3日目準決勝振り返り

小田原競輪G3「北条早雲杯争奪戦」3日目が終了。

準決勝7R松井宏佑のダッシュにマーク渡邉雄太が離れるまさかの展開。2番手にハマった古性優作も松井に追いつくどころか、逆に離されていく。そのまま松井が後続を5車身離して快勝。2着は古性マークの東口善朋が入り、目標の小松崎大地が不発ながら切り替え追い込んだ佐藤慎太郎が入った。3連単は27,160円と波乱の決着。

8Rは打鐘で逃げた中本匠栄を郡司浩平が最終ホームで叩き返して先行。そのまま後続を完封し、マーク和田真久留とワンツーを決めた。3着には自力で追い込んだ中川誠一郎が入り、こちらは打って変わって3連単1番人気の決着となった。

9Rは蕗澤鴻太郎の先行。高橋晋也の巻き返しを吉澤純平が牽制したところ、空いた内を松浦悠士が一瞬で捌いて2番手を確保。そのまま力強く捲って1着ゴールを果たした。マーク香川雄介は追走一杯となり、盛り返した吉澤が2着に入った。

決勝戦展望

SS3人が勝ち上がり、好メンバーが揃った決勝戦の出走表はこちら。

車番選手名登録地年齢期別今回成績
佐藤慎太郎福島43歳78期❷①③
郡司浩平神奈川29歳99期❶①①
松浦悠士広島29歳98期❸①①
東口善朋和歌山40歳85期❺②②
和田真久留神奈川29歳99期①①②
松井宏佑神奈川27歳113期②②①
吉澤純平茨城35歳101期①②②
並び:⑦①・③④・⑥②⑤

ライン構成は⑦吉澤純平①佐藤慎太郎③松浦悠士④東口善朋⑥松井宏佑―②郡司浩平―⑤和田真久留できれいな3分戦となった。

初手はSを14回持っている①佐藤が取ることが濃厚。⑥松井が先行に意欲を見せれば、Sは控えそう。⑦①③④⑥②⑤での周回だろう。

このレースのキーマンは間違いなく⑥松井。地元記念3連覇がかかる②郡司を背負い、3番手には⑤和田もいるライン構成では、後手は絶対に踏めない。その上、主導権を奪ったとしても③松浦あたりに番手を狙われては元も子もない。「競らせない様に主導権を奪う」のが、今回の至上命題となる。

それでも、今回の⑥松井の動きは超抜。準決勝は強力メンバー相手に5車身ちぎって見せた。決勝も後方から一気にダッシュすれば、いくら③松浦といえども飛びつけないだろう。

また、⑥松井には記念決勝に苦い経験がある。昨年5月の平塚記念決勝。南関東5車ラインの先頭を務めた松井は先行勝負を仕掛けたが、別線の分断策や捲りに遭い惨敗。その上、ラインから優勝者を出せない結果に終わる。責任を感じた松井は、レース後人目をはばからず号泣した。

偶然にも、その時後ろを回っていたのは今回と同じ郡司と和田だった(前回は和田が番手、郡司が3番手)。松井からしてみれば、嫌でも当時の記憶が呼び起こされるだろう。大舞台を数多く経験した今なら、確実に自分の役目を果たすだけの力が備わっているはず。一気に主導権を奪い、負の記憶を断ち切る。したがって、本線は⑥松井の先行を利する②郡司―⑤和田のワンツー。郡司が早めに出れば、和田も差し込めるタテ脚は備わっており、⑤②の逆転が抑え

では、別線はどうか?前を取る⑦吉澤⑥松井が掛かりきる前のカマシか、玉砕覚悟の突っ張り先行か。決してヨコが強いタイプではないだけに、好位の捌きになると苦しい。③松浦は先にインを切ってからのイン待ち⇒飛びつきか、こちらも意表を突いた先行勝負か。⑦吉澤③松浦は両者先行力を備えているだけに、⑥松井に一瞬でも躊躇があればカマシ展開もあり得るが、今回の⑥松井にそこまでの隙が出るとも思えない。「ノーチャンスではないが、チャンスは多くない」というのが正直なところだ。

まとめ

地元ラインが長くなり、盤石の体制に思われる今回の決勝戦。しかし、別線の布陣も強力。決してノーチャンスというわけではないだろう。郡司浩平の3連覇か、別線の台頭で波乱の決着となるか?好勝負必至の決勝戦をお楽しみに。

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