後半戦は順当だった2日目
小田原競輪G3「北条早雲杯争奪戦」2日目が終了。
序盤こそ万車券が2本出たものの、後半になるにつれて堅くなっていくいつもの記念開催2日目となった。
メインの9Rは大本命・松浦悠士が打鐘手前で内を掬って先行。1周半を余裕十分に逃げ切った。脚はもちろんのこと、レーススキルが違いすぎた印象。競輪界屈指の「競輪脳」の高さを存分に見せつけた。
8Rも郡司浩平が松井宏佑の先行に応えて完勝。3番手の川崎健次まで連れ込んで、3連単は270円というチャレンジレース並みの配当となった。別線の無策さと、ワンツーを決めた両者の強さだけが際立つレースだった。
7Rは小松崎大地の先行を佐藤慎太郎がゴール前で捕らえて1着。佐藤は意外にも今年優勝0。そろそろ昨年グランプリ覇者の意地を見せたい。
6Rは6番手から中川誠一郎が豪快に捲り、上がり9.4秒の2日目一番時計で駆け抜けた。中川はこれで記念開催2日目に限れば4連勝。問題は準決勝を突破できるかどうか。
2Rは昨日不発に終わった分も駆けた渡邉雄太を、和田真久留がキッチリ捕らえて連勝ゴール。展開・脚力ともに充実の印象で、決勝戦での郡司との同期連携が現実味を帯びてきた。
3日目予想
3日目のメインカードは準決勝。例によって、2着までと3着1人が明後日の決勝戦に進出する。
7R
並びは④小松崎大地―①佐藤慎太郎の福島勢、②古性優作―⑦東口善朋―⑥三宅達也の西日本勢、③松井宏佑―⑤渡邉雄太の南関東勢。
準決勝一番の激戦区。自力3車の実力が接近しており、どのラインで決まってもおかしくない構成。ダッシュ力で勝る③松井が一気に主導権を奪うか?②古性も初日大敗を喫しているだけに、2着以内が欲しいところ。④小松崎は流れを見て仕掛けるタイプだけに、すんなりなら展開有利は南関東勢。③⑤、⑤③が僅差で本線だが、④①,①④、②⑦、⑦②も展開一つで。
8R
並びは①郡司浩平―⑦和田真久留―⑥小林圭介の地元勢、②中井俊亮―⑤藤田勝也の近畿勢、③中本匠栄―④中川誠一郎の熊本勢。
準決勝で実現した①郡司―⑦和田の同期同県ライン。3番手に⑥小林が付いたことで、①郡司も一気に仕掛けるだろう。①⑦、⑦①が大本線。③中本―④中川の熊本勢は早めに仕掛けたい。
9R
並びは⑤松浦悠士―①香川雄介―⑥松尾透の西日本勢、②高橋晋也―⑦佐藤和也の東北勢、④蕗澤鴻太郎―③吉澤純平の関東勢。
②高橋と④蕗澤相手なら、さすがに⑤松浦の自力が勝る。一番後ろに置かれたとしても5番手がある展開なら、しっかりと後ろを連れ込む走りで結果を出すだろう。⑤①が大本線。逆転があるとすれば④蕗澤の先行に乗る③吉澤の番手捲り。狙ったとしても③⑤、⑤③、③①、①③までか。
まとめ
全レース激戦必至の準決勝戦。全選手末脚を仕上げてきている印象があり、早めにレースが動けば、小田原といえどもゴール前大逆転の場面もありそう。熟慮に熟慮を重ねて、勝負を仕掛けていただきたい。
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