20日、G2「第22回サマーナイトフェスティバル」決勝が行われ、茨城107期のSS・吉田拓矢が優勝した。吉田は今年4度目の優勝、G2は初優勝。2着には新田祐大、3着には古性優作が入った。3連単は9-8-5で67,210円。

サマーナイトフェスティバル決勝 展開

初手の並びは誘導以下、9吉田ー3眞杉ー7坂井、1脇本ー5古性ー6稲川、8新田、4石原ー2犬伏。残り2周から石原が抑えて先行態勢。最終バックから犬伏が捲るが、後ろに入った吉田がさらに踏み込む。直線は捲り切った吉田が、3コーナーから内を突いた新田を抑えて優勝のゴールに飛び込んだ。

決勝振り返り

決勝戦はシンプルな展開に。勝敗を分けたのは吉田の技術と位置取りに尽きるが、直線はそれ以上のドラマチックな攻防となった。

石原の先行に別線は付き合わずも、吉田の技術が光った

初手8・9番手となった四国勢が赤板で抑えると、吉田はすんなり出すのではなく、少し踏んでから石原を送り出した。これによって、後ろの脇本がすぐに巻き返す態勢が作りづらくなり、関東勢がすんなり3番手以降を確保する。同時に、踏みながら下げたことで単騎の新田に「犬伏の後ろは譲らない」という構えを見せ、新田を6番手へ下げさせる技術も見せた。別線を気にしながら自分は最高の位置をゲットする高等技術と言える。

犬伏の敗因は踏み出しの早さ

一方、石原の先行で勝利への最短距離にいた犬伏だったが、後ろに入った吉田、さらには後方の脇本の影を気にしすぎ、バックを待たずの発進となる。これが400バンクなら適切なタイミングだったが、500バンクだと残り約300mを残しての番手捲り。脇本は不発にできたとしても、真後ろに吉田が入っている以上、直線で逆転を食らう可能性の方が高くなってしまった。これが番手の技術に習熟している選手なら、もう少し車間を切って捲りのタイミングを調整できたかもしれない。その点で、「番手での勝ち方」という新たな課題が残ったレースとなった。

小さなミスを見逃さなかった新田の執念

最終バックで逃げる犬伏を追う吉田。すんなりならこのまま関東勢でゴール前勝負となったはずも、最終3コーナー付近で関東3番手の坂井が一瞬インを空けてしまう。この隙を、5番手の新田が見逃さなかった。スルスルと内を突いていき、一瞬で吉田の後ろに。さらにゴール前はここしかない勢いで吉田の内を突き、際どく優勝争いに持ち込んだ。結果届かなかったが、特別な思いを背負った一戦で結果への執念を見せつけた。

古性は強襲も3着が精いっぱい

近畿ラインは終始後方に置かれて見せ場なし。それでも、古性がコースを探しながら、ゴール前は接戦の3着争いを制した。どれだけ不利な展開だろうと、確実に3着以内には絡んでくる。直近4ヶ月の3連対率90%オーバーの実力をまざまざと見せつけた。

まとめ

道中は吉田の技術が光り、直線は新田の執念が盛り上げた今年のサマーナイトフェスティバル決勝戦。それぞれがそれぞれの思いを背負い、できる限りの仕事で応えた一戦は、ビッグレース決勝にふさわしい戦いとなった。

次回のグレードレース

次回グレードレースは、7月22日か前橋競輪場で行われるG3「ドームスーパーナイトレース」。S級戦と、ガールズWトーナメントで熱戦を展開する。