KEIRINグランプリ出場選手紹介
KEIRINグランプリ2020に出場する9選手を一挙紹介。第4回は、競輪祭で悲願のG1初制覇を成し遂げ、名実ともに南関のエースとしてグランプリに挑む神奈川99期・郡司浩平を特集する。
デビューからの経歴
神奈川期待の2世選手
父は1980年代中盤~2000年代前半の競輪界を賑わせた郡司盛夫(50期)という2世選手であり、デビュー前から期待を懸けられていた郡司。デビューは2011年1月15日の川崎競輪場で、この時は②①❽の成績だった。デビュー5節目の5月四日市で初優勝を決め、同年8月に行われたルーキーチャンピオンレースでは猪俣康一(愛知99期)の2着に入る。その後はA級1・2班戦に上がっても優勝を重ね、2013年の1月からS級のステージに参戦することになる。
昇級後はS級のペースにもすぐに順応し、3月の武雄で初の決勝進出(9着)。その後も勝ち星を量産し、11月の向日町でS級初優勝。同年のヤンググランプリにも出場した(8着)。この年を境に、郡司はいよいよ本格的にG1戦線にチャレンジしていくこととなる。
強敵に挑み、跳ね返され続ける日々
翌2014年は伊東共同通信社杯でビッグレース初参戦。この時は⑦⑤③⑨と、見事にトップクラスの壁に跳ね返された。その後もコンスタントにG1に出走していくが、負け戦で入着するのがやっとという状況。2014年、2015年はそれぞれF1戦1回ずつの優勝に終わり、トップクラスの洗礼を浴びる結果となった。
神奈川のエース誕生
それでも、2015年最後のG1競輪祭では4走3連対の好成績を残し、翌2016年は年始の和歌山記念でG3初優勝。更に3月の名古屋日本選手権では連勝で準決勝に勝ち上がるなど急激に力を付け、6月の名古屋高松宮記念杯を迎えた。
予選を②③②の成績で勝ち上がり、G1初の決勝進出を果たした郡司は、決勝戦を単騎戦で戦う。最終ホームで3番手をキープすると、最終バックでは捲った新田祐大を懸命に追走しゴールへ。差は詰まらず2着に終わったものの、初のG1決勝でいきなりの表彰台に上がった。ここから郡司は、神奈川のエースとしての道を歩むこととなる。
翌2017年は、高松ウィナーズカップで平原康多―武田豊樹の関東勢を撃破し優勝。ビッグレース初優勝を飾ると共に、この年から新設されたウィナーズカップ第1回の覇者に名を連ねることになった。
相次ぐ落車からの復活~神奈川のエースから南関東のエースへ
しかしその後、2017年中盤~2018年前半で合計5度の落車に見舞われ、大きく調子を崩す。G1はおろか、F1でも優勝できない日々が続いたが、2018年8月の小田原記念で復活の優勝を飾ってからは、再度成績も上昇。F1・G3優勝、G2決勝進出をコンスタントに記録し、翌2019年はウィナーズカップ決勝3着、オールスター競輪決勝7着、共同通信社杯でG2・2度目の優勝と1年を通して安定した成績を挙げ、初のグランプリ出場を果たした。
KEIRINグランプリ2019は落車欠場明けで5着に終わったが、神奈川から久々に誕生したS級S班として迎えた2020年もまた、郡司にとって大きな飛躍の年となった。
年明けの豊橋全日本選抜で決勝進出(5着)。その他、サマーナイトフェスティバル(7着)、寛仁親王牌(6着)でも決勝に進み、いつでもG1タイトルが手に届く位置まで登り詰める。そんな中迎えた競輪祭で、郡司はついに悲願を達成する。
脇本雄太、松浦悠士とランキング上位の選手が相次いで姿を消す中、郡司率いる南関東勢は3人が決勝に進出。レースでは、神奈川の後輩・松井宏佑の気持ちを前面に出した先行に応え、2コーナーで番手捲りを放つ。直線は平原康多に差を詰められたものの、際どく振り切りG1初制覇。南関東に10年ぶりとなるタイトルをもたらすと共に、文句なしで2年連続のグランプリ出場を決めた。
近年は苦戦が続き、長く雌伏の時を味わってきた南関東に現れた不動のエース・郡司浩平。堂々のタイトルホルダーとして臨むグランプリは、不完全燃焼に終わった昨年の悔しさを晴らす舞台となるか。
郡司浩平の2020年成績
通算成績:70戦37勝、2着10回、3着6回(棄権1回、失格2回)/勝率52.8%、連対率67.1%
決まり手:逃げ6・捲り29・差し9・マーク3
優勝:競輪祭、久留米記念、岐阜記念、取手記念、玉野記念
G1成績:全日本選抜❷❷①❺、高松宮記念杯❶❸⑤①、オールスター❷❷④⑧、寛仁親王牌❷❾②❻、競輪祭①②❶①❶
決勝進出回数:12回(出場節数18回、決勝進出率66.7%)
郡司浩平の武器と弱点
郡司の武器は何と言っても捲りの破壊力。先行も出来ないわけではないが、やはり本領は捲りで、G3クラスでは手の付けられない強さを見せる。一気のダッシュで後続を引き離すことが出来、G1でも豪快な勝ち方を見せる。
しかし、競輪祭以前の成績と競輪祭の決勝メンバーが示す通り、脇本雄太、新田祐大、松浦悠士と言ったトップクラスの選手には一枚力が劣る印象は否めない。G3なら楽勝、G1ではあと一歩という成績のため、グランプリで勝ち切るためには展開の助けと更なる上積みが求められる。
過去のグランプリ成績
2019年 | 立川 | 5着 |
平塚競輪場での成績
郡司の平塚競輪場過去5節の成績と、過去の成績集計はこちら。
2019年5月G3…❶①②❻
2018年日本選手権…❸❸⑤⑨
2017年10月G3…❶❽②落
2017年1月F1…❷①❶
2016年5月G3…❼①⑤⑨
全成績:40戦15勝、2着6回、3着3回(棄権1回)、優勝1回/勝率37.5%、連対率52.5%
決勝進出回数:8回(出場節数12節、決勝進出率66.7%)
走り慣れた地元バンクで、勝率37%、連対率は50%オーバーと堅実な成績を残す。
まとめ
KEIRINグランプリ2020出場選手紹介・第4回の今回は郡司浩平を紹介した。死んでも走りたかったであろう地元バンクでのグランプリ。地元ファンの歓声を大きな力に、最強の敵を打破して競輪界の頂点を目指す。
次回・第5回は平原康多を紹介予定。
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