全日本選抜競輪G1 決勝戦結果
G1「読売新聞社杯全日本選抜競輪」は今日決勝が行われ、大阪100期の古性優作が優勝した。古性は昨年オールスターに続き、2度目のG1制覇。2着には松浦悠士、3着には新田祐大が入った。払戻金は2車単が1-9で2,680円、3連単が1-9-5で19,750円。
決勝戦回顧
初手は6太田9松浦1古性7浅井5新田2佐藤8成田4深谷3平原。赤板から各ライン動く素振りは見せていたが、最終的には初手から一切態勢変化なく6太田の先行。最終バック捲った5新田に対し、番手から9松浦が合わせて踏み込んだが、最終コーナーで内を突いた1古性がそのまま突き抜けて優勝のゴールを飾った。
グランプリやG1優勝戦などは、全員が優勝を意識するため、動きが少なく単調なレースになりやすい。とはいえ、初手から態勢が一切変化なく、残り半周からのレースになるとは、予想出来ないファンも多かったのではないか。ここでは、そんな決勝をいくつかのポイントに分けて解説する。
➀松浦の前受けと平原の誤算
スタートで飛び出したのは、意外にも大外枠の松浦だった。初手の前受けは古性か新田が予想されただけに、これには驚いたファンも多いのではないか。
この松浦の前受けで一番割を食ったのは平原だった。単騎を選択した平原からすると、初手は古性―浅井の3番手、もしくは東北勢の後ろ4番手。悪くても後ろ中団の想定だったはず。しかし、大外枠の松浦が前を取ったことで、車番順に古性、佐藤が次々と後ろを取ってしまい、3番枠だった平原はどこにも位置を取れず。結果、スタートを控えた同じく単騎・深谷の後ろ、9番手というポジションに収まることとなった。
②深谷・平原の単騎戦による隊列の硬直
先述通り、隊列は6太田9松浦1古性7浅井5新田2佐藤8成田4深谷3平原。これで深谷と平原がラインを組んでいれば、まずは深谷が上がってレースが動いていたはず。しかし、平原が単騎戦を選択していた以上、深谷としても、先に切って逃がされる形は避けたかった。逆に言えば、平原が深谷と組んでいれば、深谷が主導権を奪っていた可能性もある、ということだ。
後ろ中団の新田も抑えて駆けるタイプではないだけに、逃がされたくないという腹積もりは同様。また、先に動いた結果、別のラインに次々に来られての7,8番手ももちろん避けたい。これらの思惑がぶつかった結果、初手から誰も動かず、そのまま前受けの太田が逃げる形が完成した。
③最終4コーナー、古性の一瞬の隙を突いた判断力
最終バックで新田が捲りを放ち、先行番手の松浦がそれに合わせる展開。古性は絶好の3番手を労せず手に入れたものの、最終3コーナーでは松浦と新田がバッティングし、なかなか外に踏めない形となっていた。
しかし、最終4コーナー、松浦が一瞬外帯線を空ける。古性は、そのタイミングを見逃さなかった。松浦が外帯線を空け、直線に入って再度締めるまでの時間は約0.8秒。わずかな隙を突いた古性が、直線も力強く踏み切って優勝のゴールを飾った。
昨年のグランプリに続き、連続での特別競輪優勝となった古性。2月の段階でグランプリ出場を決められたのは、精神的にも大きなアドバンテージとなる。この後は年末に向けて逆算しながら調整を進めていけるだけに、いろいろな戦法も試せるはず。勝負強さ日本一の男の動向に、今後も注目したい。
古性優作の優勝で幕を閉じた全日本選抜競輪が終了し、次回のグレードレースは2/26(土)~高知競輪場で開催されるG3「土佐水木賞」。どうぞお楽しみに。
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