競輪用語集

ア行

赤旗…レース中、失格にあたる行為があったと疑われた場合に、審判員が掲示する赤い旗。2コーナーと3コーナーから出る(1コーナーと4コーナーは赤いランプが点灯する)。反対に、失格の疑いがなかった場合は「白旗」が掲示される。

上がりタイム…最終周回バックストレッチラインからゴールまでのタイム。大体200m12秒前後が平均だが、速い選手になると10秒台前半のタイムが出ることも。

脚見せ…出場する選手がレース前に練習走行をし、実際のレースで組むラインをアピールすること。「顔見せ」「選手紹介」「地乗り」とも。

アンコ…3車が並んで走った時の真ん中になること。並走では一番不利な位置となる。間に挟まった様子がお菓子のアンコを想像させることから名前がついた。

イン切り…後方から追い上げて先頭誘導選手を交わし、前方にいた選手を下げさせ、自分が先頭に立った上で目標にしたい選手の上昇を待つこと。

イン粘り…内側でラインの番手の選手と並走し、番手を奪いに行くこと。

イン待ち…先行選手がいない追い込み選手が、後方から上昇するラインに競り合うために先頭を走って「待つ」こと。

ウマ…先行選手のこと。「機関車」も同じ意味。

ウマ無し…追い込み選手に、目標とする先行選手がいないこと。

追い上げマーク…先行選手の番手等などに最初から競りに行かず、勝負所で追い上げて競りにいくこと。

抑える…後方から上昇し、前の選手の外側に付けて出られないようにすること。

カ行

かかり…スピードの乗りのこと。

カマシ…他の選手が流して走っている瞬間を狙って、一気にスピードを上げて前へ出ること。

交わしの交わし…番手から抜け出した選手が、更に後ろの選手に追い抜かれること。

敢闘門…出走選手がバンクへ入場する門のこと。

機関車…先行選手のこと。

切替え…自分のラインの先頭選手が不利だと見て、別のラインに割り込んだり、後ろについたりすること。

クリップバンド…ペダルにレーサーシューズを固定するバンド。ごくまれにレース中に外れる。

検車…レース前日(前日検査日=前検日という)や当日に行われる自転車の検査のこと。これに合格しなければレースに出場できない。

コマ切れ…4分戦以上のライン構成のこと。

サ行

直付け(ジカ付け)…先行選手の番手に位置付けること。

事故点…レース中に違反行為を行った場合に与えられる点数のこと。一定以上貯まると「斡旋停止」の処置がとられ、レースに出場できなくなる。

失格点…次々期の級班を決定する際に用いられる「評価点」を計算する際に、競走得点から引かれる点のこと。1回の失格につき3点を引く。

車間を切る…前の選手と距離を取って、後ろからの攻撃に備えること。

重大走行注意(重注)…レース中の違反行為に対する、失格に次ぐ重いペナルティーのこと。

スジ違い…別ラインの選手同士で上位を占めること。

ズブズブ…ラインの番手・3番手の選手が1着・2着となり、先行選手が粘れなかったこと。

先行1車…先行できる選手が1人しかいないこと。先行選手にとっては一番有利な形。

走行注意(走注)…レース中の違反行為に対するペナルティーのこと。ペナルティーの中では一番軽い。

タ行

叩く…一気に後方から上昇し先頭のラインより前に出ること。「抑える」よりスピードが速い。

タテ脚…前に進む力のこと。反対はブロックする力の「ヨコ」。

タレる…先行選手が直線で失速すること。

千切れる…(特に番手選手が)前の選手に離れてしまうこと。

突っ張る…後ろから来た選手を前に出させないようにスピードを上げること。

出切る…前に出ること。

特昇「特別昇級」もしくは「特別昇班」の略。A級3班の選手が3開催連続で完全優勝してA級2班になると「特別昇班」、A級1・2班の選手が3開催連続で完全優勝してS級2班になると「特別昇級」と呼ばれる。

トリガミ…車券が的中したが、払戻金額が購入金額を下回ること。「ガミる」とも。

ナ行・ハ行

中割り…直線で選手と選手の間を割って追い込むこと。

敗者戦…トーナメントで勝ち上がれなかった選手同士が戦うレース。「負け戦」ともいう。

ハウス…レース中に前後を走行している自転車のタイヤ同士が接触すること。

ハコ…番手のこと。

ハコ3…番手で直線に入った選手が伸びきれず3着になること。同様に4着なら「ハコ4」という。

バックを踏む…スピードを落とすこと。競輪用の自転車にはブレーキが付いていないため、ペダルを逆に回転させるような感じでスピードを落とす。

番組…選手の対戦組み合わせを決定し、車番を割り振ること。単にレースのことを指す時もある。

番手捲り…番手の選手が先行選手を交わして捲りを打つこと。

ハンドル投げ…少しでも早くゴールに到達するために、ゴール直前で、自転車のハンドルを前方に突き出すこと。混戦では、ハンドル投げの上手さが勝敗を大きく分ける。

ピン…1着のこと。

蓋をする…外側から抑え込んで、内の選手を出られなくすること。

ペース駆け…番手が並走になるなどして、自分のペースで先行すること。

ホームバンク…選手が普段練習で使っている競輪場のこと。

マ行

前受け…周回中に前の位置にいること。

前々…レース中は前方に位置し、チャンスがあれば他のラインに割り込むなどして有利な位置を取りに行く作戦のこと。

もがく…全力でペダルを漕ぐこと。

もがき合い…先行選手が前へ出るために、全力で漕ぎあうこと。「踏み合い」とも。

ヤラワ行

ヨーロッパ…競走得点が低い4番車6番車8番車の選手のこと。一般的にこれらの選手が車券に絡むと高配当になりやすい。

ヨコ…他の選手をブロックする力。

連下…2着争いのこと。

数字・アルファベット

二段駆け…先行選手が2人続いて走ること。「番手捲り」「ロケット」もほぼ同じ意味。

3分戦・4分戦…先行選手が3人ないし4人いる場合のライン形成のこと。

Sを取る…スタート直後に飛び出し、先頭誘導員の後ろに付けること。