第62回競輪祭初日予想
「第62回朝日新聞社杯競輪祭」は、いよいよ明日初日を迎える。今年最後のG1にして、男女グランプリの出場選手が決定する大一番。6日間の長丁場の戦いを、存分に楽しんでいただきたい。まずは、初日の予想をお届けする。
初日注目レース予想
初日は、前半8Rが男子の一次予選、後半4Rがガールズグランプリトライアルの予選第1走となる。
1R【堂々の1番車指名・寺崎が仕掛けて番手浅井に勝機】
初日1R1番車で登場となった①寺崎浩平。その期待の高さを伺わせる番組構成となった。特別競輪もこれで4回目の出走で、雰囲気は慣れたものだろう。あとは初の6日間開催に対応できれば。
ライン構成も⑦浅井康太―⑧志智俊夫の中部勢が援軍に回り、①寺崎にとっては仕掛けやすい形に。スピードをフルに発揮して、上位独占を決める。⑦①が本線。別線では先行力がここに来て蘇った⑨渡邉一成が2車でも積極的に攻める。⑨⑦、⑨②が逆転候補。前がやり合えば③鈴木裕の捲り一発が魅力だ。
◎⑦浅井 ○①寺崎 ▲⑨渡邉 ×③鈴木 △⑧志智
2R【グランプリを懸けて山田が初日から勝負に徹する】
現在、賞金ランキング9位でグランプリ出場が見えている⑨山田英明。それでも、決勝進出を逃せば夢舞台は一気に遠のく。一戦一戦が自身の競輪人生を懸けた戦い。初日から結果を求めて攻めるか。
展開は⑤松井宏佑と⑧皿屋豊の主導権争いとなりそう。細切れ戦だけに位置取りが重要となるが、隊列が短くなれば⑨山田の捲りが十分届く。九州ワンツーで⑨①が本線。⑤松井はダッシュ力にモノを言わせてすんなりと主導権を奪いたい。③諸橋愛が続いて⑤③、③⑤も十分。
◎⑨山田 ○①松岡 ▲③諸橋 ×⑤松井 △⑦椎木尾
3R【久々の競輪祭登場・深谷が別線を制圧する】
先日、今年いっぱいでの静岡移籍と婚約を発表した⑦深谷知広。報告するべき内容を全て伝えきり、フレッシュな気持ちでレースに臨める。小倉は3年ぶりの登場だが、連対率60%を超える得意バンク。初日からスピード全開だ。
⑦深谷マークは③村上博幸。8月の松戸G3初日では⑦深谷を差し切っており、遅めの仕掛けにならなければ追走は問題ない。⑦③、③⑦が本線。ただし、別線の自力選手も曲者揃い。①太田竜馬、⑤鈴木竜士、⑨小松崎大地も逆転の力量だ。
◎⑦深谷 ○③村上 ▲①太田 ×⑨小松崎 △⑤鈴木
4R【好相性の小倉で清水が逆襲に転じる】
オールスター以降は苦しいレースが続いた⑨清水裕友だったが、前回地元記念で3連覇を達成し、良いイメージで小倉に乗り込んだ。小倉は2年連続の競輪祭決勝表彰台に加え、3着内率は90%を超える超好相性のバンク。しっかりと結果を残し、グランプリへの足掛かりとしたい。
⑨清水マークは②橋本強。まず離れることはないだろう。⑨②が本線。別線では⑤吉田拓矢がライン3車の利を活かして先制攻撃。③松谷秀幸がその仕掛けに乗って逆転を狙う。穴は⑦山崎芳仁の一発。
◎⑨清水 ○②橋本 ▲⑤吉田 ×⑦山崎 △③松谷
5R【郡司―守澤がここは共同戦線を組んでワンツー】自信度高
賞金ランキング6位の②郡司浩平には、8位の⑨守澤太志が付くことになった。グランプリ出場が決まれば敵同士となる両者だが、ここはタッグを組んで、ワンツーでポイントの上積みを狙う。ライン3車なら早目の仕掛けもありそうで、②⑨、⑨②は両者全くの互角。
別線はどこまで②郡司の総合力に抵抗できるか…。①山田久徳、③山田庸平辺りが直線肉薄するが、本線はあまりにも強力。良くて2,3着争いまでか。
◎②郡司 ○⑨守澤 ▲③山田庸 ×①山田久 △⑦稲川
6R【東北勢の援護を受け、平原が強攻突破】
8年連続のグランプリ出場を確定させ、気持ちの余裕も十分な⑦平原康多。2009年、2014年、2016年と過去3回の優勝を遂げているこの開催で、3年ぶりのG1タイトル奪取といきたい所。まずは初日から力の違いを見せつける。
⑨大槻寛徳―②永澤剛の東北勢が⑦平原の後ろにつき、ライン構成も有利。⑦⑨が大本線だ。別線は④根田空史―③中村浩士の千葉師弟連携が積極果敢。また、⑧取鳥雄吾に乗る⑤香川雄介の直線突っ込みが穴の魅力十分。
