来年から開始の「再チャレンジ検定制度」
JKAは1日、代謝制度の対象となった選手の内、審査対象期間となる3期のいずれかに競走中の負傷で期別の最低出走回数に満たない期があった選手を対象に、「基準のタイムをクリアすれば代謝制度の対象から外れる」制度となる「再チャレンジ検定制度」を2024年1月より始めることを発表した。公傷制度がないA級3班・ガールズの選手に対する、実質的な救済措置の開始となる。
現状、A級3班の男子選手は連続3期の平均競走得点が70点未満、L級1班の女子選手は47点未満となると代謝制度の対象となり、男子は下位30名、女子は下位3名が強制引退となる。
しかし、現状のルールでは落車負傷による出走回数の不足が発生すると、「みなし点」と呼ばれる点数の付与が発生し、額面の競走得点よりも相当に低い点数が成績審査に用いられてしまう。すなわち、70点(47点)未満の選手は1期でも大きく出走回数が不足した期があると、その時点で代謝はほぼ確実なものとなる。この場合、まだ現役を続行できるだけの能力を持った選手が代謝の対象となってしまう可能性がある。
制度概要
そのような可能性をできるだけ低くするため、今回の「再チャレンジ検定制度」が導入された。JKAによると、検定を申請できるのは以下の3つの条件をすべて満たした選手。
① 「競輪に係る業務の方法に関する規程」第83条第1項第3号の規定に該当し、同規程第134条第1項第3号により選手出場あっせん保留となった者
② 代謝の対象となった審査期間(3期)の間に発生した競走中等における落車負傷等(自らの失格となった行為による落車負傷等は除く)に より、31日以上の治療日数を要すると診断された身体損傷を受けた者
③ 診断された治療日数の属する審査期の出走回数が、当該審査期の登録審査用得点算定最低出走回数に達しない者
これらを全て満たした選手は、2024年2月に日本競輪選手養成所の250バンクで男子は1000m・女子は500mのタイム計測を行い、2回の計測の内男子は1分9秒、女子は38秒以内のタイムを1回でも出せば合格となり現役に復帰できる。
タイムとしては、男子の「1000m1分9秒」は養成所評価のS(ゴールデンキャップ)とAの間。女子の「500m38秒」はS評価以上となるため、選手候補生の中でも上位相当の脚力があると認められなければ現役には復帰できない。
なお、検定は各期が終了した後に半年ごとに実施し、受検は各選手1回のみ。合格した選手のそこまでの成績はリセットされ、競走に復帰した期は1期目としてカウントされる。
制度の概要を見るに脚力の衰えたベテラン選手の復帰は厳しいかもしれないが、自力のある~40代までの選手であれば可能性は無くはないタイムだろう。実際の運用は来年からとなるが、逆転のチャンスを掴む選手は果たして現れるのか。
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