今年のKEIRINグランプリ2026出場争いもいよいよ佳境を迎え、残すG1は寛仁親王牌・競輪祭の2つのみ。出場を目指す選手だけでなく、すでに出場を決めている選手は、ここから「いかに同乗する仲間を増やすか」にも焦点を当てながら戦うことになる。今回は、各地区のグランプリ出場決定選手と、同地区でグランプリ出場が決まれば大きな戦力となる選手、すなわちあと2ヶ月のグレードレース戦線で重要なカギを握る選手を展望する。

近畿:寺崎浩平を再度GPへ…

昨年は共同通信社杯終了時点で寺崎浩平・脇本雄太・古性優作・南修二と4名が出場を確定、もしくは濃厚にしていた近畿勢。今年は脇本・古性がG1を制しているが、寺崎は記念優勝1回に留まりボーダーやや下。南に至っては失格・落車がかさみSS維持には非常に厳しい位置となっている。

先行できる若手がまだG1上位レベルに育っていない現状では、やはり寺崎が自力で逆転グランプリ出場を掴むしかない。そのためには脇本・古性のサポートが欠かせないが、その脇本が本来の動きを取り戻すまでは、近畿勢はなかなか厳しい戦いを強いられそうだ。

関東:佐々木悠葵が圏内を守れるか

関東はすでに吉田拓矢・眞杉匠が出場をほぼ手中に収めている。そこに現れた「第三の矢」が佐々木悠葵だ。共同通信社杯では吉田の献身的な先行を活かしビッグ初制覇。一気にグランプリ圏内へ飛び込んだ。例年ならここから賞金を上積みすれば出場の可能性大だが、寛仁親王牌・競輪祭で他地区から優勝者が出ると一気に立場は怪しくなる。今度は佐々木自身が、自力でこの位置を守れるかがカギとなる。

仮にグランプリが関東3車なら、共同通信社杯のこともあり佐々木が前回りとなることが有力。その後ろに関東ゴールデンコンビとなれば鬼に金棒だ。

中四国:石原颯を目標にできれば強烈

犬伏湧也がオールスターを制し、名実ともにタイトルホルダーのSSとしてグランプリへ。松浦悠士は共同通信社杯こそ不覚を取ったが、この後2つのG1で上積みがあれば圏内を守れそうな位置につけている。

中四国勢がなんとしても目標にしたいのが石原颯だ。清水裕友を振り切ったオールスター準決勝、新山響平を打ち破った青森記念決勝で評価はうなぎのぼり。先行日本一の称号が見えそうな位置までやってきた。

今後、犬伏と石原がG1決勝で同乗することがあれば、その際は犬伏が前を回って石原が番手の形も十分考えられる。グランプリで石原ー犬伏ー松浦の並びが実現すると、他地区にとっては大きな脅威となる。

南関東:連覇へ黄信号の郡司浩平が正念場

南関東はウィナーズカップを制した深谷知広が1億円を見据え有力な位置だが、郡司浩平が現在ボーダー直下で正念場を迎えている。

オールスターはドリームレース失格、青森記念で準決勝敗退、共同通信社杯も二次予選敗退と明らかにリズムは芳しくない。今の南関東はマーク選手こそ充実しているが、前で郡司・深谷を引っ張れる選手が今一歩育ち切っていない。根田空史・岩本俊介らの存在はあるものの、G1上位ではこの二人の前後で戦っている現状。まずは松阪記念と寛仁親王牌でその流れを断ち切り、GP連覇へ向けて少しでもランクを上げておきたい。

北日本:「ラスト1枠」となるか、奇跡の逆転か

北日本勢は新山響平がボーダー、菅田壱道、新田祐大、守澤太志とあと一歩で滑り込める選手も揃っている。しかし複数名が出場するには、G1優勝・表彰台上位独占が無いと厳しく、現状では「ラスト1枠」を争う立場となっている。

こうなると、まずは新山が中心となってG1決勝に複数人が進むことが大前提。菅田・新田らがラインを盛り立てながら、勝ち上がり戦で1人でも多く上位を占めることが求められる。

その他の地区

中部は地元記念を制し、現在ボーダーの9位につける山口拳矢がほぼ孤軍奮闘状態。こうなれば得意の「自力ゲリラ戦」で決勝表彰台を狙うしかない。

九州は荒井崇博をはじめ良い所まで来ている選手は多いが…という状態。嘉永泰斗の不調と、山崎賢人の運のなさに泣かされており、競輪祭で地元地区の後押しを受けて大逆転を狙う。