和歌山競輪G3「ワールドサイクリスト支援競輪」決勝回顧&振り返り
9日、和歌山競輪G3「ワールドサイクリスト支援競輪」決勝が行われ、イギリスのジョセフ・トゥルーマンが優勝した。トゥルーマンは日本で通算8回目の優勝、G3は初優勝となった。2着には松崎広太、3着にはハリー・ラブレイセンが入った。3連単は5-9-3で60,910円。
和歌山競輪G3決勝 展開
初手の並びは誘導以下、9松崎ー1佐藤礼ー7大森ー4川津、3ラブレイセンー5トゥルーマンー2五日市ー8竹村ー6佐藤和。ラブレイセンが打鐘から仕掛けて主導権。3番手の五日市が離れ、松崎が海外勢の後ろに収まる。トゥルーマンは車間を切って後ろを警戒し、直線で逃げるラブレイセンをかわしてゴール。松崎が続いて海外勢ワンツーを阻んだ。
決勝振り返り
展開は極めてシンプル
展開は大方の予想通り、松崎が前でラブレイセンが後ろ。海外勢は余計な脚を使ったり、位置取りに巻き込まれたりを避けるために基本後ろ攻めを選択する。今回もその鉄則通りの位置となった。
5車ラインということでラブレイセンは早めの仕掛けで、打鐘からほぼ全開で踏んでいく。二次予選・準決勝はホーム以降からの先行・捲りだったことを考えると、これはかなり早いタイミングのスパートだ。
ラブレイセンの打鐘~ホーム、ホーム~バックの推定タイムは10.8-10.5。トゥルーマンも推定10.8-10.7で余裕の追走だったが、3番手の五日市が離れ、海外勢の後ろに松崎が入った。
海外勢のスピード帯に対応できるのは松崎だけだった
松崎も推定11.3-10.7で必死に食らいつく。元はと言えば、松崎はPIST6のタイムトライアルでもハロン10.2台を計測していた選手。10秒台中盤で追走することは十分可能だった。逆に、それ以外の6選手は全員自力が無く、このスピード帯に対応することは困難。ここからは完全に3人の勝負になった。
トゥルーマンは前回岸和田でラブレイセンを差せておらず、今回こそはの思い。最終バックは車間を切って後ろを警戒したが、4コーナーからは目に見える勢いで思い切り踏んだ。
さしものラブレイセンも、風速3mのコンディションで10.8-10.5のペースで逃げ、後ろから踏まれては厳しい。最後はトゥルーマンが差し切り、後ろにいた松崎も上りを10.9にまとめてラブレイセンを捕らえた。
ヨコの動きで海外勢に対応するのは無理だが…
これは周知の事実だが、やはり競輪仕込みのヨコの動きで海外勢のスピードを止めることは無理である。ハロン10秒台中盤を連発する海外勢には、やはり同等の脚力を持つ若手選手を数名用意し、2段駆け覚悟で臨まなければ倒すのは現実的ではない。
逆に言えば、松崎レベルの脚力があれば、G1・G2の実績が無くても海外勢に立ち向かうことは可能であるということ。この先養成所やナショナルチームのレベルがさらにアップし、ハロン10秒台中盤を連発できる若手選手が続々集まってくれば、「日本VS世界」の競輪における格差は、少しずつ縮まってくるのではないか。
