ガールズケイリン120期生がピンチ
7月から2022年後期がスタート。昨年7月デビューのガールズケイリン120期生は、デビュー3期目(1年半)を迎える。
しかし、その120期生の一部選手は成績が振るわない。デビューした21名の内、実に半数近くの9名が、前期、前々期と代謝制度の対象となる競走得点47点をクリアできず、今期代謝制度の対象となる可能性がある(いわゆる「3期目」)。
参考までに、一昨年7月にデビューした118期は、2021年12月段階で21名中6名が「3期目」。3年前の116期は、2020年12月で21名中3名が「3期目」だった。つまり、3年で代謝対象となりうる選手が倍々に増えていることになる。
もちろん、今期47点をキープし、なおかつ3期の平均得点で下位3名に入らなければ、来期以降の巻き返しが見込める。しかし、この数字ははっきり言って異常事態だ。この事態の原因はどこにあるのか。
120期生の成績概況~成績の二極化が顕著
ガールズケイリン120期生の成績概況は以下の通り。(7/1現在)
選手名 | 登録地 | 優勝回数 | 勝利数 |
吉川美穂 | 和歌山 | 5回 | 31勝 |
内野艶和 | 福岡 | 5回 | 16勝 |
飯田風音 | 埼玉 | 2回 | 20勝 |
山口真未 | 静岡 | 2回 | 19勝 |
西脇美唯奈 | 愛知 | 2回 | 19勝 |
太田瑛美 | 三重 | 2回 | 17勝 |
山本さくら | 愛知 | 1回 | 10勝 |
中村鈴花 | 熊本 | 0回 | 3勝 |
本多優 | 群馬 | 0回 | 3勝 |
蛯原杏奈 | 北海道 | 0回 | 2勝 |
刈込奈那 | 千葉 | 0回 | 2勝 |
宮本杏夏 | 岡山 | 0回 | 2勝 |
吉田りんご | 大阪 | 0回 | 2勝 |
菅原ななこ | 宮城 | 0回 | 1勝 |
堀井美咲 | 広島 | 0回 | 1勝 |
松本ちひろ | 山口 | 0回 | 1勝 |
岩田みゆき | 愛知 | 0回 | 0勝 |
川路遥香 | 埼玉 | 0回 | 0勝 |
高木香帆 | 岩手 | 0回 | 0勝 |
濱野咲 | 東京 | 0回 | 0勝 |
堀田萌那 | 北海道 | 0回 | 0勝 |
前評判が高かった吉川美穂(和歌山)、内野艶和(福岡)の両者はデビュー直後から好成績を挙げ、既に優勝5回。飯田風音(埼玉)、太田瑛美(三重)、西脇美唯奈(愛知)、山口真未(静岡)も2回優勝し、存在感を見せている。
一方で5名がデビュー1年で勝利を挙げることができず、完全な成績の二極化が進んでいる。
選手層の厚さがルーキーへの逆風に
以前ガールズケイリンについて執筆した記事でも触れたように、男子選手に比べ、新人選手は苦戦しやすい傾向にある。
しかし、新人選手も経験を積み、徐々にレベルアップしてくると、少しずつ点数を上げていく。すなわち、選手層はどんどん厚くなっていく。
そこに更に新人選手が入っていくと、より高くなった先輩選手の壁の前に跳ね返される。120期で言えば吉川、内野クラスの選手であればすぐに順応できるだろうが、実力が劣る選手はそうはいかず、成績不振のまま期間を過ごすことになる。そして、成長しきる前に3期目というタイムリミットを迎える、という現状だ。
もちろん、初めから選手の能力が不足している可能性もあり、それは養成所や選手個人の問題だ。しかし、男子に比べレースへの順応に時間を要するガールズケイリンでは、代謝までの期間が幾分短いのではないか。
そこで、上の記事のような
・2級制(2班制)の創設
・新人選手の代謝猶予
が求められる。まだまだ選手数が足りないのは承知の上だが、この120期生の現状を見る限り、状態の健全化は行われて然るべきだろう。そろそろガールズケイリンも転換点を迎えているのではないか。
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