KEIRINグランプリ2018を振り返り
いよいよ目前に迫ったKEIRINグランプリ2021。今回は直前特集として、前回静岡競輪場で行われたKEIRINグランプリ2018を振り返る。
KEIRINグランプリ2018出場選手
車番 | 選手名 | 登録地 | 2018実績 |
① | 三谷竜生 | 奈良 | 日本選手権、高松宮記念杯優勝 |
② | 浅井康太 | 三重 | 競輪祭優勝 |
③ | 脇本雄太 | 福井 | オールスター、寛仁親王牌優勝 |
④ | 新田祐大 | 福島 | 全日本選抜優勝 |
⑤ | 村上博幸 | 京都 | 全日本選抜決勝3着 |
⑥ | 清水裕友 | 山口 | 競輪祭決勝3着 |
⑦ | 平原康多 | 埼玉 | 共同通信社杯優勝 |
⑧ | 武田豊樹 | 茨城 | ウィナーズカップ優勝 |
⑨ | 村上義弘 | 京都 | 全日本選抜、日本選手権決勝2着 |
この年の競輪界は、本格化した脇本雄太と、それを追う三谷竜生によるまさに独壇場。5月の平塚日本選手権で脇本の先行を三谷が捕らえてダービー連覇を飾ると、続く岸和田高松宮記念杯も全く同じ展開でこの2人のワンツーフィニッシュ。そうかと思えば脇本がいわき平オールスターで圧巻の逃げ切り。G1初制覇を果たすと、続く前橋寛仁親王牌も優勝し、実にこの2人で4連続G1優勝を飾るという快挙を成し遂げた。グランプリは共に優勝実績のある村上義弘―村上博幸兄弟を3,4番手に置き、鉄壁の布陣で挑むこととなった。
別地区の選手では新田祐大が四日市全日本選抜でG1・5勝目を獲得。早々にグランプリ出場権を得た後はナショナルチームの練習に重点を置き、オールスター以降は欠場して4カ月ぶりの実戦となった。直前の競輪祭で出場権を得た浅井康太は史上二人目の連覇を目指す。グランプリ常連の”ゴールデンコンビ”平原康多―武田豊樹は共にこの年G2を1つずつ優勝しての大一番。競輪祭3着で逆転SS入りを果たした新星・清水裕友にも注目が集まった。
レース展開
初手は4新田祐大―7平原康多―8武田豊樹―2浅井康太―6清水裕友―3脇本雄太―1三谷竜生―9村上義弘―5村上博幸。青板4コーナーで6清水が動き、誘導を降ろした所、赤板の1センター過ぎに後方から仕掛けた近畿ライン4車が一気に前へ。別線は飛び付くこともできず、一本棒で最終周回に入る。2コーナー手前から6清水が捲ったが、近畿勢のけん制に遭い不発。最終3コーナーで空いた内に飛び込んだ7平原が9村上義と接触し、2センターで両者ともに落車。直線は番手絶好の1三谷が差し切り、グランプリ初制覇を飾った。
2浅井は最終バック8番手から捲ったが、届かず2着。9番手から直線でイエローライン付近を強襲した4新田が3着。4コーナーまで先頭に立っていた3脇本は5着に終わった。
三谷はこの優勝で年間獲得賞金額が2億5531万3000円となり、山田裕仁が2002年に記録していた2億4434万8500円を超え、史上最高の年間獲得賞金額を記録した。
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