脇本雄太 S級20連勝

8月24日に行われた立川競輪F1「第14回山口健治杯」で、脇本雄太が完全優勝。S級での連勝記録を20に伸ばし、1994年に吉岡稔真(65期=引退)が記録したS級連勝記録(18連勝)を更新した。

今回は、脇本が達成した記録を様々な観点で振り返る。

20連勝の内訳

日付競走種別
5/23福井F1準決勝
5/24福井F1決勝
6/1川崎F1初日特選
6/2川崎F1準決勝
6/3川崎F1決勝
6/9松戸G3初日特選
6/10松戸G3二次予選
6/11松戸G3準決勝
6/12松戸G3決勝
7/7福井G3初日特選
7/8福井G3二次予選
7/10福井G3特秀
8/9西武園G1ドリームR
8/11西武園G1一次予選2
8/12西武園G1Sスター賞
8/14西武園G1準決勝
8/15西武園G1決勝
8/22立川F1初日特選
8/23立川F1準決勝
8/24立川F1決勝

5月23日・福井F1準決勝から負けなしの20連勝。8月現在、直近4カ月の記録は【22-3-0-0】であり、勝率は88%、連対率は100%となっている。

20連勝の上りタイム・決まり手・着差

日付上り決まり手着差
5/23福井10.9捲り9車身
5/24福井10.8捲り3車身
6/1川崎11.0逃げ1車身1/2
6/2川崎10.9捲り1車身
6/3川崎11.0捲り2車身
6/9松戸9.5捲り3車身
6/10松戸9.4逃げ1車身
6/11松戸9.0捲り4車身
6/12松戸9.2捲り3/4車身
7/7福井11.0逃げ1/2車身
7/8福井10.8捲り大差
7/10福井11.0逃げ3/4車身
8/9西武園11.3逃げタイヤ差
8/11西武園11.3捲り1/2車身
8/12西武園10.9捲り1/2車身
8/14西武園10.8捲り1車身
8/15西武園10.8捲り3/4車輪
8/22立川11.1逃げ1車身
8/23立川10.8捲り9車身
8/24立川10.6捲り5車身

最高上りタイムは333mが9.0、400mバンクが10.6。共に松戸、立川のバンクレコードタイの記録だ。

立川のバンクレコード「10.6」は、2013年の日本選手権で深谷知広が記録したものだが、この時はまだギヤ規制前。深谷のギヤ比は「4.08」だった。脇本は「3.92」のギヤ比でこの記録に並んだことになり、その脚力の凄まじさが見て取れる。

競走得点推移

直近4ヶ月2022後期
5/22福井116.85
6/1川崎117.41
6/9松戸117.50
7/7福井116.39116.00
8/9西武園119.86122.37
8/22立川119.16120.09

競走得点は常に116点以上をキープ。しかし、立川F1終了後は、直近4カ月が0.7点、後期のみの得点に至っては2点以上も下がってしまった。G1(オールスター)が含まれているとはいえ、F1を完全優勝して点数が下がるというのは滅多にない事態だ。

年間勝率最高記録も視野に!?

脇本の8月25日現在の2022年成績は、46戦39勝、2着4回【39-4-0-3】。勝率は驚異の84.7%、連対率も93.4%を数える。

1963年以降、競輪における年間勝率最高記録は高原永伍(13期=引退)が1963年及び1965年に記録した80.2%(1963年:91戦73勝、1965年:81戦65勝)で、現在の記録はそれを優に上回る。

このまま脇本が年間勝率最高記録を更新するためには、あと4ヶ月で25戦すると仮定して、18勝が必要となる。ほぼ4回に3回勝たなければならない計算だが、調子を落とさなければ決して無理ではない数字。57年ぶりの記録更新、そして1987年の滝澤正光(43期=引退)以来の年間勝率8割達成となるか、今から期待が高まる。

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