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高松競輪G3「玉藻杯争覇戦」決勝戦結果&回顧

高松競輪G3 決勝戦結果

高松競輪G3「玉藻杯争覇戦」は今日決勝が行われ、広島98期の松浦悠士が優勝した。松浦は今年2回目、通算8回目のG3優勝。2着には平原康多、3着には東口善朋が入った。払戻金は2車単が⑦②で890円(2番人気)、3連単が⑦②⑤で5,760円(14番人気)

決勝戦回顧

初手は④眞杉―②平原―⑧阿部⑤東口⑨松谷⑥瓜生①町田⑦松浦③守澤。赤板で①町田が追い出しをかけるが、前から④眞杉が突っ張り、そのまま①町田を出させず先行勝負。①町田は最終1コーナーで後退。⑦松浦が地力に切り替え追い上げるが、前では②平原が番手捲り。⑦松浦⑧阿部を捌いて後ろに追い上げ、直線はマッチレースに。ゴール寸前で⑦松浦が②平原を捕らえて優勝のゴールを切った。

ゴール前は輪界最高峰の脚比べ。平原康多とのマッチレースをわずかに制した松浦悠士が、過密スケジュールをものともせず今年2度目の記念制覇を飾った。

このレースのポイントは何と言っても初手に尽きる。町田太我が内枠かつ、S回数も上位を占めており、前を取ってのレースかと思われたが、予想に反して平原・阿部大樹の埼玉勢がスタートを飛び出し初手で前をキープ。眞杉匠を迎え入れた。平原としても、町田に前を取られ、突っ張られて松浦に番手捲りを打たれてはどうすることもできない。それを防ぐために前を取ったのだろう。眞杉も、町田の上昇が遅ければ(少なくとも赤板前後)玉砕覚悟での突っ張りは考えていたはず。そして実際、町田は赤板での仕掛けとなり、関東勢の思惑通りに事は運んで行った。

眞杉が前から猛然と突っ張り、町田はそのスピードに完全に合わされて前に出られず。粘り強く車群にへばり付いたが、最終1コーナーで後退。この時点で、松浦にとってもかなり厳しい展開となった。

しかし、ここからが松浦の真骨頂だった。内の選手を決め気味に前に踏み、平原の番手捲りを中団で見ながらじわじわと前に迫る。そして最終3コーナーで2番手にいた阿部を捌くと、いつの間にか平原の番手をキープ。直線では完全にマッチレースに持ち込んだ。

平原は番手絶好、ほぼサラ脚の状態での番手捲り。一方の松浦は外併走を強いられ、自分で踏み上げながらの追い上げ。使った脚の差は歴然のように思われたが、それでも松浦が最後は平原をキッチリと捕らえ、力の違いを見せつけるように優勝のゴールを飾った。

和歌山、松山、豊橋、そして今回の高松と、1カ月の間に4節の記念開催をこなすという、SSとしては考えづらいハードスケジュールを強いられた松浦。しかし全ての開催で決勝に進み、内2回の優勝を飾る離れ業をやってのけてしまった。自分の置かれている立場とその責任を理解し、しかも確実に結果を出し続けるその姿には、ファンのみならず他の選手も脱帽するしかないだろう。しかも今回は、かなり苦しい展開を跳ねのけての優勝劇。1走ごとに進化を続ける松浦のレースから、今後も目が離せない。

一方、初手から絶好の展開を手に入れ、盤石の番手捲りを打ったかに思われた平原だったが、最後の最後に足元を掬われて惜敗。今回に関しては松浦に力負けの印象が否めない内容となったが、レースを支配する能力という点では確実に別線を圧倒していた。今後も関東の若手を育成し、同じような展開をビッグレースで築くことが出来れば、再度のタイトル奪取もそう遠い話ではないだろう。

そして、各ラインの前を受け持った眞杉と町田は明暗がくっきりと分かれる形となった。眞杉の愚直なまでに先行にこだわる姿勢は、今後必ず自らの糧になるはず。G1クラスに上がっても自分のスタイルを貫けば、近い将来その経験が大きな結果となって返ってくる。一方、町田は松浦を後ろに置きながら、主導権を奪えなかったことは大きな挫折となるかもしれない。一つ大きな壁に当たって、更に大きく成長してくることを期待する。

まとめ

松浦悠士の優勝で高松記念も幕を閉じ、次回のG3開催は2月11日(祝・木)から奈良競輪場で開催されるG3「春日賞争覇戦」。SSからは佐藤慎太郎・和田健太郎が参戦する他、地元の三谷三兄弟が揃って顔を揃えるなど、興味深いメンバーが揃う一戦となった。どうぞお楽しみに。

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