京王閣競輪場の特徴を分析

10月24日~10月27日まで、京王閣競輪場でG3「ゴールドカップレース」が行われる。今回は、グランプリや日本選手権を何度も開催してきた京王閣競輪場の特徴、決まり手、平均配当を徹底分析していく。

なお、G3(記念競輪)時の傾向分析は、今回からデータ集計の対象を9車立てのS級戦に限定することにする。

京王閣競輪場のバンク特徴

まずは、京王閣競輪場のバンク特徴から。基本のバンクデータは以下の通り。

バンク周長400m
見なし直線距離51.5m
センター部路面傾斜(カント) 32゜10´34″
ホーム幅員9.5m
バック幅員9.0m
センター幅員7.5m

以下は、京王閣競輪場公式サイトからの引用。

直線の長さは普通。カント(傾斜角)は若干ゆるい感じで、捲りは3角にかかると外に膨れやすいので要注意。直線で特に伸びるコースではありません。 ホーム側に新しいメインスタンド(5階建て)が建ってから、1角付近が向かい風で2角まで重くなり先行選手はホームでしっかり踏まないと、カマされる懸念が出てきました。

競りはルール上からイン有利でしょうが、2角まで我慢すればアウトも好勝負できます。直線はどのコースも差が無く、力さえあれば3・4番手でもチャンスがあります。

あまりクセのないバンクだが、若干先行したラインが有利な印象を受けるバンク。それでも脚質に極端な有利不利はなく、どの選手でも力を出し切れる舞台だ。

京王閣競輪場の決まり手

続いては、京王閣競輪場の決まり手を見る。今回の調査対象は、2019年10月~2020年6月に行われたS級戦9車立てレース全122レース。

1着割合2着割合
逃げ19回15.45%15回12.40%
捲り38回30.89%21回17.36%
差し66回53.66%41回33.88%
マーク0回0.00%44回36.36%

400バンクのS級戦としては、逃げた選手の健闘が目立つ。S級戦であれば、15%も逃げ選手の勝率があれば十分逃げても勝負になる数字といえる。

一方で、差しの決まり手が半数を超えており、直線の長さは普通ながら追い込み選手の活躍も目立つ。つまり、繰り返しになるがどの脚質でも実力を発揮しやすい舞台といえる。2着マークの決まり手は36%でそこまで高くはなく、すんなりラインで決まりやすいとは言えない。

京王閣競輪場の平均配当

続いて、京王閣競輪場の平均配当に触れる。今回も例によって、対象は2車単と3連単のみとする。

3連単2車単
最高配当722,980円52,000円
最低配当370円190円
1日ごとの最高平均配当76,378円13,016円
1日ごとの最低平均配当3,030円811円
全体平均配当29,179円4,136円
万車券出現数58レース14レース
万車券率46.77%11.38%

最高配当は70万円台とやや大きく出たが、全体の平均配当は3万円弱とそれほど高くはない。万車券率もS級戦としてはほぼ平均的な値が出ている。

堅い配当が連続するわけでもなく、かと言って万車券が乱発するわけでもなく、適度にうま味のある配当を挟みながらレースが進行していく印象だ。

京王閣競輪場で勝負するにあたって

ここからは、筆者が実際に京王閣競輪場のレースを観戦して感じたことを記していく。車券購入の一助にしていただければ幸いである。

・KEIRINグランプリや日本選手権を多く開催してきたバンクだけあって、どの選手にもチャンスがあるようにバンクが出来ている。本当にクセがなく、どこからでも狙えるレースが多い。

・強いて言うならば、やや先行したラインが有利。有力選手でも細切れの8番手に置かれると厳しい。逆に言えば、中団までがあれば問題ない。

まとめ

今回は、京王閣競輪場の特徴・傾向をご紹介した。再度まとめると、以下の通り。

・バンクに大きなクセはなく、どの脚質でも力を出し切れる。

・配当金も高くもなく低くもなく、適度な配当が連続する傾向にある。穴狙いはレースをきっちり選んで行えば大丈夫。

大きなバンク特徴がない分、期間中はしっかりとレースを見極めて、「その開催の傾向」をいち早くつかむことが肝心。また、初冬の開催だけあって天候・風の影響もかなり重要なファクターとなってくる。これらの情報を総合して、吟味することが的中への近道となってくるだろう。

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