2026年10月9日(金)~12日(月・祝)に弥彦競輪場で開催される「第35回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(G1)」。年末のKEIRINグランプリ2026を目指す選手にとって、残されたG1は寬仁親王牌と11月の競輪祭のみとなりました。寬仁親王牌は優勝すればグランプリ出場権を獲得できるだけでなく、決勝2着以下にも高額賞金が設定されているため、賞金ランキング争いにも大きな影響を与える大会です。

寬仁親王牌2026の優勝賞金は4,700万円

2026年寬仁親王牌の決勝賞金は以下の通りです。

着順賞金
1着47,000,000円
2着23,900,000円
3着15,400,000円
4着11,080,000円
5着9,010,000円
6着7,510,000円
7着6,260,000円
8着5,740,000円
9着5,420,000円

優勝賞金は4,700万円。さらに2着でも2,390万円、3着でも1,540万円、4着でも1,108万円と、決勝へ勝ち上がるだけで賞金ランキングを大きく動かせる金額が用意されています。もちろん実際の獲得賞金には初日から準決勝までの賞金も加わるため、4日間を勝ち上がった選手の上積み額は上表よりさらに大きくなります。

優勝すればKEIRINグランプリ2026出場へ

KEIRINグランプリは9選手で争われ、2026年の選考期間は1月から11月の競輪祭最終日まで。選考ではまずG1優勝者、続いて世界選手権自転車競技大会のケイリン優勝者が優先され、残った枠を選考用賞金獲得額上位者が争います。したがって、寬仁親王牌を制した選手は原則として年末のグランプリ出場権を手にすることになります。

2026年はここまで、全日本選抜競輪を脇本雄太、日本選手権競輪と高松宮記念杯競輪を古性優作、オールスター競輪を犬伏湧也が制覇。異なるG1優勝者は3名となっており、この3選手はすでにグランプリ出場権を確保しています。残る男子G1は寬仁親王牌と競輪祭です。

2026年10月5日現在の賞金ランキング

10月4日に終了した松阪G3「蒲生氏郷杯王座競輪」では郡司浩平が優勝し、賞金ランキング11位から9位へ浮上。新山響平も決勝2着となり、グランプリの賞金ボーダー付近はさらに混戦となっています。

順位選手獲得賞金
1古性優作267,072,822円
2吉田拓矢190,124,822円
3犬伏湧也151,744,000円
4眞杉匠115,925,674円
5松浦悠士100,279,048円
6深谷知広94,807,548円
7脇本雄太84,440,622円
8佐々木悠葵83,727,274円
9郡司浩平69,054,274円
10新山響平68,332,548円
11山口拳矢63,582,674円
12菅田壱道60,007,674円

※獲得賞金ランキングと、最終的なKEIRINグランプリ選考に用いられる「選考用賞金獲得額」は完全に同一とは限りません。また、開催中の選手についてはランキング表示の更新タイミングに差が生じる場合があります。

郡司・新山・山口らにとっては大きな勝負どころ

現在の賞金ランキングだけを見ると、吉田拓矢、眞杉匠、松浦悠士、深谷知広はかなり有利な位置にいます。さらに共同通信社杯を制した佐々木悠葵も8,300万円台まで賞金を伸ばし、初のグランプリ出場が現実味を帯びています。

一方、9位郡司浩平、10位新山響平、11位山口拳矢、12位菅田壱道らは寬仁親王牌の結果次第で立場が一変します。例えば郡司が決勝2着なら、決勝賞金だけを加えても約9,295万円。新山なら約9,223万円、山口でも約8,748万円となります。さらに決勝までの勝ち上がり賞金が加わるため、優勝できなくても2着、3着に入れば賞金枠争いで一気に優位へ立つ可能性があります。

3着賞金も1,540万円あるため、現在6,000万円台後半の選手なら8,000万円台へ到達可能。逆に準決勝敗退となれば、決勝進出者に一気に抜かれるリスクがあります。寬仁親王牌では「決勝に乗れるか」がグランプリ争いの大きな分岐点となりそうです。

「誰が優勝するか」で賞金ボーダーも変わる

さらに重要なのが、寬仁親王牌の優勝者です。古性、脇本、犬伏とすでにG1を制している選手が優勝した場合、新たなG1優勝者枠は増えません。一方、現在グランプリ出場権を持っていない選手が優勝すれば、新たに1枠が確定します。

特に賞金ランキング下位の選手がG1を制した場合は、賞金枠でグランプリを目指す選手が実質的に押し出される可能性があります。さらに11月の競輪祭でも新たなG1優勝者が誕生すれば、賞金枠は一段と狭くなります。

加えて、10月には世界選手権も控えており、ケイリンで日本選手が優勝した場合には、その選手もグランプリ選考で優先されます。そのため、現時点で単純に「賞金ランキング9位以内なら安全」と考えることはできません。

寬仁親王牌はグランプリ争い最大の山場へ

優勝すればG1タイトルと4,700万円、そしてKEIRINグランプリへの切符。さらに2着2,390万円、3着1,540万円という賞金設定を考えても、寬仁親王牌は年末のグランプリメンバーを大きく左右する一戦です。

すでに出場権を確保した古性優作、脇本雄太、犬伏湧也に続くのは誰なのか。賞金上位の吉田拓矢、眞杉匠、松浦悠士、深谷知広、佐々木悠葵が立場を固めるのか、それとも郡司浩平、新山響平、山口拳矢らが一気に浮上するのか。優勝争いだけでなく、決勝の2着以下までグランプリ争いに直結する点にも注目したい4日間です。