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G1「第73回高松宮記念杯競輪」決勝戦結果&回顧

第73回高松宮記念杯競輪 決勝戦結果

G1「第73回高松宮記念杯競輪」は今日決勝が行われ、大阪100期の古性優作が優勝した。古性は今年2回目、通算では3回目のG1制覇。高松宮記念杯競輪は初優勝となった。2着には山田庸平、3着には園田匠が入った。払戻金は2車単が1‐7で9,090円、3連単が1‐7‐8で91,950円

決勝戦回顧

初手は9郡司2諸橋6小松崎3佐藤4成田1古性7山田5荒井8園田。赤板で7山田が抑えにかかるが、9郡司が突っ張る。続いて打鐘から6小松崎が仕掛けると、9郡司は前から飛び付き、3佐藤と併走となる。そこを単騎で捲った1古性が鮮やかに前を捕らえ、追った九州勢を振り切って優勝のゴールを飾った。

前を取った郡司浩平が小松崎大地の番手、佐藤慎太郎と競り合うよもやの展開。こうなると単騎古性優作の独壇場。捲り快勝で悲願の地元G1制覇を飾った。

郡司の飛び付きがレースを決した

もはや振り返るべきレースのポイントは一つだけ。郡司の飛び付きだ

初手で前を取った時点で、引いての捲り・カマシが想定されたが、前に古性がいて先捲りを打たれると捕まえきれない場合もあった。もちろん、引いて8番手の捲りでは、いくら山田・小松崎相手で自力上位とは言え不発の可能性もある。それらを頭に入れた突っ張り・飛び付きだったのか…。

最終ホームの形だけを見ると、巻き返してきた小松崎、それに続く古性をすんなり出しては内に被って抜け出せなくなる。それを頭に入れての飛び付きなら合点は行くが、隣にいたのは競輪界最高の技術を持つ男・佐藤慎太郎。さすがに相手が悪過ぎた。

それ以前に、山田・小松崎共に先行する理由は十分だっただけに、片方のラインを突っ張ってももう一方のラインが巻き返してくる可能性は高い。相手が山田だろうが、小松崎だろうが、同じ展開となった確率が高く、結果として古性に捲りを食らう形は動かなかっただろう。

郡司としては、別線を送り出して先行争いをさせての捲りか、古性をけん制しながらの先手ライン4番手に乗っての捲り追い込みが理想形だったはず。佐藤と削り合い、古性にみすみす捲りを許す形では、残念ながらこのレースの組み立ては失敗だったと言わざるを得ない。

古性はこの後、どこへ向かうのか

以上の展開を鮮やかに捕らえた古性は、最終バック捲りで見事グランプリの再現を果たした。単騎戦でも他力を顧みず、自ら展開を切り開いて勝ち切った内容はさすがの一言。冷静な立ち回りと地元の意地が光ったレースだった。

昨年はグランプリを制して頂点を極め、今年は念願の地元G1を制した古性。大きな勲章を立て続けに得た今、次なる目標はどこか。史上初のグランプリを含めたGP・G1全冠制覇か。次回以降のG1でも目が離せない。

喜びを爆発させる古性

別線の講評

打鐘で巻き返した小松崎はまさにドンピシャのタイミング。あの仕掛けで前に出られず、郡司に飛び付きを許したのは純粋に選手としての力量・スピードの差だろう。S級S班相手に自力で勝負するのには、限界を感じる一戦だった。

山田庸平を先頭に挑んだ九州3車は、古性を猛然と追ったものの前には届かず、2~4着が精いっぱい。それでも、この並びで決勝に進めたこと自体が収穫で、今後は個々の力を底上げし、結束力でSS撃破を目指したい。

次回グレードレース

次回グレードレースは、6月25日(土)~6月28日(火)に開催される、久留米競輪開設73周年記念「中野カップレース」。今回優勝した古性優作が早速参戦する他、平原康多、郡司浩平、清水裕友のSSを、北津留翼、野田源一等の地元勢が迎え撃つ。

また、最終日には「レインボーカップチャレンジファイナル」を開催。3着までに入るとA級2班への特別昇班となる。

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競輪歴15年(みんなの競輪チーム 所属)

輪pedia 編集者兼ライターの「競輪歴15年」です。 長年培った知識を活かし、競輪に関する有益な情報を提供していきます。

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