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PIST6 2023 ラウンド31は12月31日(日)に最終日が実施された。大混戦の準決勝を突破した好調な6名が決勝戦へと勝ち上がり、若手からベテランまで揃った個性豊かな選手達による熱戦は、残り1周半から力ずくで仕掛けた藤井侑吾が残り半周で逃げる田口勇介を捕らえて優勝。11月のラウンド27に続く、2度目の完全優勝で2023年の最終戦を締め括った。
2着には2コーナー辺りから藤井に切り替えた工藤文彦、3着には最後の直線で外を伸びた安彦統賀が食い込んだ。
決勝戦のスタートポジションは先頭から藤井侑吾-原清孝-工藤文彦-水谷良和-田口勇介-安彦統賀。レースは残り3周でペーサーが退避すると、安彦がまずはインを切って先頭に立つ。その上から水谷が安彦を押さえると、ペースが緩んだところで田口が一気に仕掛けて主導権。残り2周を過ぎて田口がグングン加速するも、4番手にいた藤井は残り1周半から巻き返す。逃げる田口が残り1周を先頭で通過するが、藤井は勢い良く前団に迫って、残り半周過ぎに田口を捕らえてそのままゴール線を駆け抜けた。
「(2度目の完全優勝で)嬉しいですね。本当に。(レースを振り返って)田口君が踏んだところで僕も無理矢理出た感じだったので、なかなか前が遠かったけど、持ち味の地脚で前に出切ることができて押し切れて良かったです。(スピードに関しても)上出来ですね。田口君の番手に(師匠の)水谷さんがいたので、普通の競輪だったら飛ばされていたと思う(笑)。(勝てた要因は)諦めずに前に踏んでいったことが良かったと思う。(来年に向けて)現行競輪もPIST6ももっと飛躍できるように頑張りたい」
近況は現行競輪でもグレード戦線で活躍しており、着実に力を付けている藤井。2023年の最終戦を最高の形で締め括り、2024年はPIST6でも現行競輪でも更なる飛躍が期待される。
『ベテラン勢の活躍が光った』
今節は若手の活躍もさることながら、随所でベテランの活躍が光った。優勝した藤井の師匠である水谷はタイムトライアル17位ながら、2次予選と準決勝では豪快なまくりを披露してシリーズ2勝。9度目のPIST6挑戦で初の決勝進出を果たした。また、千葉の支部長である中村浩士は準決勝進出こそならなかったが、最終日の順位戦と順位決定戦で白星。巧みな立ち回りからの2連勝で2023年の最終戦を走り終えた。
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