奈良競輪G3 決勝戦結果
奈良競輪G3「春日賞争覇戦」は今日決勝が行われ、京都93期の山田久徳が優勝した。山田のG3優勝は2017年12月の佐世保以来、3年2か月ぶり2回目。2着には松本貴治、3着には武藤龍生が入った。払戻金は2車単が⑧⑦で6,490円(27番人気)、3連単が⑧⑦③で70,530円(248番人気)。
決勝戦回顧
初手は④中井俊亮―⑥中井太祐―⑨稲毛健太―⑧山田久徳―①村上博幸―⑦松本貴治―②佐藤慎太郎―⑤宿口陽一―③武藤龍生。残り2周半から中団で⑦松本と⑨稲毛が牽制し合う展開。赤板で⑦松本が動くが、それに呼応して⑨稲毛も上昇し、そのまま主導権。6番手から④中井俊が巻き返したところに、4番手から⑦松本が合わせて捲ったが、前では⑧山田が番手捲り。そのまま⑧山田が⑦松本の猛追を振り切って押し切り優勝。3着には後方から強襲した③武藤が入った。
ここぞの場面で固い結束を見せた近畿勢が展開を作り、番手・山田久徳が松本貴治の猛追を振り切って優勝。波乱続きの奈良記念を制した。
残り2周半、稲毛と松本が中団でにらみ合った時点で、どちらかのラインが主導権を握る展開が予想された。しかし前の突っ張りを警戒したか、それとも初めから近畿勢を出しての4番手勝負を狙っていたのか、松本が赤板で早めに前を切る形に。これで、稲毛にとっては仕掛けやすい態勢となった。一気に後方から巻き返し、一方の松本は注文通りの4番手。この時点で、6番手以降に置かれた地元勢と埼玉勢は苦しい展開となった。
中井俊亮がホーム6番手から巻き返したが、松本がそれに合わせて発進すると、中井太祐は早々に内に進路を求める。だが、それに構わず松本は地脚で近畿勢に迫り、番手の山田は合わせて番手捲り。ここで牽制などが入って内が空けば中井太にもチャンスは生まれただろうが、村上博幸に内を締められた上、後退してきた稲毛にも前を塞がれたことで伸び切れず。結果的に3番手以降が大きくゴチャ付き、前の決着をサポートする形となった。
直線は山田と松本の伸び比べとなったが、最後までしっかり踏み切った山田が松本を振り切ってゴール。久々の記念優勝を果たした。
準決勝は逃げた稲毛を大きく車間を切って援護したことで、最後は伸び切れず3着に終わった山田だったが、決勝は展開をキッチリとモノにして優勝。混乱を極めたシリーズを見事に締めくくった。地元地区で仕掛けどころを心得ていたことも勝因だっただろう。今後も、地力・番手双方をこなせる近畿の中核選手として、G1戦線でも活躍が期待される。
松本は山田の番手捲りに屈して2着。今年2度目の記念制覇とはならなかったが、4日間内容のあるレースでバンクを盛り上げた。今後は、超一線級とぶつかった時の対処が課題となりそうだ。機動力だけでは到底歯が立たない相手に、どのようにして立ち向かうかを考える必要がある。
地元勢は勝負所で立ち遅れた時点で勝負あり。中井太も決死の覚悟で内を突いたが、今シリーズ落車が相次いでいたこともあり無理は出来なかったか。結果的に、地力の差を思い知らされる形となってしまった。
まとめ
最後まで波乱の結果で幕を閉じた奈良記念が終了し、次回のグレードレースはいよいよ今年最初のG1・「第36回読売新聞社杯全日本選抜競輪」。2/20(土)~2/23(祝・火)の日程で、川崎競輪場にて開催される。
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