競輪の競りはイン有利
一般的に、競輪の競りはインが有利とされている。その理由は、バンクが楕円状になっており、選手はコーナーを曲がる際に遠心力で外側に振られるため、アウトにいる選手がそのまま飛ばされてしまうからである。
しかし、一部アウト競りが有利になる瞬間も実は存在する。今回は、そのパターンや最終的にインが有利になる理由などをまとめて解説する。
直線部では決着がつきにくい
まず、競りは直線部分では決着がつきにくい。選手間で圧倒的な実力差や、ヨコの技術差があるなら別だが、前の選手がペースを上げない限り直線部分で競っていてもそこで決着がつくケースは少ない。結局、コーナー部分で決着をつけることになる。
前の選手の仕掛け次第の部分も
それに加え、前の選手がどんな仕掛け(スピードの上げ方)をするのかによって、インとアウトの有利不利が変わってくる。抑え先行でじわじわと踏みあがるタイプだとアウトの選手はその分継続して脚を使わされるため、インが有利になりやすい。反対に、バンクの外を使ってダッシュを仕掛けるタイプだと、アウトの選手が同様にダッシュ力を持っていれば追走するような格好で番手を奪取できる場合がある。
すなわち、競る選手にヨコの技術があったとしても、前の選手の仕掛けとタイミングが合わなかったり、脚質が違っていたりすると番手をキープできない場合があるということになる。
コーナー部分の特徴について
ここからは、インが有利になるもう一つの理由とアウト競りが有利になる場合について。
まず前提として、競輪場のバンクは1・3コーナーが上り、2・4コーナーが下りになる。当然上る際に脚力を使いやすいので、1・3コーナーで外側にいる選手は不利になりやすい。
それに加え、前の選手は1コーナー・3コーナーの上りに備えて直線部からペースを上げることが多い。直線部~1・3コーナーにかけてペースを上げられると、アウトの選手はインの選手より長い距離を踏まされる上に上りで外に持っていかれるので、必然的に耐えるのが難しくなってくる。
逆に言えば、その競りを2・4コーナーまでに凌げば、今度は下りが待ち構えている。下りになれば、傾斜のきつい外側の方が勢いがつくため、前の選手に仕掛けにさえ合っていれば勢いをもらってアウトの選手が番手を追える可能性も上がってくる。つまり、2・4コーナーはアウト競りが有利になる可能性が若干上がるということ。
しかし、最終4コーナーまで競りが続くというケースは普通かなり少ない。大体は最終バック~3コーナーまでで決着がつくだろう。これを踏まえると、打鐘から数えてインが有利となる1・3コーナーは3回、アウトが有利となる2・4コーナーは2回(最終ホームからなら1・3コーナーが2回、2コーナーが1回)回ることになるため、インの選手がアウトの選手を退けるチャンスの方が1回多くなる。これが、イン競りが有利となるもう一つの理由だ。
もちろん、選手間に脚力差や技術差があれば反対のケースも往々にしてある。重要なのは、前の選手を含めたそれぞれの選手の脚質を捉えることだろう。
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