寛仁親王牌G1 決勝戦結果

古性優作の優勝で幕を閉じた「第32回寛仁親王牌」の決勝戦選手採点・回顧をお届けします。

古性優作は今年G1優勝3回目、通算では6回目。寛仁親王牌は初優勝。年間G1優勝3回は滝澤正光(1987)、神山雄一郎(1995、1997)以来3人目の快挙となった。

決勝戦回顧

初手は8小松崎1佐藤5渡部3古性7南9和田2犬伏4諸橋6河端。後方の犬伏の動きを警戒してどのラインも動かず、8小松崎がペースを上げる所に赤板4角で2犬伏が巻き返す。しかし8小松崎の先行を叩けず、逆に最終バックで4番手から捲った3古性が出足良く前を捕らえ、直線は後ろを突き放して優勝のゴールを飾った。2着争いはもつれたが、先手ラインから1佐藤が7南を捌いて2着に入った。

1着 3古性優作 5.0

初手は注文通りの4番手。小松崎の先行が掛かっていたが、犬伏との踏み合いを演出させて自分は絶好位からの捲り。圧倒的な勝ちパターンで完全優勝を果たした。

2着 1佐藤慎太郎 4.5

小松崎の魂の先行に応えようと番手で必死の抵抗。古性に捲りは許したが、南を止めて後ろの渡部も連れ込み福島勢の2,3着を演出した。

3着 5渡部幸訓 4.0

福島3番手で自分の仕事を果たす。小松崎の先行が掛かっていたこともあったが、最後まで外帯を閉じて直線も3着に流れ込んだ。G1初決勝で表彰台は立派。

4着 7南修二 3.0(-0.5)

古性が絶好の捲り展開だけに、付いて行ってワンツーを決めたかったが…。佐藤に競り負け。

5着 4諸橋愛 3.0

犬伏のダッシュに離れるのはある種仕方がない。3~4コーナーでコースは空いたが、そこから突っ込めるだけの脚は残っていなかった。

6着 6河端朋之 2.5

終始後方で厳しい展開だったが、3コーナーの捲りに一瞬前を呑み込む勢いは感じられた。

7着 8小松崎大地 3.0(+1.0)

前を取ったことで犬伏に対峙する役割を任せられたが、その犬伏を出させず気合満点の先行。後ろの2人の入着に大貢献した。この頑張りが報われる舞台が来れば。

8着 2犬伏湧也 0.5(-1.0)

今節は本来の圧倒的なスピードが感じられなかったが、小松崎を叩けないのは予想外。今回もラインを連れた選手の気合に敗北する結果となった。変わらず課題が残る結果に。

9着 9和田健太郎 1.5(+0.5)

終始古性ラインを追走。コースが空けば突き抜ける調子だっただけに落車は悔やまれる。諦めずゴールに到達した分を加点。

グランプリ出場争いはどうなった?

開催前賞金ランク1位の古性と4位の佐藤がワンツーを決めたことで、上位のランキングはほぼ変わらず。佐藤は3位の眞杉を逆転し、G1優勝なしながらG1を優勝した選手の上に立った。

一方、開催前11位の犬伏はここで上位入着すれば一気にグランプリ出場圏内も有望だったが、上積みに失敗し10位の郡司を逆転するにとどまった。いずれにせよ、競輪祭はかなり厳しい賞金争いが繰り広げられることになりそうだ。

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