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千葉競輪G3「滝澤正光杯IN松戸」決勝戦結果&回顧

千葉競輪G3 決勝戦結果

千葉競輪G3「滝澤正光杯IN松戸」は今日決勝が行われ、千葉94期の岩本俊介が優勝した。岩本のG3優勝は今年2回目、通算3回目。2着には和田健太郎、3着には吉澤純平が入った。払戻金は2車単が⑤①で570円(1番人気)、3連単が⑤①②で2,410円(3番人気)

決勝戦回顧

初手は⑥佐々木豪⑧近藤龍徳④上田尭弥③中本匠栄⑤岩本俊介①和田健太郎―②吉澤純平―⑨武田豊樹⑦芦澤大輔。残り2周半で②吉澤⇒⑤岩本④上田の順で前を切り、そのまま④上田の先行態勢。打鐘から⑥佐々木が巻き返すが、最終バック手前から③中本が番手捲りを放つ。それに乗る格好となった⑤岩本が3コーナー過ぎから踏み出すと、①和田もしっかりと続いて地元両者でワンツー。3着には②吉澤が捲り追い込んだ。

自力選手は全員調子の良さを活かし、外連味を一切出さずのタテ脚勝負。見ごたえ十分のスピードバトルが展開されたが、最終的には好位を確保した岩本俊介が抜け出し優勝。和田健太郎との地元ワンツーという、最高の形で開催を締めくくった。

残り2周半からの展開はほぼ型通りと言った形で、初手で後ろを取った吉澤純平⇒岩本⇒上田尭弥の順で前へ。今回も戦法を使い分けて①②①と好成績を収めていた上田が最終先行を取った。

岩本はその後ろをキープし、ここまでは絶好の展開と言えたが、打鐘で8番手にいた佐々木豪がすぐさま巻き返す。佐々木も今回超抜の動きを見せており、素晴らしいスピードで前へ迫った。この時点で、岩本はインに詰まりかける形に。絶好の位置が、一転してピンチへと変わりかけた。

しかし、後輩の頑張りに応えんと最終バック手前から中本匠栄が番手捲り。仕掛けが合ったことで、佐々木が後退し岩本に仕掛けのコースが空いた。こうなれば、展開は地元勢のもの。中本をギリギリまで遊ばせておいて、自分で勝てるタイミングでさらに捲り上げ。直線はマークの和田、後方から猛然と捲り上げた吉澤に1車身差を付け、余裕のゴールを駆け抜けた。

これで岩本は、8月の松戸記念に次ぐ「松戸競輪でのG3開催」連覇。地元バンクとの抜群の相性を見せつけ、「千葉市営での滝澤正光杯最終開催」、そして「千葉市主催の普通競輪最終開催」に花を添えた。今年はG3・2度の制覇を達成した他、共同通信社杯でも決勝に進む(5着)など、随所で存在感を見せた岩本。来年以降はこの安定感を年間通じて維持し、G1決勝にも顔を出す地区屈指の機動型として南関東を引っ張ってもらいたい。

和田は初日こそ岩本に離れて大敗したものの、2日目以降は立て直し、前にしっかり食い下がって②②❷の成績。勝ち星こそ挙げられなかったが、グランプリ前の地元記念で最低限の恰好は付けた形になった。グランプリは今回のメンバーとは比べ物にならない強敵揃い。残り半月の間に更なる上積みを…というのは厳しいが、さらに調子を上向かせ、万全の状態で大一番に臨みたい。

また、上田・佐々木と今回大きく見せ場を作った若手選手も来年以降が非常に楽しみとなる内容だった。特に上田は今年春からの成長が目覚ましく、来年は確実にG1・G2クラスを賑わす存在となるだろう。伸び盛りの若手選手からも目が離せない。

まとめ

地元・岩本俊介の優勝で幕を閉じた千葉記念G3「滝澤正光杯in松戸」。先述した通り、これが「千葉記念として行われる最後の滝澤正光杯」にして「千葉市営最後の普通競輪開催」だったが、見事に主催者・ファンの期待に応える最高のフィナーレとなった。

次回のG3開催は12月17日(木)から行われる佐世保競輪G3「九十九島賞争奪戦」。どうぞお楽しみに。

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競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)

輪pedia 編集者兼ライターの「競輪歴15年」です。 長年培った知識を活かし、競輪に関する有益な情報を提供していきます。
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