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KEIRINグランプリ2020(競輪グランプリ)出場選手紹介①~松浦悠士

松浦悠士選手Twitterより(https://twitter.com/yuji14681/status/1259274225249968130

KEIRINグランプリ出場選手紹介

今回から全9回に渡って、KEIRINグランプリ2020に出場する9選手を一挙紹介。第1回は、今年オールスター競輪を制し、堂々の賞金ランキング第1位に君臨する広島98期・松浦悠士を特集する。

デビューからの経歴

デビュー~S級の壁に激突するまで

デビューは2010年7月13日の熊本競輪場。初出走初勝利を飾り、決勝戦では現在もS級で活躍する黒田淳(岡山97期)の2着に入る。その1か月後、地元広島競輪場での開催でデビュー初優勝を飾り、その後も順調にキャリアを重ねていく。

S級初昇級は2013年の7月。デビューから3年での昇級は、スピード出世とまではいかなくとも十分な速さと言える。しかし、S級の舞台では機動力が全く通用せず、決勝進出は1回あったものの勝ち星を挙げることすらできずに半年でA級へ逆戻り。現在の活躍を考えると信じがたい苦戦ぶりだった。

実は、松浦が先行で勝負をしていたのはデビュー2年後くらいまでであり、A級上位戦で急激に成績を伸ばしたのも、捲り中心の自在戦に戦法を切り換えてからであった。現在では先行も含めてまさにオールラウンドな活躍を示しているが、その才能の片鱗は早くから随所で発揮されていた。

S級復帰・中四国有数の自在選手へ

1年後の2015年1月にS級に復帰すると、1月1日の伊東温泉競輪場でいきなりS級初勝利、更には初の決勝進出を果たす(5着)。その後も順調に得点と勝ち星を伸ばし、5月の和歌山競輪場でついにS級初優勝。マーク巧者として鳴らす萩原孝之(静岡80期)を捌き、更には吉田敏洋(愛知85期)の捲りに切り替えて直線逆転するという、まさに縦横無尽の走りで掴んだ優勝であった。

この優勝をきっかけに、松浦は一気にトップクラスへの階段を駆け上がる。7月の地元戦では完全優勝でS級2度目の優勝を果たし、翌年1月の和歌山では初のG3決勝進出。更に4月の静岡日本選手権ではG1初勝利も果たし、自他ともに認める一流選手への道を歩み始めた。

その後は長く中四国期待の若手自在選手として、G1戦線でも存在感を示し、2018年の松戸サマーナイトフェスティバルで特別競輪初の決勝進出。そして年末には、悲願の地元記念初優勝を果たし、飛躍の2019年を迎えることとなる。

2018年広島記念(引用元:https://www.youtube.com/watch?v=U672k0xraRI

競輪界最強のオールラウンダー誕生

2019年は松浦にとってまさに覚醒・飛躍の年となった。2月の別府全日本選抜では連勝で準決勝に勝ち上がると、準決勝では直線最内を縫うように差し込み3着。G1初の決勝進出を果たした(6着)。その後、ウィナーズカップ(6着)、日本選手権(8着)でも決勝進出。期待の若手は、一気に競輪界でタイトルに最も近い男にまで成長した。

そして迎えた11月の小倉競輪祭。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=SXLdjniL2Y0

予選を③①②①の好成績で勝ち上がると、決勝では翌年の競輪界を共に席巻することとなる盟友・清水裕友の番手捲りを直線で捕らえてG1初優勝。S級復帰から、わずか4年で競輪界の頂点まで駆け上った。

その後の活躍ぶりは、もはや説明不要だろう。KEIRINグランプリ2019は7着に敗れたものの、2020年は競輪祭で失格を喫するまで全ての開催で決勝進出。8月の名古屋オールスターでは脇本雄太を下して激勝した他、ウィナーズカップとG3・3回の優勝を果たし、獲得賞金は2位以下を大きく引き離す1億4,700万円。まさに、2020年界の競輪界を支配し続けた選手の一人である。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=YNjNyYrfUdY

松浦悠士の2020年成績(競輪祭終了時点)

通算成績:80戦35勝、2着15回、3着17回(失格1回)/勝率43.2%、連対率61.7%

決まり手:逃げ7・捲り27・差し15・マーク1

優勝:オールスター競輪、ウィナーズカップ、武雄記念、高松記念、和歌山記念、全プロ記念スーパープロピストレーサー賞

G1成績:全日本選抜❶❻①❾、高松宮記念杯❸❸①❸、オールスター❸❸③❶、寛仁親王牌❹❷①❹、競輪祭①①❷失

決勝進出回数:20回(出場節数21節、決勝進出率95.2%)

松浦悠士の武器と弱点

松浦の最大の武器は、その自在性にある。捲り・マーク戦はもちろんのこと、相手と展開によっては先行も辞さない構えで、レースを支配する。競輪界屈指のオールラウンダーと言えば他に平原康多、浅井康太が思い浮かぶが、平原・浅井を凌ぐ脚力と先行力を持ち合わせており、安定感も折り紙付き。全く隙の無いレースぶりで、ファンの絶大な支持を集めている。

一方で弱点らしい弱点はほとんど持ち合わせておらず、調子の波もほとんどないだけに死角を探す方が難しい。強いて言えば、競輪祭準決勝で失格を喫したことがレースのイメージにどのような影響をもたらすかが不透明だが、それも松浦の修正能力をもってすればさほど大きな死角にはならないだろう。

過去のグランプリ成績

2019年立川7着

平塚競輪場での成績

松浦の平塚競輪場過去5節の成績と、過去の成績集計はこちら。

2018年日本選手権…②失

2018年4月F1…❺④②

2017年9月F1…❸③❼

2016年1月F1…❶①❻

2015年1月F1…③⑧①

全成績:13戦3勝、2着2回、3着3回(失格1回)/勝率23.0%、連対率38.4%

決勝進出回数:2回(出場節数5節、決勝進出率40.0%)

西日本の選手だけに出走回数は多くなく、優勝実績もない。可もなく不可もなくというバンク相性だ。

まとめ

KEIRINグランプリ2020出場選手紹介・第1回の今回は松浦悠士を紹介した。レースでは欠点らしい欠点が見当たらないオールラウンダーだけに、グランプリでも人気を集める存在となりそうだ。

次回・第2回は脇本雄太を紹介予定。

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