PIST6と通常競輪の意外な関係！？PIST6出場選手のその後の成績推移を調査
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PIST6を走ると選手はどうなるのか
10月より、千葉JPFドームで開催されている250競輪「PIST6」。日本で唯一の250mバンク開催、1日2走でのトーナメント戦、エンターテインメント性を高めた演出と、これまでの競輪とは一線を画す内容で話題を呼んでいる。しかしそれよりも競輪ファンが気になるのは、PIST6に出場した選手が通常競輪にどのような影響を及ぼすのか、だろう。
ご存知の通り、PIST6はライン無しの全員単騎。ヨコの動きも通常競輪より厳しく制限されているため、通常競輪で追い込み型の選手でも、ある程度はタテ脚を駆使して戦うことを強いられる。しかも、これまで全選手が経験の無い1日2走×2日間のトーナメント。選手の身体・感覚に何かしらの影響があるのは間違いないだろう。
今回は、10/2(土)～10/3(日)に実施された、PIST6第1回開催に参加した34名の選手について、開催後の通常競輪の成績を調査した。
PIST6第1回参加選手
第1回参加選手は以下の通り。
| 選手名 | 登録地 | 結果 |
| 雨谷一樹 | 栃木 | 優勝 |
| 脇本勇希 | 福井 | 準優勝 |
| 小佐野文秀 | 山梨 | 3位 |
| 伊勢崎彰大 | 千葉 | 4位 |
| 原田亮太 | 千葉 | 5位 |
| 久保光司 | 佐賀 | 6位 |
| 根田空史 | 千葉 | 7位 |
| 青柳靖起 | 佐賀 | 8位 |
| 須永優太 | 福島 | |
| 神山拓弥 | 栃木 | |
| 大塚英伸 | 静岡 | |
| 中村浩士 | 千葉 | |
| 小松原将登 | 福井 | |
| 市本隆司 | 広島 | |
| 齋木翔多 | 静岡 | |
| 五日市誠 | 青森 | |
| 小池千啓 | 栃木 | |
| 小松剛之 | 宮城 | |
| 藤岡隆治 | 徳島 | |
| 金成和幸 | 福島 | |
| 牛山貴広 | 茨城 | |
| 守谷陽介 | 岡山 | |
| 若原英伸 | 岐阜 | |
| 宇佐見優介 | 福島 | |
| 高橋昇平 | 埼玉 | |
| 多田司 | 大阪 | |
| 照屋将貴 | 沖縄 | |
| 原田礼 | 福岡 | |
| 原司 | 佐賀 | |
| 浅沼聖士 | 静岡 | |
| 小坂敏之 | 栃木 | |
| 阿部宏之 | 宮城 | |
| 飯島淳 | 東京 | |
| 井上将志 | 福岡 |
元ナショナルチームの雨谷一樹が、連日圧倒的な支持に応えて4連勝で優勝。準優勝は脇本勇希と強力な自力選手が順当に上位を占めたが、3位には下馬評もほぼノーマークだったベテラン・小佐野文秀が入った。
出場選手のその後
第1回出場選手のその後の成績はご覧の通り。選手名太字は開催後2節で優勝した選手。
| 選手名 | 1節後 | 2節後 | ||
| 雨谷一樹 | 青森F1 | １③❺ | 寛仁親 | ２３⑥９ |
| 脇本勇希 | 防府F1 | ３⑥４ | 寛仁親 | ９８１９ |
| 小佐野文秀 | 豊橋F2 | ❸②❺ | 宇都宮F2 | ２③１ |
| 伊勢崎彰大 | 川崎F1 | １①❷ | 松阪F1 | ❹①❹ |
| 原田亮太 | 宇都宮F2 | ❼③❼ | 伊東F2 | ❶①❶ |
| 久保光司 | 防府F2 | ２⑥４ | 四日市F2 | ３④２ |
| 根田空史 | 久留米G3 | １２④７ | 寛仁親 | ４９１９ |
| 青柳靖起 | 前橋G3 | ７４２５ | 武雄F1 | １⑦２ |
| 須永優太 | 青森F1 | ５３１ | 京王閣F1 | １⑤２ |
| 神山拓弥 | 前橋G3 | １２⑤４ | 京王閣F1 | ２①❶ |
| 大塚英伸 | 立川F2 | ❸⑤２ | 青森F2 | ❹③❺ |
| 中村浩士 | 青森F1 | ❹⑥３ | 福井F1 | ❻①❹ |
| 小松原将登 | 松山F2 | １④３ | 大宮F2 | １②❼ |
| 市本隆司 | 別府F1 | ４２４ | 福井F2 | １⑥４ |
| 齋木翔多 | 立川F2 | ❺②❼ | 伊東F2 | ❷②❶ |
| 五日市誠 | 青森F1 | ４２４ | 四日市F1 | ５６２ |
| 小池千啓 | 取手F2 | １①❶ | 宇都宮F2 | １①❶ |
| 小松剛之 | 富山F2 | ３１１ | 京王閣F1 | ３②❻ |
| 藤岡隆治 | 防府F1 | ６２４ | 別府F1 | ６３５ |
| 金成和幸 | 川崎F1 | ５２４ | 京王閣F1 | ４５１ |
| 牛山貴広 | 青森F1 | ６２２ | 四日市F1 | ３②❸ |
| 守谷陽介 | 松山F2 | ❼⑤１ | 別府F1 | ❺②❹ |
| 若原英伸 | 平塚F2 | ４⑥３ | 松阪F2 | ６３３ |
| 宇佐見優介 | 青森F1 | ５１６ | 松阪F1 | １⑦２ |
| 高橋昇平 | 宇都宮F2 | ２③１ | 平塚F2 | ２②❹ |
| 多田司 | 別府F2 | ３④２ | 奈良F2 | ２⑦２ |
| 照屋将貴 | 高松F1 | ６１７ | 別府F2 | ７１６ |
| 原田礼 | 別府F2 | ❺②❺ | 松阪F2 | １⑥２ |
| 原司 | 防府F1 | ３⑦６ | 広島F2 | ６３４ |
| 浅沼聖士 | 大宮F1 | ６３３ | 京王閣F1 | ４１２ |
| 小坂敏之 | ||||
| 阿部宏之 | 取手F2 | ７落 | ||
| 飯島淳 | 宇都宮F2 | ５６１ | 松阪F1 | ６３６ |
| 井上将志 | 別府F2 | ２落 | 福井F2 | ５５２ |
考察・まとめ
まず言えるのは、PIST6後で大きく調子を崩した選手はいないということ。次開催で落車した選手も数名いるが、それ以外はほぼ実力通りの結果を残しており、開催の影響はほとんどないと思われる。
むしろ、開催後でタテ脚に手応えを感じている選手もおり、神山拓弥は2節後の京王閣F1で優勝。雨谷一樹は寛仁親王牌で準決勝進出、伊勢崎彰大は連続で決勝進出した他、A級では原田亮太、齋木翔多、高橋昇平の動きが目立っており、250競輪で得たスピード感を通常競輪でも発揮しているように思われる。
まだ施行回数が少ないだけに、明確にこれと言えるデータは集まっていないが、現状ではPIST6出場が選手に良い刺激になっている可能性は指摘できそうだ。
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