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第62回競輪祭特集~競輪祭の歴史を振り返る&過去5年の決勝をプレイバック!!

昨年の競輪祭表彰式―小倉けいりん事務局Twitterより(https://twitter.com/KeirinKokura/status/1198847209153818625)

競輪祭の歴史を振り返る

11月18日(水)~11月23日(月)まで、小倉競輪場で第62回朝日新聞社杯競輪祭が行われる。今回は、グランプリ出場へ向けて大きな意味を持つ競輪祭の歴史を振り返ると共に、過去5年の決勝戦をプレイバックしていく。

競輪祭とは

黎明期

第1回競輪祭が開催されたのは、1951年11月21日から26日。この時は、競輪発祥3周年を記念して、発祥地・小倉競輪場で行われた

実は、第1回を開催した当時は既に全国各地の競輪場でも同じく「競輪祭」の名称を用いた開催が行われていたが、小倉競輪場が競輪発祥の地である事を意識して、当時の通商産業省(通産省)が、小倉以外の競輪場では「競輪祭」の名称を使わないよう通達を出していた。

また、黎明期は毎年競輪祭が開催されていたわけではない「競輪発祥を記念するため、廉あるごとに小倉において実施する」という通産省通達の下に行われてきたため、第2回が同5周年の1953年に、第3回が同7周年の1955年に、第4回が同10周年の1958年に、第5回が同15周年の1963年に行われ、第5回までの間は『全国競輪祭』の名称で行われた。だが、第6回(1964年)からは第1回小倉競輪の初日を中心にした日程で毎年開催されることとなり、併せて『競輪祭』の名称で毎年開催されるようになった。

全日本新人王戦の開催

かつては、デビュー3年未満の選手を対象とした「全日本新人王戦」と、「全日本競輪王戦」との別開催による2本立てトーナメントで行われ、第20回(1978年)までは、前半3日間が新人王戦、後半3日間が競輪王戦という日程を組んでいた。

ここでポイントとなるのは、新人王戦の優勝者には競輪王戦への出場資格が与えられていたこと。すなわち、前半の新人王戦を優勝した選手は、そのまま後半の競輪王戦に出場することが出来ていたのだ。実際に、第5回(1963年)では高原永伍(神奈川13期)が新人王と競輪王とを連続優勝した例もあった。

第21回(1979年)より、初日から4日目までは新人王戦と競輪王戦の番組を混在させる形を取ったことで、5日目・6日目は競輪王戦出場メンバーのみの戦いとなった。その後、1983年4月にS級が設けられて以降しばらくは新人王戦に出場できる選手はS級に限定されていたものの、後にA級選手も一部参加できる「S・Aトーナメント」化された。

だが、現在の北九州メディアドームに移転した初年の第40回(1998年)で当時A級選手だった齋藤登志信が優勝したことで制度上の批判が上がったことや、翌年の第41回(1999年)より4日間開催に移行したことから、新人王戦は事前に選抜されたメンバー9人による最終日における1レース限りの単発競走となった。

新人王戦の消滅~現在

2001年度からの競輪のグレード制導入に伴い、1レース限りの新人王戦は12月のヤンググランプリ(G2)に移行され、競輪祭からは外された。また、競輪祭の開催時期が1月に変更(開催は2002年から)され、この開催時期の変更と同時に朝日新聞社から社杯が授与されるようになり、それに伴い第43回(2002年)より開催名称が競輪祭朝日新聞社杯争奪競輪王決定戦(G1)に変更された。

しかし、2009年度より開催時期が再び11月に戻されることになったため、2009年は1月(2008年度扱い・第50回大会)と11月20日~11月23日(第51回大会)とで、2回開催された。また、大会の正式名称を第51回大会より、現在の名称である「朝日新聞社杯競輪祭」に改称した。この時から、年内最後のG1として、グランプリ出場を狙う賞金ランキング上位の選手にとって非常に重要なG1開催となっている。

第60回(2018年)からはナイター開催に移行し、第40回以来20年ぶりに6日間開催が復活した。出場選手は従来通り108名として全日12レースが行われる他、初日から3日目は、後半4レースにガールズグランプリトライアルが行われるようになった。また、一次予選においては特別選抜予選の廃止とガールズケイリンで採用されているポイント制を導入し、そのポイント獲得上位者が二次予選へ進出できるよう番組を変更した。

なお、今年の開催は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、入場者を福岡県・大分県・佐賀県・熊本県・山口県在住者限定にした上、事前に抽選を行って1日2500人と制限した上の開催となる。

過去5年の決勝戦をプレイバック

動画は全てtokyosportsmovie(https://www.youtube.com/user/tokyosportsmovie)から。

2015年

打鐘から各ラインの激しいせめぎ合いとなった2015年。直線は、別線の執拗な抵抗を振り切って捲った平原康多―武田豊樹のマッチレースとなり、武田が平原をゴール前わずかに捕らえて優勝。G1・7勝目を飾った。

選手名登録地年齢期別
1着武田豊樹茨城4188
2着平原康多埼玉3387
3着池田憲昭香川3390
2車単①⑦ 630円 3連単①⑦⑥ 3,250円

2016年

深谷知広と新山響平の先行争いを稲垣裕之が捲ったが、その後ろを追っていた平原康多が直線逆転し優勝。武田豊樹と共に、2年連続で関東ゴールデンコンビのワンツーが決まった。

選手名登録地年齢期別
1着平原康多埼玉3487
2着武田豊樹茨城4288
3着稲垣裕之京都3986
2車単⑦③ 990円 3連単⑦③⑨ 6,700円

2017年

最終バックから捲った新田祐大が、上り10.6秒という極限のスピードを披露して優勝。G1・5勝目を飾った。

選手名登録地年齢期別
1着新田祐大福島3190
2着北津留翼福岡3290
3着平原康多埼玉3587
2車単①④ 2,960円 3連単①④⑤ 19,120円

2018年

この年から6日制ナイター開催となった競輪祭。初代”ナイターキング”の称号を得たのは、中部近畿ライン3番手から直線中を割って突き抜けた浅井康太だった。

選手名登録地年齢期別
1着浅井康太三重3490
2着脇本雄太福井2994
3着清水裕友山口24105
2車単①⑨ 3,270円 3連単①⑨③ 15,340円

2019年

逃げた吉田拓矢の番手・平原康多を捌いた清水裕友。直線はその番手に付けた松浦悠士が抜け出し、悲願の初G1制覇&グランプリ初出場を決めた。

選手名登録地年齢期別
1着松浦悠士広島2898
2着清水裕友山口25105
3着諸橋愛新潟4279
2車単①⑤ 860円 3連単①⑤⑨ 4,080円

まとめ

今回は競輪祭の歴史と過去5年の決勝戦を振り返った。今年はナイター6日制となってから3回目の開催となるが、果たしてどんな名勝負が展開されるのか。グランプリ出場へ向けての激しい賞金ランキング争いと共に、そのレースに大いに期待していただきたい。

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競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)

輪pedia 編集者兼ライターの「競輪歴15年」です。 長年培った知識を活かし、競輪に関する有益な情報を提供していきます。
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