小田原競輪G3「北条早雲杯争奪戦」決勝回顧&振り返り
4日、小田原競輪G3「北条早雲杯争奪戦」決勝が行われ、神奈川99期の郡司浩平が優勝した。郡司は今年初優勝、G3は通算28回目の優勝。小田原記念は67・69・70・74・75周年に続き6回目の優勝となった。2着には鈴木竜士、3着には山崎歩夢が入った。3連単は1-5-4で13,020円。
小田原競輪G3決勝 展開
初手の並びは誘導以下、4山崎ー9菅田、1郡司ー7佐々木、2伊藤ー6坂田、3杉浦ー5鈴木ー8杉森。残り2周半で杉浦が後方から抑えて先行態勢も、山崎が打鐘から巻き返して最終ホームで叩く。郡司も早めの巻き返しで前に迫り、鈴木・菅田のけん制を乗り越える。直線は粘る山崎、内から迫った鈴木を振り切った。
決勝振り返り
初手を制した菅田と郡司の思惑
初手はもつれた末、内枠の2人を制して菅田が勝ち取った。結果的にこれが山崎にプラスに働いた。郡司も前は取れた形だったが、あえて菅田を行かせ、山崎ラインの3番手を確保。これは最終的には山崎が巻き返すだろうと踏んでの作戦だったか。
一方、スタートに付き合わなかった関東勢の作戦は、その時点で勢いを付けての赤板先行で決定。しかし山崎が初手前だったことが誤算で、後ろに下げさせて迎え撃つつもりが、4番手という比較的叩きやすい位置から来られてしまった。
打鐘からの攻防、郡司はまさに気持ち一本
打鐘で一気に仕掛ける山崎。杉浦も懸命の抵抗を見せるが、準決勝上り9.1の快速ぶりを見せた山崎の出来が良く、ホームで叩いて形勢は逆転する。
郡司もそれに乗って捲り上げる。杉浦と山崎の先行争いを誘発し、ここまでは悪くない展開だったが、最終1センター~2コーナーで切り替えた鈴木に厳しいけん制を受ける。ここで一瞬勢いが止まったが、ここからの郡司はまさに気持ちで捲り上げた。
最終バックで更に捲る郡司に、今度は菅田がブロック。前では山崎の先行もかかりが良い。それでも郡司の脚は止まらず、直線は粘る山崎、更に内をスルスルと伸びてきた鈴木をわずかに振り切り、小田原記念6回目の制覇を果たした。
決して簡単な4日間ではなかった
結果だけを見れば、❶2①❶の準パーフェクト優勝。さすがは地元の大エースといった見た目だが、決して楽に勝った4日間ではなかった。準決勝はあわや伊藤旭に捲られるかという所から、自らそれをけん制しなんとか押し切り。決勝も二度のブロックをかいくぐっての接戦だった。一度も目標を得ることなく、自力に徹しての競走で勝ち切ったのは地元・SSとしての意地だろう。
逆に言えば、この厳しい戦いが今年ここまで優勝なしの不調を物語っていたのかもしれない。この優勝で賞金ランクは何とか8位まで浮上したが、上位とは大きく水を開けられている。とはいえ地元記念での優勝はいい薬になったはず。次回オールスターもドリームレースからの登場となるだけに、しっかりと結果を残して後半戦の逆襲につなげたい。
今節の準MVPは山崎
今節で強烈なインパクトを残したのが山崎だ。4日間バックを取っての12①❸は立派の一言。決勝戦も4番手に満足することなく、打鐘で仕掛けた姿勢にも好感が持てる。当然、今後のグレード戦線でも存在感を増してくるはずで、まずはオールスターでどこまで活躍できるかを楽しみに待ちたい。
郡司以外の地元勢は厳しい結果に
一方、郡司以外の地元勢は厳しい結果に。佐々木は伊藤らに絡まれて郡司の追走を外したほか、7名が進んだ準決勝も上記2名以外はことごとく全滅。和田真久留・松谷秀幸・嶋津拓弥と初日特選を走った選手も準決勝で姿を消した。今回は郡司以外の強力な自力(先行)選手がいなかったことも影響したか。南関東は深谷・郡司を筆頭に、自力型も先行では難しい年齢の選手が増えているだけに、若手の成長が急がれる印象となった。
