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PIST6 2023 ラウンド30は12月27日(水)に最終日が行われて、激戦の準決勝を突破した6名が決勝戦へと駒を進めた。実力者同士によるハイレベルな一戦は、残り1周半からまくり上げた中島詩音が完全優勝を飾った。2着には先まくりを打った村田瑞季が入り、終始、中島を追った畝木聖が3着に続いた。
決勝戦のスタートポジションは先頭から中島詩音-畝木聖-内山雅貴-神田龍-渡辺正光-村田瑞季。レースは残り3周でペーサーが退避すると、神田がインを切ってその動きを追った村田が中島の外で併走となった。ペースが緩むと内山が神田を抑えて、その上を叩いた渡辺が先行態勢に入る。2番手にはまった内山は残り1周からスパートを開始し、その後位からまくった村田と三者併走の大外をまくる中島でまくり合戦となり、最後はゴール前で伸びた中島が村田を捕らえて激戦を制した。
「何とか届いて優勝できて良かった。(決勝戦を振り返って)きつい展開になって態勢が整った時にすかさずいかないと、と思ったけど残り1周では村田さんに見られて厳しかった。最後も下りを使って何とか出切れた感じだし、ゴールする瞬間まで優勝した確信はなかった。(シリーズを振り返って)初日の感触はあまり良くなかったけど、少しずつ状態も上向いていった。(現行競輪では)S級のレースにも慣れてきたし、来年は1班の点数が取れるように」
今シリーズは追加での参戦となり、前回のPIST6 2023 ラウンド30から中4日で連続完全Vを達成。近況の充実振りには目を見張るものがあり、来年は現行競輪でもより一層の飛躍を遂げることだろう。
『若手機動型が結果を残す』
今節は実績ある強豪が揃い激戦のシリーズとなったなか、20代の選手がしっかり力を出し切って結果を残した。タイムトライアル1位の黒瀬浩太郎は準決勝3着と決勝進出こそ逃したが、予選では逃げてまくってと後続を突き放す競走でポテンシャルの高さを示し、近況好調な森本桂太郎も1次予選で大外を豪快にまくり白星を挙げ自慢のダッシュ力を存分に披露。ルーキーの依田翔大は惜しくも準決敗退に終わるも、最終日の順位決定戦でPIST6初勝利を飾り、若手機動型がそれぞれの持ち味を生かして250バンクで躍動した。
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