小倉競輪場の特徴を分析
11月18日~11月23日まで、小倉競輪場でG1「朝日新聞社杯競輪祭」が行われる。今回は、小倉競輪場の特徴、決まり手、平均配当を徹底分析していく。
小倉競輪場のバンク特徴
まずは、小倉競輪場のバンク特徴から。基本のバンクデータは以下の通り。
バンク周長 | 400m |
見なし直線距離 | 56.9m |
センター部路面傾斜(カント) | 34゜1´48″ |
ホーム幅員 | 11.0m |
バック幅員 | 10.0m |
センター幅員 | 8.0m |
競輪ファンならご存じの通り、全国でも2つしかないドーム型競輪場であり、400mバンクを有するドーム型競輪場としては世界最大級の規模を誇る。
直線距離の長さは400mバンク31場中、ちょうど真ん中の16番目。カントはきつく、松阪に次いで400mバンク中2位タイの角度を持つ。
以下は、小倉競輪場公式サイトからの引用。
小倉競輪場(北九州メディアドーム)のバンクは、「走りやすさ」をテーマに設計されました。したがって、設計速度は選手の脚力の向上を考えてできるだけ速いこと、緩和曲線(コーナーから直線に移るつなぎ部分)が長くてスムーズなこと、直線部分の勾配は外側へのふくれをおさえるため出来るだけ大きくすること等がレースを白熱化させ、選手にとっても好まれるバンクと言われています。以上の要素は相反する内容となっており、400mの中でどのように組み合わせてバランス良く設計するかがポイントです。
https://www.kokurakeirin.com/guide/bank.html
これらの特徴から、全国でも屈指の高速バンクとして名を馳せており、かつては400mの全国バンクレコードが小倉競輪場から出たこともある。そのため、スピードをフルに活かせる自力選手が有利なバンクとなっている。また、カントがきついため捲りは1コーナーから仕掛け、2コーナーの山おろしを利用するか、2センターからの捲り追い込みが有力。
小倉競輪場の決まり手
続いては、小倉競輪場の決まり手を見る。今回の調査対象は、2019年11月~2020年6月に行われたS級戦9車立てレース合計135R。
1着 | 割合 | 2着 | 割合 | |
逃げ | 13回 | 9.63% | 18回 | 13.33% |
捲り | 61回 | 45.19% | 37回 | 27.41% |
差し | 61回 | 45.19% | 30回 | 22.22% |
マーク | 0回 | 0.00% | 50回 | 37.04% |
1着の決まり手は、やはり自力選手が若干優勢。特にS級戦にしては捲りがよく決まっており、2着の割合も比較的高くなっている。一気に捲り切って決着を付けるシーンが多い一方で、後方に置かれた捲り選手が直線猛追するもわずかに届かず2着、というレースも一定数存在する。
2着のマークの決まり手は平均程度。自力選手同士で決着することもあるため、そこまでライン決着が多いというわけではない。
小倉競輪場の平均配当
続いて、小倉競輪場の平均配当に触れる。今回も例によって、対象は2車単と3連単のみとする。
3連単 | 2車単 | |
最高配当 | 255,310円 | 38,280円 |
最低配当 | 350円 | 170円 |
1日ごとの最高平均配当 | 110,094円 | 9,781円 |
1日ごとの最低平均配当 | 7,426円 | 1,384円 |
全体平均配当 | 29,878円 | 4,566円 |
万車券出現数 | 70レース | 21レース |
万車券率 | 51.47% | 15.56% |
データを見ての通り万車券が乱発しており、半数以上のレースで3連単が万車券となっている。特に、今年2月に行われたG3の初日では10万円以上の配当が4レース出現しており、S級戦では特に波乱の傾向が強くなっている。また、平均配当10万円超を記録した同月の開催では、1日5レース中3レースで10万車券が飛び出している。更に混戦が予想される競輪祭では思い切った穴狙いも十分有効で、回収率も期待できそうだ。
小倉競輪場で勝負するにあたって
ここからは、筆者が実際に小倉競輪場のレースを観戦して感じたことを記していく。車券購入の一助にしていただければ幸いである。
・カントがきつい分外併走でも耐えられ、直線の長さもある程度確保されているだけにゴール前は大混戦となることもしばしば。本線がすんなり主導権を奪ったとき以外はゴールするまで勝つ選手が分からない。
・G1になると、先行選手も強くなる分先手ラインの番手が若干ながら有利。それでも実力差がより接近するため、捲り・差しの有利不利はほぼなくなる。
まとめ
今回は、小倉競輪場の特徴・傾向をご紹介した。再度まとめると、以下の通り。
・カントがきつく、走りやすいバンクでスピードを活かせる自力選手が有利。特に1コーナーおよび2センターからの捲りが決まりやすく、上がりタイムも重要な予想のファクターになる。
・S級戦になると万車券が出やすくなる傾向にあり、荒れそうなレースを選んで穴狙いを続ければ回収率も上がりやすくなる。ラインの決着はそこまで重視しなくてもOK。
いよいよ今年最後のG1となる競輪祭。6日間の長丁場となるだけに、選手の状態を見極めるのも非常に重要。しっかりとレースを観察し、高配当を的中していきたい。
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