競りはマーク屋のプライドがぶつかり合う瞬間
競輪の見どころの一つが「競り」。選手同士が激しくぶつかり合い、位置を奪い合うシーンは競輪の花形だ。
一般的に、競りが発生すると前の選手に有利になったり、別線に捲りを食らって共倒れとなるケースも多いが、それでもマーク選手が競りを選択する理由は様々。勝つためには、メンバー中で一番強い先行選手の後ろが最も有利であり、その位置を巡っての争いは、「マーク屋」としてのプライドがぶつかり合う瞬間である。
今回は、位置取り厳しく別線に競りを挑む選手をS級から何人か抜粋して紹介する。予想の参考にしていただきたい。
南修二(大阪88)
G1決勝進出歴もある近畿屈指のマーク選手。タテにヨコに動いてレースを動かしてくるが、現役19年で失格34回を数えるように、ブロックの技術は良くも悪くも強烈。次にあげる大塚との、2016年名古屋日本選手権における壮絶な両成敗はもはや伝説級だ。
大塚健一郎(大分82)
こちらは現役23年で失格51回を数える、西日本でも有数のマーク選手。頭突き、中割りとあらゆる手法で別線の巻き返しを許さない。もちろん、目標不在の時は自ら位置を求めて別線に競り込む。
竹内智彦(宮城84)
位置が悪くなりそうなときは、たとえ同地区の選手がいても別線勝負や競りも辞さない勝負師。先日の日本選手権でも、野口裕史の番手を巡って萩原孝之と競りを演じた。
芦澤大輔(茨城90)
関東でも有数のマーク屋として、G1クラスでも様々な修羅場を潜り抜けてきた。近年は落車禍に悩まされている感はあるが、ここぞの底力に期待。
佐藤龍二(神奈川94)
勝利時のガッツポーズでお馴染みの選手だが、戦法は先行以外なら何でもやってくるタイプ。初手から直競りだけでなく、追い上げ、飛び付きと変幻自在に別線をかく乱する。
磯田旭(栃木96)
一時期は失格が重なりA級落ちも経験したが、昨年からグングン得点を上げてきた。3月の地元ウィナーズカップでは連勝で準決勝に勝ち上がり、100万車券も提供。タテヨコ自在に突き抜ける。
佐藤悦夫(栃木86)
元福島の選手で、移籍前は大先輩の岡部芳幸と一歩も譲らぬ競りを演じたことでも有名。近年は相次ぐ落車で点数が急落。復活が待たれる。
荻原尚人(宮城89)
近年は捲り主戦の前々自在戦というイメージが強いが、展開に応じて飛び付きも辞さない。先行の番手を捌きとっても直線差せるだけに、注意が必要。
小岩大介(大分90)
大塚健一郎・小野俊之らの意志を受け継ぐ別府軍団の一人。近況また得点を上げてきており、G1戦線への復帰も待たれる。この他にも、大分所属の選手は積極的にヨコを使う選手が多く、大塚・小野らの影響を受けていることが分かる。
木村隆弘(徳島91)
昨年12月の伊東温泉記念準決勝で、同県の久米良と激しい競りを演じたことで一気に有名に。賛否両論は巻き起こったが、譲れない場面で勝負に行けるのは強いメンタルの証。
小林令(山梨109)
若手追い込み選手の筆頭とも言える存在。まだヨコの技術は粗削りで失格も多いが、その点の成長とタテに踏むタイミングさえ覚えればG1に出場してきてもおかしくない選手。
出澤拓也(神奈川111)
学生時代は専らスクラッチ競技に出場。デビュー戦でイン粘りをするという前代未聞のスタートを切ると、自力をほぼ封印した状態でS級に昇級。しかし、1年で3回の失格を喫し、厳しい洗礼を受けた。
競輪を買うなら『みんなの競輪』
キャッシュバックでお得に競輪が楽しめる!「みんなの競輪」公式サイトはこちら!
PIST6公式投票サイトのご登録はこちら!
公式LINEでお得な競輪情報を配信中!!
オートレースくじ「当たるんです」はこちら!
【いつでも輪pediaの記事更新通知が受け取れる!ポップアップ通知の利用方法】
輪pediaメールマガジン登録はこちら!
オススメ記事
競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)
最新記事 by 競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属) (全て見る)
- 【新競輪・PIST6】本日の予想情報 - 2024年9月30日
- 競輪のルール編~後編~分かりにくい失格もこれを読めば解決! - 2024年9月18日
- 競輪のルール編~前編~分かりにくい失格もこれを読めば解決! - 2024年9月17日