5月30日から宇都宮競輪場で開催されるG3「レジェンド神山雄一郎カップ」の開催展望です。

※出走予定選手は5月27日時点

関東勢が断然の勢力でタイトル奪還へ

宇都宮記念は昨年、2024年に引退した神山雄一郎・現日本競輪選手養成所所長を讃えて改称された。第1回は神奈川の小原太樹が優勝して3連単は57,800円の高配当。しかし、今年は関東勢が断然の勢力でタイトル奪還を目指す。

軸は吉田拓矢・眞杉匠の関東ゴールデンコンビで動きようがない。73周年記念覇者の吉田は今年記念2回の優勝、日本選手権準優勝で早くもグランプリ出場をほぼ確定させている。レース運びにも余裕があり、これといった死角も感じられない。74周年記念覇者の地元エース・眞杉は吉田に比べればやや安定感は落ちるが、2024年には共同通信社杯を制した地元バンクで情けないレースはしないだろう。順当なら決勝でもこの2人のワンツーが有力だ。

脇を固める選手も強力。変わらず徹底先行で鳴らす杉浦侑吾・昨年4回目の地元記念でついに決勝進出を果たした坂井洋が前を回り、後ろは当地で安定感抜群の神山拓弥・芦澤大輔。2班組でも初の地元記念に燃える福田稔希に自在性が強みの篠田幸希が控えており、一次予選の主役を務める。

寺崎浩平・南修二のSSコンビが復調なるか

打倒関東勢の急先鋒となるのは寺崎浩平・南修二の近畿SSコンビだが、寺崎は今年決勝進出2回(合計5勝)、南に至っては決勝進出1回(6勝)とやや苦しい戦いが続いており、状態の向上が待たれる。関東勢に主導権を握られる前に仕掛けるか、展開を待っての捲りが主な勝ち筋になりそうで、広い宇都宮バンクを味方につけられるかどうかがカギとなる。

市田龍生都が怪物パワー発揮へ

そうなれば、近畿勢浮上のカギは戦線に復帰した市田龍生都だろう。S級特別昇級後は落車やナショナルチームの活動もあってやや足踏みしたが、2月和歌山・4月岐阜と連続優勝。ついにその素質を開花させた。2回目の500mバンクへの対応がポイントだが、スケールの大きい走りに期待がかかる。近畿勢のマーク陣では三谷竜生・村上博幸・稲川翔らのサポートもあり、ラインの厚みで関東勢に挑む。

機動力豊富な南関東が侮れない

それに次ぐ勢力は南関東勢か。岩本俊介は直近、逃げの決まり手が50%を占めており機動力が復活。場合によっては意欲的な攻めで展開に風穴を開けることができるようになっている。もちろん、根田空史・松井宏佑に前を任せてもOK。ここが軸になれば、厚いラインが形成されそう。

4月名古屋で復帰後初のG3制覇を果たした北井佑季がついに記念戦線へカムバック。前回伊東落車の影響は気がかりだが、今の実力でどこまで上位とやれるかは注目に値する。後ろを固めるのは連覇を狙う昨年覇者の小原太樹・ここにきて成長著しい佐々木眞也ら。

松本貴治・荒井崇博の即席タッグ復活も?

西日本勢からは松本貴治・荒井崇博の両選手が参戦。松本は落車明けの日本選手権こそ今一つだったが、前回全プロでは2日目に勝ち星を挙げ復調気配。荒井は言うまでもなく今年2回のG1をいずれも決勝まで進んでおり、状態は高いレベルで維持している。昨年競輪祭決勝ではラインを組み、荒井が優勝へあと一歩のところまで迫った。ここでもタッグ復活があるかもしれない。

その他の地区の注目選手

北日本勢は超トップ層ではないが、堅実な選手が集まった。渡部幸訓は日本選手権決勝進出後、前回全プロでも初日に新山響平の番手から勝ち星を挙げており、状態はハイレベルで安定。多少不利な展開でも直線勝負に持ち込める宇都宮は、2021年にトラック競技支援で優勝しており愛称は◎。その渡部と日本選手権決勝でタッグを組んだ菅田壱道も順当なら決勝級の実力で、2月大垣に続く今年2回目の記念制覇を目指す。それ以外にも佐藤友和・大槻寛徳・守澤太志といくつも修羅場をくぐってきた強豪が控えている。

64周年・71周年と過去当地記念優勝2回を誇る浅井康太は変わらず中部勢にあって孤軍奮闘。勝ち上がり戦では単騎でのゲリラ戦も視野に入れての戦いか。69周年覇者の中川誠一郎はさすがにあの時の仕上がりではないが、脚を溜めての直線強襲でコアなファンを喜ばせたい。

決勝戦想定メンバー

選手名登録地級班競走得点
吉田拓矢茨城SS119.40
眞杉匠栃木SS118.13
寺崎浩平福井SS116.72
南修二大阪SS114.00
渡部幸訓福島S1116.31
坂井洋栃木S1111.05
浅井康太三重S1112.00
松本貴治愛媛S1114.68
荒井崇博長崎S1117.14

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