◎⑦平原 〇⑨大槻 ▲⑤香川 ×②永澤 △④根田
7R【逆転グランプリへ新田が進撃。和田も続く】
現在賞金ランキング10位の⑤新田祐大。逆転でのグランプリ出場には決勝進出はもちろん、最低でも表彰台には登っておきたい所。少なくとも、二次予選までは連勝で勝ち上がりたい。
マークの①和田健太郎も現在賞金ランキングは7位。比較的優位な立場にはいるが、全く油断はできない状況で、ここはしっかりと⑤新田に食い下がる。⑤①が本線。別線では賞金ランキング12位の⑦中本匠栄も上位進出を狙う。ここは目標なく自力戦となるが、好位を上手く立ち回って着をまとめたい。⑧坂井洋の強攻にも注目で、穴なら④芦澤辰弘の連下か。
◎⑤新田 ○①和田 ▲⑦中本 ×③山本 △④芦澤
8R【脇本に死角は見当たらない。焦点は2着争いに】自信度高
ここまでG1・2V、わずか6開催で1億円を稼ぎ出した③脇本雄太。全てはグランプリを先行で制覇するための布石と言わんばかりの成績だ。当然、初日メインカードの本命に据えられたここも圧巻のパフォーマンスを見せてくれるだろう。自信の◉を進呈する。
③脇本マークに指名されたのは⑦井上昌己。メダリストの意地に懸け、好追走を決めたい。③⑦が本線。別線では②菅田壱道が近況好調。不利な展開を跳ねのける出来にあり、先捲りの展開ならば逆転も。⑤阿竹智史は前を任せる⑧河端朋之次第。
◉③脇本 ○⑦井上 ▲②菅田 ×⑤阿竹 △⑧河端
9R【新女王襲名へ高木が更なる連勝に挑む】自信度高
今年18V、賞金ランキング首位独走、現在19連勝中と誰も手が付けられない快進撃を続ける⑦高木真備。敗れるビジョンが浮かばない強さで、今回3連勝で22連勝。次回参戦予定の地元京王閣で完全優勝すれば、ガールズ新記録達成の25連勝となる。まずは初日を順当勝ちで20連勝だ。
相手は現在賞金ランキング5位の⑤石井寛子か。下位からの突き上げがあるとグランプリ出場が危うくなるだけに、しっかりと賞金を上積みしたい。実績上位の⑥大久保花梨が続く。
◎⑦高木 ○⑤石井 ▲⑥大久保 ×①太田
10R【逆転グランプリへ優勝しかない小林が進撃】
東京五輪延期で精神的にも難しい一年となった⑥小林優香。ここまで国内の競輪はわずか13走と、正直調子を掴みかねるところはあるが、実力は一枚上手と見て本命視する。
相手は賞金ランキング上位の①梅川風子、③鈴木美教、⑦佐藤水菜の3人。特に③鈴木と⑦佐藤は一つでも上の着、賞金が欲しいところ。⑥小林に食い下がって直線勝負に懸ける。
◎⑥小林 ○①梅川 ▲③鈴木 ×⑦佐藤
11R【石井と尾崎の力比べ見もの。尾方にも注目】
現在グランプリ出場ボーダーギリギリの7位に付ける⑥尾崎睦と、ドリームレースを制して2位に付ける④石井貴子の力比べが有力。直近なかなか優勝に恵まれない⑥尾崎、前回防府で失格に終わった④石井と共にリズムは万全とは言えないが、ここに入れば格好は付けてくれるだろう。
118期から唯一の出場となった①尾方真生にも注目。10月西武園の開催では強敵の前に未勝利に終わったが、この舞台でどんな走りを見せるか。実績最上位の③奥井迪までが争覇圏内。
◎④石井 ○⑥尾崎 ▲①尾方 ×③奥井
12R【児玉が復権へ絶対女王の走り見せる】自信度高
今年ここまで優勝16回の⑦児玉碧衣も、大舞台での取りこぼしが目立ち、賞金ランキングは3位に甘んじている。それでも勝率は驚異の92.9%。こちらは高木真備を抑えて堂々のガールズトップの数字だ。グランプリ3連覇へ向け、ここもすんなりと3連勝でけりを付けたい。
対抗は今年優勝20回を数え、飛躍の1年となった①坂口楓華。このトライアルは昨年、一昨年と上位の厚い壁に跳ね返されたが、その何倍も力を付けた今なら上位を脅かす存在となり得るだろう。⑤柳原真緒、⑥小林莉子までが上位争いか。
◎⑦児玉 ○①坂口 ▲⑤柳原 ×⑥小林
※短評の後ろの「自信度高」は、特に本命の信頼度が高く、堅く収まりそうなレースであることを示しています。
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