2026年にデビューを迎えた競輪129期生。68名の内、すでに伊藤京介・中村嶺央・小笠原匠海の3名がA級2班へ特別昇班を決めている。まだ本デビュー後3ヶ月とはいえ、今後のA級戦線、さらにその先のS級を見据えるうえでも覚えておきたい顔ぶれだ。今回は、129期で上位の成績を収めている主な選手をピックアップする。

伊藤京介(三重)

現時点で129期を代表する存在と言っていいのが伊藤京介だ。抜群の機動力でチャレンジを9連勝クリアすると、佐世保のルーキーシリーズプラスでは2着。9月の豊橋ミッドナイトでA級1・2班戦初優勝を挙げ、ここまで新人戦以外では18戦16勝としている。前回立川は別線の包囲網の前に敗れたが、ここから立ち直って年内でのS級昇級を目指したい。

中村嶺央(千葉)

伊藤と並んでA級2班まで駆け上がった中村嶺央も好スタート。チャレンジ戦では後続を引き離すインパクト抜群のレースを続け9連勝。A級1・2班戦初戦となった岸和田決勝は組み立ての甘さが影響して連勝ストップとなったが、脚力だけでいえばすでにS級でも通用する下地はできている。

小笠原匠海(東京)

こちらも前評判が高かった小笠原匠海も、バックを積極的に取る競走で9連勝を達成。レースぶりでは伊藤・中村の両選手に負けていない。佐世保のルーキーシリーズプラスは54で敗退となったが、いずれも意欲的な競走を見せていた。当分は先行一本で見せ場を作りたい。

沢田桂太郎(大分)

在所1位・卒業記念レース優勝の沢田桂太郎は、正直前評判通りとはいかずまだチャレンジ戦に参戦中。それでもルーキーシリーズプラスは本来の動きを見せ優勝、チャレンジでも5回の優勝と、最低限期待に応える競走はできている。養成所での実力を考えればこの程度の器ではないだけに、一刻も早くA級上位戦へステップアップしたい。

松本悠平(高知)

四国勢では松本悠平の安定感が光る。ここまで18戦14勝・優勝3回の好成績。前回川崎は特別昇班こそ逃したものの、別線の同期を完封してのレースだった。気持ちを切り替えて、次回開催から9連勝を狙いたい。

吉川敬介(東京)

こちらも前評判通りの走りを見せる吉川敬介も、ここまで18戦14勝・3回の優勝。決勝で取りこぼす場面も多いが、同期との星の奪い合いに敗れている感じで、予選・準決勝での走りは悪くない。同郷の小笠原とともに、東京2トップで上位進出を狙いたい。

中野楚樂(宮城)

中野楚樂は現在5連続優勝中と、勝ち上がった時の強さが際立つ。7月の取手決勝では中村をわずかに振り切っており、潜在能力は上位勢と全く引けを取らない。こちらも9連勝は十分可能の器で、上位戦では柔軟な戦法での活躍が予想される。

長川達哉(埼玉)

先行力で注目したいのは長川達哉。ルーキーシリーズから積極策が目立っていたが、本デビュー後もその姿勢を崩すことなく、ほぼ先行一本で4回の優勝。結果以上に内容が際立っている。上のクラスでもこの先行策がブレなければ、将来の関東地区を担う有望な若手選手となりそうだ。

129期は早くも実力差が見え始めた

デビューからまだ日が浅い129期だが、すでに伊藤京介、中村嶺央らはA級2班へステップアップし、A級3班でも沢田桂太郎、中野楚樂らが優勝を量産している。特に今回取り上げた選手は、単純な勝率だけでなく「決勝へ安定して勝ち上がれるか」「決勝で優勝まで持っていけるか」という点でも同期の中で一歩抜けた成績を残している。

一方で129期はまだキャリア序盤。今後A級1・2班の経験豊富な選手と対戦するようになれば、先行一辺倒では通用しない場面も増えてくる。現在の勢いを維持して今年中にS級まで到達する選手が現れるのか。129期の本当の評価は、ここからさらに上の舞台で問われることになりそうだ。