東日本随一の短走路で行われる小田原記念
明日から、小田原競輪場でG3「北条早雲杯争奪戦」が行われる。今回は、日本一直線距離が短い小田原競輪場の傾向・特徴を決まり手・平均配当から探っていく。
小田原競輪場のバンク特徴
まずは、小田原競輪場のバンク特徴から。基本のバンクデータは以下の通り。
バンク周長 | 333m |
見なし直線距離 | 36.1m |
センター部路面傾斜(カント) | 35゜34´12″ |
ホーム幅員 | 11.3m |
バック幅員 | 9.0m |
センター幅員 | 7.5m |
見なし直線距離は36.1mで全国最短。カントも、前橋競輪場に続いて全国で2番目に深い。しかし、実際の直線距離はこれよりも確保されており、追い込み選手が極端に不利というわけではない。
また、カントが深いということは、直線部からコーナーに入る際に急激な傾斜が出来ていることにもなる。したがって、1コーナーおよび3コーナーからの捲りは非常に効きづらくなっている。
レース展開は残り2周、場合によっては残り2周半から急激にスピードが上がることもあり、その場合は早めに仕掛けた有力選手がゴール前で失速するケースも考えられる。とはいえ、ゴール前での一発大逆転は考えづらく、基本は逃げ・中団からの捲りが有利なバンクと言える。
小田原競輪場の決まり手
続いては、小田原競輪場の決まり手を見る。今回の調査対象は、2020年1月~8月に行われたレースで、S級戦60レース、A級戦150レースの計210レース。
まずは、全210レースの決まり手。
1着 | 割合 | 2着 | 割合 | |
逃げ | 43回 | 20.48% | 34回 | 16.19% |
捲り | 78回 | 37.14% | 35回 | 16.67% |
差し | 89回 | 42.38% | 52回 | 24.76% |
マーク | 0回 | 0% | 89回 | 42.38% |
続いて、S級戦60レースの決まり手。
1着 | 割合 | 2着 | 割合 | |
逃げ | 9回 | 15.00% | 8回 | 13.33% |
捲り | 27回 | 45.00% | 11回 | 18.33% |
差し | 24回 | 40.00% | 18回 | 30.00% |
マーク | 0回 | 0% | 23回 | 38.33% |
なお、7月に7車立てとなって以降、小田原競輪場ではS級戦が行われていない。つまり、今回が初の7車立てS級戦となる。
やはり、1着の逃げ・捲りの決まり手が差しの決まり手を大きく上回っており、自力選手に有利なバンクと言える。全体の決まり手で逃げは20%を数えており、逃げの有利さは一般的な333mバンク程度である。
一方、S級戦では捲りの決まり手が逃げの決まり手を大きく上回っており、これも一般的な傾向と合致する。ただし、7車立てのS級戦は今回が初めてであり、傾向が大きく変わる可能性もある。333mバンクながら、ラインでの決着はそれほど多くない。
小田原競輪場の平均配当
続いて、松戸競輪場の平均配当に触れる。今回も例によって、対象は2車単と3連単のみとする。
まずは、全体の平均配当から。
3連単 | 2車単 | |
最高配当 | 1,445,480円 | 58,050円 |
最低配当 | 210円 | 140円 |
1日ごとの最高平均配当 | 304,792円 | 18,038円 |
1日ごとの最低平均配当 | 4,552円 | 988円 |
全体平均配当 | 30,640円 | 3,994円 |
万車券出現数 | 91レース | 19レース |
万車券率 | 43.33% | 9.04% |
続いて、S級戦の平均配当。
3連単 | 2車単 | |
最高配当 | 1,445,480円 | 58,050円 |
最低配当 | 660円 | 150円 |
1日ごとの最高平均配当 | 304,792円 | 18,038円 |
1日ごとの最低平均配当 | 6,926円 | 988円 |
全体平均配当 | 63,360円 | 6,106円 |
万車券出現数 | 31レース | 8レース |
万車券率 | 51.66% | 13.33% |
3連単144万車券が飛び出したこともあり、S級戦の平均配当はかなり高めとなっている。過去には歴代2位の高配当となる458万車券、同5位の367万車券が発生したこともあり、全国屈指の大荒れバンクと言える。
7車立てとなって以降も、3連単万車券率が40%を超えており、穴党の出番が多く訪れそうな傾向が表れている。
小田原競輪場で勝負するにあたって…?
いつもであればここで筆者のアドバイスを掲載するのだが、筆者は小田原競輪場が大の苦手であり、意図的に勝負を避けている。よって、あまり有益なアドバイスをお伝えすることが出来ない。今回は、小田原競輪場のレースをチェックした上での印象を記すにとどめておく。
・日本一見なし直線距離が短いとはいえ、「コーナー上にゴールがある」とまで言われる奈良競輪場ほどゴール前の逆転が皆無というわけではない。カントが立っている分、2センター付近からの捲り追い込みは届く印象がある。
・残り2周からレースは激しく動く。場合によっては1周半にわたって先行争いが繰り広げられることもあり、そうなった場合は大波乱の可能性が極めて高い。
まとめ
小田原競輪場の傾向を改めてまとめると、以下の通り。
・見なし直線距離は短いが、追い込みはやや不利な程度。捲りは3コーナーや1コーナーからだと効きづらい。S級戦になると捲りが有利。
・配当は100万車券が出たこともあり荒れ相場。ほぼ2回に1回の割合で万車券が飛び出す。
・ただし、7車立てのS級戦は今回が初めてのため、傾向が大きく変わる可能性がある。
難攻不落と言われた小田原城のように、攻略は困難を極める小田原競輪場。様子を見ながら徐々に攻めるか、序盤から攻勢を仕掛けるか…思い思いの方法で、今回の小田原記念を楽しんでいただきたい。
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