競輪のルールは難しい?
これは競輪初心者や初級者だけでなく、ある程度経験を重ねた中級者も時折こぼすセリフである。
「やっぱり競輪のルールはよくわからん。何が失格で、何がセーフなのか」
確かに速いレース展開を追いながらだと、どの行為がルール違反で、どれがセーフかはなかなか分からないだろう。
そこで今回と次回は、2回に分けて主な競輪のルール違反(失格になる行為)について簡単に説明していく。
なお、以下の項目の☆印は、競技規則・判定基準から抜粋したものである。
暴走、過度の牽制等の禁止
☆暴走…打鐘開始前よりスパートしたが、他の選手に追い抜かれ、先頭で決勝線に到達した選手より、5秒以上離れて決勝線に到達したとき。
☆過度の牽制…他の選手を必要以上に牽制したため、ある選手がスパートしたにもかかわらず追走せず、自己との差が著しく離れ、勝機を逸したとき。
つまり、やる気を出しすぎてバテバテになって最終的に遅れすぎてもダメ、他の選手を気にしすぎて誰かにぶっちぎられてもダメということ。
この他、正当な理由なく競走を放棄したり、怠慢に見える走りをしたりしても失格になる。
過失走行の禁止
☆不注意走行をし、又はそのことによりふらつき等して、その結果次の支障が生じた場合
①自ら落車し、又は他の選手を落車させた場合
②自ら自転車を故障し、又は他の選手の自転車を故障させて、事後の競走に重大な支障が生じた場合
よそ見運転をして前の選手に追突したり、前輪をひっかけたりして落車すると失格となる。当然と言えば当然である。
内側追い抜き等の禁止
☆外帯線の内側(退避路を含む)を前走する選手の内側に差し込み、又はそのことによりふらつき等して、その結果次の支障が生じた場合
①自ら落車し、又は他の選手を落車させた場合
②自ら自転車を故障し、又は他の選手の自転車を故障させて、事後の競走に重大な支障が生じた場合
☆外帯線の内側を前走している選手を内側から追い抜いた場合
この「内側追い抜きの禁止」が、ファンにとって分かりにくいとされているルールの一つである。
バンクの名称編⇒
で説明した「外帯線」の内側を走る選手を、更に内側から追い抜くと失格となる。
しかし、追い抜いている最中に外側の選手が外帯線の外に行ったり、その他落車を避けるなどしてそこしか走るスペースがなかったときは失格とはならない。
この内側追い抜きはレースの序盤に起こることもある上、レース中の映像からではほとんど判断がつかない。
これについては、レースとレースの合間に放映される「審議VTR」をチェックして、理解を深めていく必要もあるだろう。
外帯線内進入の禁止
☆内圏線と外帯線の間を走行する選手と外帯線の間に自ら入り、若しくは他の選手を入らせ、又はそのことによりふらつき等して、その結果次の支障が生じた場合
①自ら落車し、又は他の選手を落車させた場合
②自ら自転車を故障し、又は他の選手の自転車を故障させて、事後の競走に重大な支障が生じた場合
外帯線の外側にいた選手が、急激に内側に移動して他の選手を落車させると失格となる。
押圧・押し上げ・押し合いの禁止
☆押圧、押し上げ若しくは押し合いを行い、又はそのことによりふらつき等して、その結果次の支障が生じた場合
①自ら落車し、又は他の選手を落車させた場合
②自ら自転車を故障し、又は他の選手の自転車を故障させて、事後の競走に重大な支障が生じた場合
☆著しい押圧、押し上げ若しくは押し合いを行い、又はそのことによりふらつき等して、他の選手の走行に重大な支障を生じさせた場合(打鐘開始後)
①進路を変更させ急激に後退させたとき。
②ふらつかせ急激に後退させたとき。
③互いに後退し、前走する選手から大きく離れたとき(押し合いの場合)。
☆特に著しい押圧、押し上げ又は押し合いを行った場合
①同一選手に対して、強い当たりを執ように繰り返した場合
②同一選手に対して、6秒程度以上継続した場合
③自ら一方的に押圧又は押し上げを行い、内外線間の幅の4倍程度の幅に至った場合
④自ら一方的に他の選手を押圧し、外帯線の内側を前走する選手の内側に差し込んだ場合(差し込みが瞬時のときは除く。)
⑤自ら内圏線を踏み切り、一方的に押圧を行った場合
内側の選手に対して、5秒程度以上継続したとき(最終周回のバック・ストレッチ・ライン到達前)。
内側の選手に対して、3秒程度以上継続したとき(最終周回のバック・ストレッチ・ライン到達後)。
内外線間の幅の約2倍以上に至ったとき。
ここはルールが長くなっているが、要はあまり長い時間押し合いをやり続けたり、一方的に他の選手にアタックし続けて落車させたりすると失格になるということ。
ただし、☆の2番目を見ると、「著しい」という文言と、(打鐘開始後)という但し書きがついている。
これは、勝負所でのある程度のブロックは容認しますよ、ということ。それがなければ、追い込み選手がテクニックを見せる場面がなくなってしまう。
「打鐘が入ってからはある程度激しくやりあってもOK、ただしそれ以前はあまりやりすぎると即失格」という解釈でOKだ。
まとめ
競輪のルールについて、前編だけでも結構なボリュームになってしまったが、まだ主要なルールはいくつか残っている。
後編は、少しレアだが時折見られるルールについて説明していく。
後編はこちらから👇
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