24日、前橋G3「ドームスーパーナイトレース」決勝が行われ、S級決勝は三重103期の谷口遼平が優勝した。谷口はこれが通算30回目、初のG3優勝となった。2着には恩田淳平、3着には原大智が入った。3連単は3-1-4で10,360円。

前橋G3決勝 展開

初手の並びは誘導以下、2小堀ー4原、3谷口ー9川口、5齋木ー1恩田ー6小林ー8久木原、7原井。前受けから小堀が成り行きで先行。3番手をキープした谷口が最終2コーナーで捲り、逃げた小堀を捕らえて後続を突き放して優勝。接戦の2着争いは大外を伸びた恩田が制した。

決勝振り返り

初手の並びと赤板ホームの動きでレースの展開が決まってしまった感はあるが、それも含めてのレースと言える決勝戦となった。

初手~4車ラインの狙いが謎

1番車を受けた恩田も直近4ヶ月でSが8回とスタートが遅い選手ではない。当然、好枠から初手で前を主張するかと思いきや、ポンと出た小堀・谷口の争いに付き合わなかった。4車ラインなら6番手からでもやりようがあるという考えだったのかもしれないが、別線、特に小堀からすれば4車ラインをすんなり出しては厳しい。たとえ抑え・カマシに行ったとしても、徹底先行の小堀が簡単に出してくれるとは考えづらい。逆に前を取れば、小堀ないし谷口をうまく出して3番手から勝負することもできたはずだ。関東4車ラインに、そこまでの考えがあったのかどうか、後ろ攻めからの展開だけでは探ることはできない。

小堀と齋木の先行意欲の差

5番手となった齋木は残り2周半からカマシを狙ったが、小堀はすでに先行でやる気が十分。そのままペースを上げ、齋木を一切前に出させなかった。やはり、直近の決まり手を見ても小堀【5.1.0.0】、齋木【3.4.2.1】と先行意欲の差は歴然で、ましては後手を踏んでは巻き返しの利かない前橋バンク。腹をくくることに対する意識の差が展開に現れたのだろうか。

谷口は絶好展開を活かす。恩田が意地で滑り込み

ほとんど労せず絶好の3番手が手に入った谷口は、まさに漁夫の利。いかに小堀の先行が強力でも、突っ張り先行に対して真後ろ3番手からの捲りでは抵抗できない。型通りのバック捲りで前を捕らえ、最後は後続を突き放した。2着争いは最後もつれたが、大外を伸びた恩田が接戦を制した。恩田としても準決勝の出足、そして直線の伸びを見れば、展開が逆なら確実に優勝争いへ絡んでいたはず。調子の良さは見せたが、組み立てに泣いた一戦だったと言える。

まとめ

若手同士の先行争いが見られるかと思いきや、存外すんなりした展開となった決勝戦。これが勝ち上がりの約束されている初日特選等なら別だろうが、決勝戦はやはり全員が優勝したい舞台。様々な思惑がぶつかり合った結果、思いの外単純な展開となるのも、ある種競輪らしいといえるレースだった。