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第72回高松宮記念杯競輪 勝ち上がり方式&注目選手展望

第72回高松宮記念杯競輪

6月17日(木)~6月20日(日)まで、岸和田競輪場で第72回高松宮記念杯競輪が開催される。今回は、高松宮記念杯競輪の勝ち上がり方式と、注目選手をご紹介する。

勝ち上がり方式

高松宮記念杯競輪は、東西対抗戦としての性格上、準決勝までは東日本・西日本でそれぞれ独立してトーナメントが行われる。

初日

奇数レースは西日本、偶数レースは東日本のトーナメントが行われる。

「特別選抜予選」を各1レース、「一次予選」を各5レース実施。「特別選抜予選」1~4着と、「一次予選」1着5名の計9名が、2日目「白虎賞」(西日本)・「青龍賞」(東日本)に進出。「一次予選」各2~5着および6着2名の計27名が、2日目「二次予選」に進出。

2日目

優秀競走として「白虎賞」・「青龍賞」を各1レース、「二次予選」を各3レース実施。「白虎賞」・「青龍賞」1~9着と、「二次予選」1~3着の計18名が、3日目「準決勝」に進出。

3日目

「準決勝」を各2レース実施。1~2着および、3着1名の計9名が最終日「決勝」に進出。

一次予選で1着となれば、その時点で準決勝進出が確定。また、一次予選の勝ち上がり条件は5着と、普段のG1よりも若干緩い。その分、準決勝が4レース制となるため、決勝進出には2着以内が基本となる。

注目選手

ここからは、各地区の注目選手を展望する。

東日本

北日本

☆守澤太志…前回別府記念で5年ぶりの記念制覇。今年初優勝も飾り、リズムは最高潮でG1に挑む。場合によっては他地区の選手とラインを組んで、直線勝負に懸ける。

☆佐藤慎太郎…今年2月~4月はリズムが悪かったが、日本選手権決勝3着、函館記念準優勝と本当に良い時の動きが戻ってきた。守澤同様強気の位置取りでG1獲りへ。

☆阿部力也…前橋記念決勝進出、日本選手権でも2勝を挙げ近況上り調子。直線の末脚に磨きがかかっており、混戦なら一気に浮上する。

☆佐々木雄一…今年は日本選手権、ウィナーズカップと準決勝進出。ラインの力で2010年の平オールスター以来の決勝進出を目指す。

関東

☆吉田拓矢…かつてのスーパールーキーも、G1初出場から早5年。そろそろ引き出し役から、本格的に優勝争いに絡んでいきたい。

☆武藤龍生…日本選手権決勝進出を筆頭に、今年は動きが冴え渡り絶好調。連続のG1決勝進出を目指す。

☆森田優弥…若手の機動型筆頭。日本選手権では4日間バックを取り、存在感を発揮した。今回も前に攻めるのみ。

南関東

☆郡司浩平…今年も全日本選抜制覇を初め、安定感抜群の成績で賞金ランキングも2位。微差準優勝に終わった日本選手権のリベンジに燃える。

☆深谷知広…今年は月1回の斡旋となっているが、連日バックを取る競走でラインを引き連れる。直線の粘りが課題だが、スピードの違いは歴然だ。

☆岩本俊介…郡司とのコンビはG1でもすっかり定着。近況はやや大きな着が目立つが、自力勝負となりそうな一次、二次予選をクリアできれば。

☆内藤秀久…輪界随一のマーク選手は今年も安定感上位。ラインの番手で確実に仕事をこなし、そろそろ決勝の舞台で表彰台も狙いたい。

西日本

中部

☆浅井康太…苦戦続く中部勢で孤軍奮闘を続ける。高松宮記念杯は近年相性が良くないのが気掛かりだが、地力は誰もが認める所。

☆皿屋豊…今年に入り、戦法を捲り中心にシフトして戦績も安定。全プロ記念を①②とまとめて、好リズムでG1に臨む。

☆山口拳矢…直前の別府記念は先行も交えて決勝進出。脚力がG1クラスであることは疑いようがなく、あとは上位との経験の差がどのような結果で表れるか。

近畿

☆古性優作…地元でのG1挑戦は5回目。最高成績は準決勝だが、その時とは比べ物にならないほど力を付けている。悲願の初タイトルを地元で飾れるか。

☆稲川翔…高松宮記念杯は2014年にG1初優勝を飾ったタイトル。今回も古性とのコンビで決勝進出を目指す。

☆村上義弘…お馴染み近畿総大将も、意外にも高松宮記念杯は優勝経験なし。4月以降上り調子で、グランプリ覇者が復権を目指す。

☆東口善朋…近年安定感を増している近畿有数のマーカー。今年も安定してG1・G2でも上位争いに絡んでいる。まずは準決勝突破へ。

☆寺崎浩平…まだG1決勝進出には時間がかかるイメージだが、常に結果を求められる立場。少しでも上を目指したい。

中国・四国

☆松浦悠士…前回別府記念で連続優勝は途絶えたが、実力最右翼なのは疑いようがない。順当に力を出し切れば当然優勝争いに。昨年決勝3着のリベンジを果たすか。

☆清水裕友…調子の波はあるが、常に高いレベルで結果を出せる選手。4日制トーナメントでは決勝を外しておらず、今回も松浦と決勝でタッグとなるか。

☆柏野智典…高松宮記念杯は過去2回決勝に進んでいる相性の良い大会。時折見せる勝ち上がり戦での大駆けが魅力で、台風の目となれるか。

☆小倉竜二…今年に入りまさに絶好調。前橋記念では清水を3度差し切っており、末脚に磨きがかかっている。そろそろ久々のタイトル奪取も?

☆太田竜馬…成績にムラはあるが、実力は確実にG1決勝級。力を出し切れればここでも十分に通用する。そろそろ復活を。

九州

☆山田英明…今年も九州のエースとして奮戦中。前回の落車は気になるが、気力でカバーして決勝進出を狙う。

☆山崎賢人…全日本選抜準決勝、日本選手権では3勝と今年はG1での好走が目立っている。そろそろ2度目の決勝進出を果たしたい。

☆北津留翼…一撃の破壊力は誰もが知るところ。2回展開がハマれば…という感じだが、殻を破って再度のG1表彰台を狙う。

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競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)

輪pedia 編集者兼ライターの「競輪歴15年」です。 長年培った知識を活かし、競輪に関する有益な情報を提供していきます。
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