KEIRINグランプリ出場選手紹介
KEIRINグランプリ2020に出場する9選手を一挙紹介。第5回は、8年連続のグランプリ出場を果たし、今年こその悲願に燃える平原康多を特集する。
デビューからの経歴
埼玉期待の新人
デビューは2002年8月5日の西武園競輪場。同年12月の取手でデビュー初優勝を飾り、2004年1月にS級に昇級する。S級デビュー2場所目の大宮記念で、いきなり準決勝進出。その後もF1・G3を中心に順調にキャリアを重ね、2005年5月の西武園でS級初優勝を果たした。
さらに6月にはふるさとダービー弥彦でビッグレース初出場を果たし、ここでも準決勝進出。9月の名古屋オールスターでは、G1初出場でいきなり初勝利を挙げるなど、早くから能力の片鱗を大舞台で見せつけた。
ビッグレース初優勝、デビュー6年目でのグランプリ出場
翌2006年には、8月のふるさとダービー富山でビッグレース初優勝。多重落車が発生する波乱のレースだったが、強豪相手に鮮やかな逃げ切りで初めての勲章を手に入れた。さらに年末には、いわき平全日本選抜でG1初の決勝進出を果たし3着に健闘。G1タイトル奪取も時間の問題、来年、再来年には表彰台の一番上に立つ姿が見られるだろうと評された。
2007年は平塚日本選手権(失格)、熊本全日本選抜(2着)で決勝進出。そして、2008年は静岡日本選手権(9着)、大津高松宮記念杯(9着)、前橋寛仁親王牌(9着)で決勝進出を果たした他、G2でも3度の準優勝を飾り、デビュー6年目にして初のグランプリ出場を決めた。
KEIRINグランプリ2008では直線コースを探した結果、最内を突く形になり2着。初出場初優勝とはならなかったが、この1年間で十分すぎる印象を残した。
G1初優勝、平原時代の到来
翌2009年には、大津高松宮記念杯でついにG1初優勝。2010年代中盤にも”ゴールデンコンビ”を組むことになる武田豊樹の先行から直線抜け出し、デビュー7年目での初タイトルを手中に収めた。
更に11月の競輪祭でも優勝を飾り、関東トップ選手の地位を不動のものとした。なお、KEIRINグランプリ2009は9着に終わる。翌2010年にも高松宮記念杯を制し、同開催連覇を達成。ただしこの年は後半戦にリズムを崩し、KEIRINグランプリ2010では2年連続の9着に終わってしまう。
S級S班陥落~復活、最強のオールラウンダーへ
翌2011年は、平原にとって試練の1年となった。G1決勝進出は2度あったものの、3連覇を狙った前橋高松宮記念杯では初日に「先頭員早期追い抜き」の失格を犯し、完全にリズムを崩す。その上G1・G2戦線で幾度も落車に巻き込まれ、ついにS級S班からの陥落という屈辱を味わった。翌2012年もF1・1回の優勝に終わり、G1では勝ち上がりすらままならない完全なスランプに追い込まれた。
それでも2013年、年明けの地元大宮記念で優勝を飾ると、続く松山全日本選抜で再度武田豊樹の番手から優勝。3年ぶりとなるG1優勝を飾り、涙の復活劇を果たした。
この優勝で完全に自分を取り戻した平原は、2013年から怒涛の7年連続グランプリ出場を果たすことになる。2014年、2016年は競輪祭、2017年は取手全日本選抜、2018年は高知共同通信社杯を制し、グランプリに駒を進めた。G1制覇が無かった2015年も日本選手権・競輪祭準優勝、2018年、2019年はG1・3度の決勝進出、2020年は競輪祭・全日本選抜準優勝と堅実な成績を収め、いずれも獲得賞金上位に名を連ねている。
2010年代中盤は武田豊樹との”ゴールデンコンビ”で競輪界を席巻し、長きにわたって関東の第一人者としてレースを引っ張ってきた。「堅実・安定・信頼」という言葉が相応しい競輪界最強のオールラウンダー・平原康多。これまでに手にしてきたG1タイトルは7つだが、まだグランプリの称号はゲットできていない。今年は実に11度目のグランプリ挑戦。相手はこれまで以上に強力だが、その経験値で若い選手を逆転したい。
平原康多の2020年成績
通算成績:69戦28勝、2着17回、3着3回(棄権3回)/勝率40.5%、連対率65.2%
決まり手:逃げ4・捲り16・差し23・マーク2
優勝:京王閣記念、弥彦記念、松山記念、大宮記念
G1成績:全日本選抜❶❾②❷、高松宮記念杯❸❽①❻、オールスター❾⑧、寛仁親王牌❻①④④、競輪祭①④④②❷
決勝進出回数:13回(出場節数20節、決勝進出率65.0%)
平原康多の武器と弱点
平原の武器は総合力の高さ。捲って良し、番手の仕事も良しな上、いざとなれば先行も出来る自在性が最大の持ち味で、ほとんど大崩れなく結果をまとめられる選手。落車があっても大きく調子を崩すことが無く、すぐに安定した結果を取り戻せる。
こちらも弱点らしい弱点は見当たらない選手だが、時折人気を集めたにも拘わらず捲りが伸びないことがあり、思わぬ敗戦がないわけではない。それでも、極端なスピードバトルにも対応できる柔軟性もあり、車券からは決して外すことのできない一人である。グランプリでは単騎戦が有力だが、そういう時に却って怖いタイプ。
2019年 | 立川 | 3着 |
2018年 | 静岡 | 8着 |
2017年 | 平塚 | 6着 |
2016年 | 立川 | 6着 |
2015年 | 京王閣 | 3着 |
2014年 | 岸和田 | 7着 |
2013年 | 立川 | 4着 |
2010年 | 立川 | 9着 |
2009年 | 京王閣 | 9着 |
2008年 | 平塚 | 2着 |
平塚競輪場での成績
平原の平塚競輪場過去5節の成績と、過去の成績集計はこちら。
2018年日本選手権…❻①⑤①
2017年グランプリ…❻
2012年5月G3…❸❸②❸
2008年グランプリ…❷
2007年8月G3…故①❹
全成績:23戦5勝、2着4回、3着5回(事故1回、失格1回)/勝率21.7%、連対率39.1%
決勝進出回数:7回(出場節数9節、決勝進出率77.7%)
過去2回グランプリを走り6着、2着の成績。それ以外ではあまり走る機会も多くなく、勝率・連対率ともに控えめ。
まとめ
KEIRINグランプリ2020出場選手紹介・第5回の今回は平原康多を紹介した。10年以上にわたり競輪界を引っ張ってきた関東の第一人者が、今年こその悲願達成となるか。
次回・第6回は佐藤慎太郎を紹介予定。
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