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結果が残っている最も卒業期が古い選手は?
7月に入り、競輪選手養成所123期および124期(女子12期)の本デビューが始まった。1950年に養成所の前々身となる『日本サイクリストセンター』が創設され、翌年に1期生135名が入学・デビューしてから、数多くの選手が誕生してきた。
今回は、そんな競輪選手の中で、現在の競輪オフィシャルサイトにレースの記録が残っている、最も卒業期が古い選手を調査した。
昔のレースを調べるときの裏技
現在、競輪オフィシャルサイト「KEIRIN.JP」には、1999年1月以降の全てのレース結果が閲覧できる形で残されている。サイト上部の「開催日程」から、右の「年選択」「月選択」で閲覧したい年月を選択して「表示」を押せば、該当の年月の開催を全て確認することができる。
これと、上部「検索・資料室」の「選手検索」を駆使して、古のデータを調べ上げる。
期前の選手で最も最近まで走っていたのは…
※以下、選手名全て敬称略
まず、上述の『日本サイクリストセンター』が創設される前に競輪選手としてデビューした、いわゆる「期前」と呼ばれる選手の内、最も最近まで走っていたのは黄金井光良(埼玉)。1950年のデビューから歴代2位タイの66歳まで現役を続け、50年間の現役生活で通算823勝を挙げた大選手だ。
黄金井は1950年~2000年まで走っていたため、現役最晩年の結果がKEIRIN.JPにも残されている。ラストランとなった2000年3月5日の大宮1Rの簡易出走表を作成した。
枠番 | 選手名 | 登録地 | 期 | 年齢 |
11 | 高橋由一 | 福島 | 37 | 43 |
22 | 黄金井光良 | 埼玉 | 前 | 66 |
33 | 戸邉純一 | 茨城 | 24 | 52 |
44 | 和知久男 | 福島 | 31 | 47 |
45 | 木内誠二 | 東京 | 57 | 34 |
56 | 小林秀章 | 東京 | 37 | 43 |
57 | 川田浩史 | 栃木 | 55 | 36 |
68 | 関口勲 | 群馬 | 35 | 44 |
69 | 和田晃史査 | 宮城 | 56 | 35 |
燦然と輝く【前】の文字。そしてこのレースは現在でいうA級チャレンジ一般のため、全体的な年齢層も高めとなっているが、その中でも「66歳」は異常な数字だ。これが、現在レース結果が残っている内最も卒業期が古い選手のレースである。
「期前」以外では?
では、「期前」以外ではどうだろう。これは少し骨の折れる作業になる。何せ、1期、2期…と一回ずつ検索して、それらしい選手のページを開いていかなければならないからだ。しかし、この作業も案外すぐに終わりを迎えた。2期で、2000年までレースに出走していた選手がいたからだ。その名も原英之(埼玉)。
2期の選手でその全盛期を知る由もないが、ネットの情報を調べてみると勝利数はなんと歴代8位の通算974勝。実力が衰えた現役最晩年でも自力を出していたようで、1990年には当時54歳でB級優勝を挙げている、息の長い選手だったようだ。
まとめ
昔の競輪と今の競輪は、制度からして全くの別物。選手数も大きく減り、昔に比べベテラン選手の生き残りは厳しくなっていることは間違いない。
それでも、今なお50代以上の選手は200名を超えているし、50歳でS級という選手もザラにいる。長く続けるだけでも勲章のこの世界、各選手には1日でも長く走る姿を見せてもらいたい。
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