別府競輪G3 決勝戦結果
別府競輪G3「オランダ王国友好杯」は今日決勝が行われ、三重90期の浅井康太が優勝した。浅井のG3優勝は今年4回目、通算29回目。2着には松浦悠士、3着には園田匠が入った。払戻金は2車単が⑦①で1,980円(5番人気)、3連単が⑦①⑤で23,600円(75番人気)。
決勝戦回顧
初手は①松浦―⑨小倉―④岩本―③諸橋―⑦浅井―⑥北津留―②中川―⑤園田―⑧古性。赤板手前から⑥北津留が動き抑え先行態勢。打鐘過ぎ2センターから④岩本がそれを巻き返し、九州勢を叩き切る。その3番手を追っていた⑦浅井が最終バックから仕掛け、後方からは①松浦も捲り熾烈な捲り合戦に。直線は横に広がった大混戦を、⑦浅井がわずかに振り切って1着。①松浦が2着に入り、3着には切り替え中を突いた⑤園田が食い込んだ。
昨年全日本選抜で無残な失格を喫した悪夢の舞台で、浅井康太が見事な優勝を飾った。
レースは後ろ攻めを取った北津留翼が抑えて駆け、打鐘過ぎから岩本俊介が巻き返すシンプルな展開。北津留は早めに主導権を奪い、後ろの引き出し役に徹したが、いかんせん航続距離が短いために、岩本のダッシュ力に屈した格好となった。番手の中川誠一郎も岩本の察知が遅れ、九州勢は最終2コーナーで呑み込まれて終了。しかし、3番手の園田匠はさすがの切り替えを見せ、最後まで前に迫った。
一方で、初手から岩本ラインの3番手を主張していた浅井はこの選択が大正解。型通り絶好位の3番手をキープし、最終バックで鋭く捲り上げた。それに対し、人気を背負った松浦悠士は勝負所で立ち遅れる珍しい展開。それでも、最終バックから仕掛けたスピードはさすがのものがあり、一旦は完全に前を呑み込むかに思われた。
それでも、先に捲った浅井は末の粘りも良く、ゴール線までしっかりと踏み切って快勝。2着の松浦を1/4車輪振り切った。
来年に逆襲を期す者、年末に備える者
これで、浅井は今年4度目の記念優勝。さすがの勝負強さを見せつけた形となったが、この走りをG1でも出来ればSS復帰も有望だったと思う面も否めない。現に、今年は2012年以来のG1決勝進出無しに終わり、賞金ランキングを賑わせることはほとんどなかった。歯車が狂い始めたのは、冒頭にも触れた2019年当地全日本選抜での失格。前の選手に追突する形での失格(過失走行)は、ファンや関係者から轟々の非難を浴びた。
それでも、その悪夢の舞台で通算400勝と記念優勝を飾れたことで、負のイメージからは完全に解き放たれた事だろう。本来の力を見せられれば、来年以降のSS復帰は確実に有望。新生・浅井康太の2021年の逆襲に期待したい。
松浦は2着に敗れたが、シリーズを通して出来は高いレベルで安定しており、状態面で不安は一切ないと思われる。しかし、グランプリでは一瞬の判断ミスが命取りになりかねない。今日のように最終バック後方に置かれる展開だと、間違いなく勝負権は回ってこないだろう。グランプリ制覇のためにも、今日の内容は反省すべき点もあった、と言ったところか。
早めの主導権を奪った九州勢は展開利を活かせず轟沈。園田が俊敏な切り替えで際どく前に迫ったが、理想の展開を作ることは出来なかった。番手を回った中川は一年を通していい所なくSSとしての役目を終えることとなったが、来年以降の逆襲が果たしてあるのかどうか。
まとめ
見ごたえ十分の別府記念G3「オランダ王国友好杯」決勝戦が終わり、次回のグレードレース開催は12月10日(木)からの千葉記念G3「滝澤正光杯in松戸」。決勝戦は12月13日(日)に行われる予定だが、松戸競輪場で新型コロナウイルス陽性者が出た影響で、今開催は4日間通して無観客での開催となる。松戸競輪場への入場は出来ないのでご注意いただきたい。
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