A級3班の代謝ボーダーが高騰
最近、A級3班(チャレンジ選手)における代謝ボーダーの高騰が続いている。
半年ごとに最下級=A級3班の成績下位30名が強制引退となる代謝制度だが、これまでは大体3期平均で67.50前後がボーダーとされてきた。しかし、直近2期の代謝ボーダーは、2022年前期が67.60、後期が67.91。そして今期(2023年前期)も、ボーダーは67.8台と、これまでに比べかなり高くなっている。
2019年以降の代謝ボーダー点数
年/期 | 代謝ボーダー |
2019年前期 | 67.36 |
2019年後期 | 67.14 |
※2020年前期 | 67.12 |
2020年後期 | 66.24 |
2021年前期 | 66.66 |
2021年後期 | 67.08 |
2022年前期 | 67.60 |
2022年後期 | 67.91 |
2020年前期は新型コロナによる開催中止が相次ぎ、十分な出走回数が確保できなかったため、代謝制度は適用されなかった。その分、当該期に引退となるはずだった選手(=成績不良の選手)がそのまま現役を続行したため、2020年後期および2021年前期はボーダーがかなり低めに推移した。
また、2021年後期は期末の12月を迎える前に、ボーダー下の選手が7名引退したため、実質ボーダーが7名分下がり、こちらも数字は低めとなった。
しかし、2022年前期はそれらの反動で一気にチャレンジの下位~中位層の実力差が埋まったこと、さらに期末前の引退が3名だったこともあり、ボーダーは一気に上昇。3期平均67.60を確保した選手でも引退を余儀なくされた。
それに加えて2022年後期は近年稀に見る激闘となり、3期平均67.80~67.99に19名がひしめく混戦。12月30日の最終戦で1着を取り一時ボーダー上に浮上した選手が、その2レース後に、他の選手の結果により再びボーダー下に戻されて引退という事象も発生した。
今期も過去2期に漏れず、チャレンジ下位層は大混戦。展開さえ向けば入着できる選手も数多くボーダー下に弾き出されており、今後の調子や番組如何では上下が丸ごとひっくり返ってもおかしくない状況となっている。
生き残りを懸けて1走1走に全力を尽くすA3選手。G1クラスの華々しい戦いも見ものだが、その一方で、F2開催にも多くのドラマがあることを覚えておいていただきたい。
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