一郎(熊本)が初のSS入りを果たした。
IN:渡邉一成(福島)、岩津裕介(岡山)、中川誠一郎(熊本)
OUT:神山雄一郎(栃木)、園田匠(福岡)、山崎芳仁(福島)
2017年~2018年
KEIRINグランプリ2017優勝は浅井康太(三重)。2015年以来、2度目の優勝となった。また、この年は三谷竜生(奈良)、桑原大志(山口)、諸橋愛(新潟)が初のSS入りを果たした一方で、SSの座を8年間守り続けた村上義弘(京都)が陥落となった。
IN:三谷竜生(奈良)、桑原大志(山口)、深谷知広(愛知)、諸橋愛(新潟)
OUT:稲垣裕之(京都)、岩津裕介(岡山)、中川誠一郎(熊本)、村上義弘(京都)
2018年~2019年
KEIRINグランプリ2018優勝は三谷竜生(奈良)。100期台から初のグランプリ覇者誕生であった。また、この年は清水裕友(山口)、脇本雄太(福井)が初のSS入りを果たした。
IN:清水裕友(山口)、脇本雄太(福井)、村上博幸(京都)、村上義弘(京都)
OUT:桑原大志(山口)、深谷知広(愛知)、諸橋愛(新潟)、渡邉一成(福島)
2019年~2020年
KEIRINグランプリ2019優勝は佐藤慎太郎(福島)。山口幸二(岐阜)に次ぐ、歴代2番目の高齢優勝記録だった。また、この年は松浦悠士(広島)、郡司浩平(神奈川)が初のSS入りを果たした一方で、8年連続SS在位の浅井康太(三重)、5年連続SS在位の武田豊樹(茨城)が陥落となった。
IN:佐藤慎太郎(福島)、郡司浩平(神奈川)、松浦悠士(広島)、中川誠一郎(熊本)
OUT:浅井康太(三重)、武田豊樹(茨城)、三谷竜生(奈良)、村上義弘(京都)
2020年~2021年
KEIRINグランプリ2020優勝は和田健太郎(千葉)。特別競輪初優勝がグランプリという快挙で、昨年に次ぐ大波乱の結末となった。また、この年は和田と守澤太志(秋田)が初のSS入りを果たした。
IN:和田健太郎(千葉)、守澤太志(秋田)
OUT:中川誠一郎(熊本)、村上博幸(京都)
2021年~2022年
KEIRINグランプリ2021優勝は古性優作(大阪)。グランプリ初出場で初優勝となった他、3年連続で4番車が優勝するという珍しい記録も生まれた。この年は古性に加え、高松宮記念杯を制した宿口陽一(埼玉)、競輪祭を制した吉田拓矢(茨城)が初のSS入りを果たした。
IN:古性優作(大阪)、宿口陽一(埼玉)、吉田拓矢(茨城)
OUT:和田健太郎(千葉)、新田祐大(福島)、脇本雄太(福井)
2022年~2023年
KEIRINグランプリ2022優勝は脇本雄太(福井)。G1・2勝に加えてグランプリを制覇したことで、史上初の獲得賞金3億円を突破した。この年は脇本、寛仁親王牌を制した新田祐大(福島)がSSに復帰したほか、競輪祭を制した新山響平(青森)が初のSS入りとなった。
IN:脇本雄太(福井)、新田祐大(福島)、新山響平(青森)
OUT:清水裕友(山口)、吉田拓矢(茨城)、宿口陽一(埼玉)
2023年~2024年
KEIRINグランプリ2023優勝は松浦悠士(広島)。5度目の挑戦で初のグランプリ優勝を果たした。この年は清水裕友(山口)と深谷知広(静岡)がSSに復帰し、日本選手権を制した山口拳矢(岐阜)、オールスター・競輪祭を制した眞杉匠(栃木)が初のSS入りとなった。一方で10年連続でSSを維持してきた平原康多(埼玉)が陥落するなど、実に4名が入れ替わりとなった。
IN:山口拳矢(岐阜)、眞杉匠(栃木)、清水裕友(山口)、深谷知広(静岡)
OUT:新田祐大(福島)、守澤太志(秋田)、平原康多(埼玉)、郡司浩平(神奈川)