寛仁親王牌G1 決勝戦結果
G1「第30回寛仁親王牌」は今日決勝が行われ、埼玉87期の平原康多が優勝した。平原は2017年2月の取手全日本選抜以来、4年ぶり8回目のG1制覇となった。2着には大槻寛徳、3着には菅田壱道が入った。払戻金は2車単が9-8で24,540円、3連単が9-8-6で194,360円。
決勝戦回顧
初手は4新山響平―3新田祐大―6菅田壱道―8大槻寛徳―2山田庸平―5吉田拓矢―9平原康多―1諸橋愛―7野原雅也。前を取った4新山が早めに前と車間を切り、5吉田の上昇に合わせて突っ張る。しかし赤板過ぎで一瞬空いた3番手を9平原が決め、関東勢が3新田の後ろにすっぽり収まりそのままペースアップ。最終2角で3新田が番手捲りを打つと、9平原はその後位に切り替えて直線へ。ゴール前は3新田の後ろから9平原が抜け出して1着。3新田は2位入線も、中を突いた1諸橋をゴール前で落車させたとして失格。繰り上がりの2着には切り換え外を踏んだ8大槻が入った。
競輪の神髄をまざまざと披露した平原康多が、実に4年ぶりとなるG1優勝。ファンの根強い支持に、ついに結果で応えた。
初手は新田祐大が前を取り、東北ラインが前受け。関東勢は後方に控える形となった。こうなってしまえば、新山響平は前から突っ張るのみ。関東の先頭・吉田拓矢は新山に警戒され、なかなか上がっていけないパターンが想定された。実際、新山は残り2周半から吉田の上昇を警戒。吉田は赤板から仕掛けたものの、ホームでは完全に合わされるようなスピードだった。
しかし、ここで平原は、一瞬口が空いた東北勢の3番手(菅田壱道の位置)を見逃さなかった。俊敏に割り込み、吉田も迎え入れて後位をキープ。関東勢が3番手~5番手という位置に収まった。
新山の早仕掛け、そして弥彦の長い直線を考えると、ここが平原にとっての勝着、新田にとっての敗着だったと言えるだろう。最終2角で吉田の巻き返しに合わせて新田が番手捲りを打つが、その後ろに平原が俊敏に切り替え、まさに絶好の番手位置で直線へ。新田も懸命の抵抗を見せたが、直線で外に斜行し、中を突いた諸橋を落車させたとして失格。平原が直線中のコースを鮮やかに突き抜け、4年ぶりのG1優勝を飾った。
赤板過ぎ1センターの動きに、「競輪選手・平原康多」が凝縮されていたこのレース。今年は3月以降落車の連続で、一時期は9年連続のグランプリ出場も危ぶまれていたほどだが、夏以降は見事に調子を取り戻した。自力だけに留まらず、番手選手としても完成形に近づきつつある平原に足りないものは、もちろん年末の大一番のタイトルのみ。今年は同県の後輩・宿口陽一と共に臨めるだけあって、気合も一入。実力と自信を取り戻した関東第一人者に、今後も大きな期待が集まる。
6G1制となって史上2人目のグランドスラム達成を狙った新田は、前回の反省を踏まえて早々に番手捲りを打ったところまでは良かったが、平原に直線目標にされては、弥彦の長い直線を押し切るのは困難。直線での斜行・失格を抜きにしても、今回は平原の総合力に屈した結果となった。また、14度目のG1決勝で悲願達成を狙った諸橋は直線渾身の中割りを見せたが、接触に泣きまたもG1制覇はならず。平原が絶好の展開をアシストしただけに、何とも悔やまれる結果となった。
まとめ
平原康多の優勝で幕を閉じた寛仁親王牌が終了し、次回のグレードレース開催は、10月31日(日)から開催される防府記念G3「周防国府杯争奪戦」。どうぞお楽しみに。
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