12日、前橋G3「まえばし七夕賞」決勝が行われ、福井94期のSS・脇本雄太が優勝した。脇本は今年3度目、通算20回目のG3優勝。2着には簗田一輝、3着には田中大我が入った。3連単は1-7-6で41,160円。

前橋G3決勝 展開

初手の並びは誘導以下、9佐藤一-2阿部-5佐藤慎、7簗田-8海老根、4皿屋、3河端、6田中-1脇本。残り2周半から田中が一気にカマして先行態勢。最終ホームで捲りに行った簗田が3番手で阿部と絡むと、最終1センター付近で阿部、佐藤慎、海老根、皿屋、河端が次々と落車。番手から捲った脇本は後続を大きく突き放し1着入線。離れて簗田、田中、佐藤一が入線し、再乗した阿部、海老根、皿屋までが入着となった。

決勝振り返り

最終1センターで5車の落車が発生。複数選手の動きが絡む激しいアクシデントとなった。

田中の先行に迷いなし

初手東北勢前受けは大方の予想通り。一方、8番手となった田中もやることは一つと言わんばかりに、残り2周半から一気にカマしての主導権となった。前で待っていた佐藤一は3番手に収まり十分の態勢。一方、このまま6番手ではノーチャンスと踏んだ簗田は最終ホームで追い上げ気味に捲りに行った。

最終ホーム~1センターで何が起きたか?

まず、田中の番手から脇本が発進。後ろの佐藤一はそれに合わせて踏んだため、外へ車を振る形となる。簗田がその隙を見逃さず、内に切り込んでまず阿部をどかし、その勢いで佐藤一を捌いて脇本を追う目論見だったことがうかがえる。

しかし、阿部・簗田の誤算は、捲られて下がってくる田中がまだ前にいたことだった。最終1センターで内から阿部・簗田・佐藤一が並び、前から田中が下りてくる状態になり、瞬間的に大渋滞が発生。これで阿部が簗田をどかし返そうとしたところで、前に車輪がかかり落車。すぐ後ろを走った佐藤慎が避けられず、さらに後ろの海老根、皿屋、河端が巻き込まれる格好となった。

田中の覚悟に応えた脇本は悠々と押し切る

後ろでアクシデントが発生したことで、2番手以降は大きく離れ、前を走る脇本は悠々とゴールを通過。それでも上りは9.2を記録しており、初日の9.1に次ぐ好時計となった。

後手を踏んだり、競らせたりすることなく脇本を引き出し、落車があったとはいえ自身も3着に残った田中の動きは、98点台の選手としては十分なものだった。一方、ここからというところでレースが終わった東北勢や単騎の2名は、何とも不運な形となってしまった。

まとめ

最終1センターの落車は、それぞれの狙いの中で起きたことであり、誰に非があるものでは無いように見えた。それ以前に、田中がレースを作り、脇本が勝ち切るという、狙い通りの競走をした近畿勢を称賛したい一戦だった。

心配なのは落車した各選手。次回サマーナイトフェスティバルを控えている選手も多いだけに、影響が軽微であることを願いたい。

輪pedia推薦!今節の「隠れMVP」

塚本瑠羽(神奈川・119期) 成績2⑨9

初戦は後方から長く脚を使って市田龍生都の後ろに収まり、そのまま2着に粘り込み。準決勝はかかり十分の先行で海老根恵太・簗田一輝の決勝進出に貢献、最終日も気合十分の先行で福田稔希らを完封し、松井宏佑の1着に一役買った。2024年後期はチャレンジ戦を走っていたが、そこから1年半で確実な成長を遂げた。