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奈良競輪G3「秋篠賞」決勝戦結果&回顧

奈良競輪G3 決勝戦結果

奈良競輪G3「秋篠賞」は今日決勝が行われ、奈良92期の三谷将太が優勝した。三谷はG3初優勝。2着には石原颯、3着には福島武士が入った。払戻金は2車単が⑦⑨で7,140円、3連単が⑦⑨②で31,780円

決勝戦回顧

初手は⑨石原颯―②福島武士―⑥大川龍二①中西大⑦三谷将太⑤鷲田佳史③久木原洋⑧吉田茂生④松崎貴久。青板から⑧吉田が上昇したが、前から⑨石原が突っ張ってそのまま先行勝負。中団のまま4番手から捲った①中西も、中四国マーク陣のブロックに遭い不発。最終バック手前で切り替えた⑦三谷が自力に切り替え、最終3コーナーでは内に切り込んで進出。直線は最内を突いた⑦三谷がゴール前わずかに⑨石原を捕らえ、優勝のゴールを飾った。

展開はほとんど中四国勢の上位独占態勢。石原颯の完全優勝かに思われたが、三谷将太が最終3コーナーから決死の捌き。地元の意地を見せつけ、G3初制覇を飾った。

序盤のポイントは初手で前の位置を取った中四国勢の動き。普通の考えならば、後方のラインが抑えに来るのが遅ければ突っ張り、早ければ引いてのカマシだっただろう。しかし、青板の時点で吉田茂生が抑えに来たにも関わらず、石原は敢然とそれを突っ張った。つまり、この時点で石原は前を取っての突っ張りしか考えていなかったことになる。確かに、強力な同型である中西大に主導権を奪われないためには、この作戦が一番と言える。だが、早い段階で脚力を消耗すれば、脚を溜めた中西に捲られる危険性も高くなる。石原は「捲られた時は仕方ない」と考え、この突っ張り先行を敢行した可能性もあるが、初のG3決勝の舞台では並大抵の覚悟が無ければそのような選択はできない。この段階で、石原の走りは称賛に値する。

結果的にはこの選択が功を奏し、吉田は不発。最終ホーム4番手から巻き返した中西も、マーク陣の巧い仕事に行く手を阻まれ、不発となった。最終バックでは中四国勢の上位独占態勢が出来上がったが、ここからが三谷の「追い込み選手」としての真骨頂だった。

中西が不発と見るや、三谷は素早く4番手に切り替えて態勢を立て直す。そこから自力に切り替え、外に持ち出したが、捲る動きを確認した石原の番手・福島武士は、外に一回ブロックを加えた。しかし、三谷はその一瞬の隙を見逃さなかった。最終3コーナーで空いた内に鋭く切り込み、福島を捌くと、そのまま内にこだわって石原をも捕らえる。直線ではほぼ同体の形に持ち込まれたものの、最後はコース取りと末脚の差で石原をねじ伏せ、真っ先にゴールに飛び込んだ。

見事としか言いようのない最終3コーナーからの動きは、まさに走り方を知り尽くした地元バンクだからこそできた芸当。最終4コーナーは一歩間違えば内側追い抜きで失格になりかねない走り(現に審議対象となった)だったが、そこは地元選手として、決勝に勝ち上がれなかった他の選手の気持ちまで背負ったコース取りといえる。今回の三谷の走りは、一流の追い込み選手が何たるかを改めて思い知らされる、鮮やかなものだった。

一方で、初のG3決勝という大舞台で、A級戦よろしく前受けからの突っ張り先行を取った石原の走りも見事。一瞬の隙を突かれ敗れはしたものの、内容は勝ちに等しいとも言える。今後はG3優勝級の一流どころと戦う機会も増えていきそうだが、その時も今回のような積極果敢な走りができれば、十分に見せ場は作れるだろう。

まとめ

GWの競輪開催が続いているが、いよいよ明後日からは京王閣競輪場で「第75回日本選手権競輪」が開催される。無観客での開催となるが、頂上決戦に相応しい戦いを期待。決勝戦は5月9日(日)。どうぞお楽しみに。

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