荒れ模様だった初日
京都向日町競輪G3「平安賞」初日が終了。
メインの初日特選は、最終ホームで山田英明と平原康多の力比べに。強引に山田を抑えて先行した平原の番手から、直線佐藤慎太郎が抜け出して1着。前回小田原決勝の落車を感じさせない走りで好スタートを切った。
逃げた平原も2着に粘り、こちらも復調を感じさせる内容で好発進。3着には直線外を鋭く伸びた鈴木裕が入った。
8Rは寺崎浩平―畑段嵐士の近畿勢が圧巻のレースで、3着以下を大差突き放すワンツーフィニッシュ。さすがにこのメンバーでは相手にならなかったか、3連単も330円の1番人気決着となった。7Rは人気の三谷竜生が最終ホームから1コーナーにかけて前へ出るが、俊敏に切り替えた高原仁志がゴール前で逆転。三谷は阿部大樹にもかわされ3着に沈んだ。
5Rは滝本泰行の先行に乗った久米良が番手捲りを打ち快勝。中部3番手の有賀高士が最内を切り替えて2着に滑り込み、3連単は16万円台の大波乱となった。4Rは逃げた大石剣士が稲毛健太の捲りを完封し、堂々の押し切り。状態の良さをアピールした。
3Rは皿屋豊が上がり10.9（初日一番時計）の捲りを披露し、近藤龍徳とのワンツー。出来は超抜に見える。1Rは約4ヶ月ぶりの実戦となった門田凌がブランクを感じさせない走りで押し切り1着。明日以降も注目だ。
2日目注目レース展望
例によって2日目は予選2走目9レースが行われるが、6R～8Rが6車立てとなるため注意が必要だ。
9R
大方の予想通り、①村上義弘の前を回るのは⑤寺崎浩平となった。①村上と⑤寺崎の連携はこれで5回目。過去4回の連携ではワンツーが1回、1着3着が1回となっている。ここは相手関係も大幅に弱化し、2回目のワンツーは目前だろう。⑤①、①⑤に分厚く。
8R
④平原康多の前を務めるのは①森田優弥。ここは逃げの一手だろう。番手④平原がキッチリ決める。④①…、④…①流し。⑤稲毛健太は初日の動きが微妙。逆転までは厳しいか。
7R
①佐藤慎太郎の前を回るのは⑤大石剣士。初日圧巻の逃げ切りを決めており、2日目もその動きが注目される。課題は初連携だけだろう。①⑤が本線。④高橋和也は初日大敗で動きが心配。穴党は②久米良の突っ込みを買いたい。
6R
初日は平原との力比べに敗れた④山田英明だが、このメンバーなら捲っても逃げても確勝級。番手①紫原政文も追走は問題なさそうで、④①が本線。⑤桐山敬太郎の踏ん張り次第では、③白戸淳太郎の前残りも…。
5R
⑦元砂勇雪―①畑段嵐士の近畿勢に人気が集まりそう。別線が④田頭寛之、⑥滝本泰行なら力差は歴然。最終的には捲って仕留めよう。⑦①、①⑦が本線。相手も②大槻寛徳、③池田良まで考えれば良いだろう。3連単①＝⑦―②③の4点勝負か。
2R
ここは混戦模様。①三谷竜生は相変わらず動き一息で、別線の狙いも十分。復帰戦を快勝した⑥門田凌、初日三谷を差している③高原仁志の四国勢が面白い。⑥③、③⑥と③流しが本線。
1R
初日圧巻の捲りを披露した⑦皿屋豊に逆らう手はない。番手①北野武史が付いていけるかどうか？②森山智徳、④坂井拳蔵との力の両立⑦②、⑦④あたりが狙い目。
まとめ
今回も多分に漏れず、6R以降が人気サイドの決着濃厚。後半戦は3桁配当の応酬が続きそうだ。荒れにくい京都向日町の本領発揮となりそうな2日目だが、どう楽しむかは皆さん次第。堅いところに大枚勝負もよし、様子見に徹するもよし。思い思いの方法で楽しんでいただきたい。
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