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PIST6 2023 ラウンド25は、11月14日(火)に最終日が行われた。決勝戦には20代の若手が多数勝ち上がり、勢いある選手が顔を揃えた。壮絶なスピード戦が繰り広げられたなか、残り1周半からのロングスパートを決めた佐藤幸治が完全優勝を飾った。2着にはまくり上げた田川翔琉が入り、田川を追った今藤康裕が3着に続いた。
決勝戦のスタートポジションは先頭から水森湧太-佐藤幸治-田川翔琉-今藤康裕-黒瀬浩太郎-安彦統賀。レースは残り3周でペーサーが退避すると、黒瀬がインを切って先頭に立つ。その動きを追った安彦だが、外で浮くかたちになり先頭の黒瀬を叩きに出る。4番手となった佐藤はそのタイミングを逃さず残り1周半でスパートを開始。一気に加速して残り1周で逃げる安彦を捕らえると、そのまま後続を突き放して先頭でゴール線を駆け抜けた。
「2回目の優勝をできてうれしい。(決勝戦を振り返って)黒瀬君はスピードがあるので、彼に駆けられる前に先に仕掛けようと思っていた。自然体で臨めたし、コースも良かったのでそれを生かせたと思う。後ろが離れているのはゴールするまでわからなかったし、とりあえず力を出し切ろうと思った。(シリーズを振り返って)PIST6にもだいぶ慣れてきたし、初めて優勝した時より今の方が心に余裕がある。最近は状態自体も良くなってきているし、(現行)競輪の方でも今回の経験は生きてくると思う」
初参戦の4th Quarter ラウンド4で完全優勝を飾ってから、11ヶ月の月日を経てついに頂点へと返り咲いた 近況は4節連続で表彰台入りと涙を飲んでいただけに、今回の優勝は喜びもひとしおだろう。来月には佐世保記念が控えており、地元の大舞台に照準を合わせて勢いのままに突き進む。
『競輪の姿が垣間見える』
また今節は追い込み、自在タイプの選手が器用な動きを見せて結果を残した。初優出を果たした水森湧太は飛び付きや追走と立ち回りを駆使して、予選から準決勝まで3連対の活躍。同じく決勝進出を決めた今藤康裕も俊敏な立ち回りでオール確定板入り。1次予戦ではベテラン勢の活躍も目立ち、田中弘章が最後方にワープし小原太樹を追走から2着に入り、深澤伸介は勝負所で追い上げ田川翔琉の後位を確保し連対を果たした。勝ち星こそなかった4者だが、味のある競走で競輪の醍醐味を体現した。
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