あの高配当はどう出現したのか

穴党ファンの夢、100万車券。昨今は7車立て全盛で、目玉が飛び出るような超高配当はあまり出なくなってしまった。

それでも、先日の武雄記念では久々に100万円超えの配当が出現。穴党に改めて夢を与えた。

今回は、これを超える超高配当が出たレースを振り返る。

2018年2月23日 小田原10R

まずは、2018年2月23日の小田原10R・A級準決勝。3連単歴代5位の3,677,320円が出たレースだ。出走表は以下の通り。

選手名登録地
志佐明神奈川
相澤政宏宮城
川上真吾東京
佐藤学栃木
高橋佑輔神奈川
加賀美智史山梨
沼田淳一郎神奈川
須々田大昇青森
高橋昇平埼玉
並び:175・394・28・6

人気は地元・1志佐明に集まった。確定オッズで3連単1番人気は1-7-5の4.4倍、2番人気は1-7-3で10.6倍。

レースは残り2周半で3川上真吾がインを切り、そのまま先行態勢。人気1志佐明は打鐘で巻き返したが行き脚鈍く、関東勢のブロックもあり最終2コーナーで地元ラインは完全に崩壊。その上最終バック~3コーナーで内を突いた4佐藤学がまとめて外を掃除してしまい、最後は3川上真吾4佐藤学8須々田大昇の順で入線したが、3川上真吾が残り2周半でのイエローライン踏切で失格。1着4佐藤学―2着8須々田大昇―3着2相澤政宏の順で確定し、3連単4-8-2は3,677,320円(487番人気)、的中1票=実質最低人気という結果となった。

別線の3番手―第3ラインの番手―先頭 という決着。3連複の108,780円なら東北ライン2車軸の総流しで買えなくもないが、3連単となると…。

ゴール画像。4佐藤が外をまとめて掃除した

2018年11月22日 静岡6R

続いては2018年11月22日の静岡6R・A級特一般。歴代6位の3,611,620円が出たレースを見てみよう。

選手名登録地
原野隆東京
白川将太青森
原岡泰志郎千葉
緒方剛埼玉
桂馬将人福島
細沼健治埼玉
菅田和宏宮城
樋口絢土東京
奥原亨神奈川
並び:81・752・93・46

人気は点数断然の7菅田和宏。東北ラインに支持が集中し、1番人気は7-5-2の3.2倍とかなりの票を集めた。

レースは人気の7菅田和宏が終始内に閉じ込められ、足の使い所を全く見い出せない展開に。前から成り行き先行となった4緒方剛9奥原亨が絡んでいき、削り合いとなった所を3原岡泰志郎が自力に切り替え捲る。直線はその後ろにスイッチした6細沼健治が抜け出したが、2着には北日本3番手から2白川将太が強襲し浮上。7菅田和宏はゴール前急追したが4着に終わり、1着6細沼健治―2着2白川将太―3着3原岡泰志郎で確定。3連単6-2-3は3,611,620円(495番人気)、これも的中1票の最低人気という結果となった

点数89点台(他は78点~82点)で先行力も断然という選手が着外に沈み、6番車が1着という結果だったが、それにしてもとんでもない配当となった。

超高配当が出るレースの特徴

超高配当が出るレースの特徴は以下の通り。

・実力差が大きいA級戦の9車立て

・本線がしっかりしている(3連単の1番人気が10倍を切る)もしくは1人実力が突出した選手がいる

このようなレースで、本線が完全に着外に沈み、なおかつ別線の筋違い(3番手同士や、3番手ー先頭での決着など)で決着すると、このような想像もつかないような超高配当が出現する

その時はラインが完全に無意味と化し、点と点の争いになっているため、まともに予想していると的中はまず不可能。仮に200万円以上の超高配当を的中させたい場合は、1人軸を決めてそこから3連単マルチ全通り流し(9車立てなら168通り)を買うか、人気本線の選手=先頭、番手を除外した3連単7車BOXを買うか(210通り)だろう。投資額も大きくなるが、2万円で数百万円が手に入るなら…と割り切って投資するしかない。

しかし、現在全てのA級戦は7車立てで実施されているため、このような超高配当が出る可能性は著しく低いと言える。少なくとも9車立てのA級戦が復活しないと、100万円以上の配当がそうそう出ることはないだろう。一攫千金の夢を追うには、もう少し時間が必要なようだ。

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