広島競輪場の特徴を分析

12月24日(木)~12月27日(日)まで、広島競輪場でG3「ひろしまピースカップ」が行われる。今回は、広島競輪場の特徴、決まり手、平均配当を徹底分析していく。

広島競輪場のバンク特徴

まずは、広島競輪場のバンク特徴から。基本のバンクデータは以下の通り。

バンク周長400m
見なし直線距離57.9m
センター部路面傾斜(カント) 30゜47´34″
ホーム幅員10.5m
バック幅員8.5m
センター幅員7.3m

オーソドックスな400バンクで、直線はやや長め、カントはやや緩め。直線は中よりも外のコースがよく伸びる傾向にある。ただし、それは直線に入るまでに勢いが付いている場合であり、カントが緩いため2センターまでに勢いを止められると一気に苦しくなる。

また、海の近くに位置しているせいか、選手の間からは重いバンクだという声が上がっている。特に冬場はバック向かい風になることが多く、地力の差が出やすいコンディションとなる。

広島競輪場の決まり手

続いては、競輪場の決まり手を見る。今回の調査対象は、2019年11月~2020年6月に行われたS級戦9車立てレース合計92R。

1着割合2着割合
逃げ11回11.83%11回12.09%
捲り37回39.78%12回13.19%
差し45回48.39%35回38.46%
マーク0回0.00%33回36.26%

逃げた選手は1着どころか、2着にもほぼ10%の割合しか残らないデータが出ており、逃げてしまうと直線は簡単に捕まる。圧倒的に捲り・差しが優勢なバンクである。2着も差し・マークの割合がほぼ4分の3を占めており、追い込み選手が連に絡む傾向が強い。中団までにいれば、目標選手が不発でも直線外を伸びて間に合わせることがあり、実力上位の追い込み選手は押さえておくべき。

広島競輪場の平均配当

続いて、広島競輪場の平均配当に触れる。今回も例によって、対象は2車単と3連単のみとする。

3連単2車単
最高配当393,010円55,370円
最低配当280円180円
1日ごとの最高平均配当98,466円13,044円
1日ごとの最低平均配当7,050円1,642円
全体平均配当34,259円5,179円
万車券出現数41レース8レース
万車券率44.09%8.60%

全体平均配当は34,259円でやや高め、万車券率はほぼ平均程度。荒れすぎず、堅すぎずといった感じで程よくいい配当が出る競輪場と言える。堅い本命ですんなり決まるレースはあまりなく、大体が中穴以上の配当で構成されている印象で、上手く立ち回れば回収率も十分期待できる。

広島競輪場で勝負するにあたって

ここからは、筆者が実際に広島競輪場のレースを観戦して感じたことを記していく。車券購入の一助にしていただければ幸いである。

・全国でも予想が難しい部類の競輪場に入る。最終バック以降、捲り・差しが至る所から飛んでくるので、ゴール前は横一線に広がっての大混戦となる場合が多い。買い目を絞って当てるのはなかなか困難。

・「伸びるコースは外」と言われているが、カントは緩いので必ずしも直線大外一気が決まるとも限らない。その分、傾向が読みにくい競輪場であり、固定観念を持って勝負するのは危険。

まとめ

今回は、広島競輪場の特徴・傾向をご紹介した。再度まとめると、以下の通り。

・直線が長く、カントが緩い。冬場は風に影響で特に重いバンクとなり、先行選手は直線で沈むケースも。捲り・差しが有利で、直線は横に広がっての決め脚比べとなる。

・平均配当はやや高め。本線ですんなり決まって堅い決着、というレースはあまりなく、中穴配当が出やすいバンクと言える。

1年で最後のG3となる今開催。この広島記念が終われば、いよいよ競輪界はグランプリ一色となる。グランプリの資金作りにはもってこい!?の広島バンクでぜひ一勝負を。

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