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2026年8月11日(火・祝)から16日(日)まで、第69回オールスター競輪(G1)が松山競輪場で開催されます。松山でのオールスター競輪開催は2009年以来17年ぶり。2025年から約1年間をかけて走路を全面改修した「新・瀬戸風バンク」に、ファン投票で選ばれた競輪界のスター選手が集結します。松山は直線が長く差しが決まりやすい一方、カントと新しい路面を生かした高速捲りも有効な400mバンクです。

オールスター競輪2026の開催情報

項目内容
大会名第69回オールスター競輪(G1)
開催期間2026年8月11日(火・祝)~8月16日(日)
開催場松山競輪場
バンク愛称瀬戸風バンク
開催形態ナイター開催
所在地愛媛県松山市市坪西町796-6
出場選手正選手153名
決勝戦8月16日(日)

松山市でオールスター競輪が開催されるのは2回目。大会に向けてバンクの全面改修だけでなく、選手宿泊棟の増築や特別観覧席のリニューアルも進められました。選手が力を発揮しやすい環境へ整備された一方、来場者にとっても以前より快適に観戦できる競輪場へ生まれ変わっています。

松山競輪場のバンク基本データ

項目数値
周長400m
見なし直線距離58.6m
センター部カント34度1分48秒
直線部カント2度51分45秒
ホーム幅員10.3m
バック幅員9.3m
センター幅員7.3m
公式掲載の最高上がりタイム10秒5
記録者フランソワ・ペルビス
記録日2013年5月15日

松山競輪場は、標準的な周長400mの屋外バンクです。見なし直線は58.6mと長く、センター部のカントも34度を超えています。公式には「戦法的な有利不利が少ない典型的な400mバンク」とされていますが、高速タイムが出やすいため、ペダルの回転を素早く上げられる自力選手と相性が良いバンクです。

2025年から2026年にかけてバンクを全面改修

松山競輪場では、移転から約20年が経過し、走路の経年劣化が進んでいたことから、2025年2月14日から2026年2月16日まで大規模な改修工事が実施されました。

工事期間中は松山での本場開催を休止し、他の競輪場を借り上げて松山市営競輪を開催。完成後の2026年2月21日にリニューアルイベントが行われ、2月27日から新しいバンクでの競輪開催が再開されました。

今回の工事は、部分的にひび割れや表面を補修する程度ではなく、走路全体を改修する大掛かりなものでした。新しい舗装は高い精度で施工され、完成後には選手や関係者から「走りやすい」「良いバンクになった」と評価されています。

改修後もバンクの形や基本寸法は変わっていない

改修によって変わったのは主に走路の舗装状態であり、周長400m、直線58.6m、センター部カント34度1分48秒という基本形状は維持されています。

つまり、改修前と改修後で「直線が短くなった」「カントが緩くなった」といった大きな構造変更はありません。従来の松山が持っていた次の特徴は、リニューアル後も基本的に引き継がれています。

  • 直線が長く、番手や追い込み選手が伸びやすい
  • カントを利用した高速捲りが決まりやすい
  • 回転力のある自力選手がスピードを出しやすい
  • 風の強さによって先行と捲りの有利不利が変化する
  • 逃げ選手もペースとライン構成次第では残れる

一方、新しい舗装は凹凸や劣化部分が少なく、以前よりもスムーズにスピードを維持しやすいと考えられます。改修前の松山を得意としていた選手だけでなく、トップスピードを生かす若手選手やダッシュ型の選手にも注目したいところです。

改修前後で決まり手の傾向は大きく変わった?

結論からいうと、改修後も「差しが中心で、捲りも強い」という松山らしい傾向は大きく変わっていません。

2009年に松山で開催された第52回オールスター競輪では、全55レースの1着決まり手は逃げ8回、捲り19回、差し28回でした。割合にすると、逃げ約14.5%、捲り約34.5%、差し約50.9%です。

改修後最初の本格的なグレード開催となった2026年3月の金亀杯争覇戦について、4日間全48レースの1着決まり手を当記事で集計すると、逃げ6回、捲り18回、差し24回でした。

比較対象逃げ捲り差し
2009年オールスター・55R8回・14.5%19回・34.5%28回・50.9%
2026年改修後G3・48R6回・12.5%18回・37.5%24回・50.0%

開催時期、出場選手、天候、番組構成が異なるため単純比較はできませんが、差しが約半数、捲りが3割台後半、逃げが1割台という構成は非常に似ています。改修によって突然逃げ一辺倒や捲り一辺倒のバンクになったわけではなく、従来の基本的な傾向が維持されていると見るのが自然です。

ただし、改修後の開催数はまだ十分に多いとはいえません。2026年オールスター競輪は真夏のナイターG1で、3月のG3とは気温、風向き、選手の力量が大きく異なります。過去の数字だけで判断せず、開催当日の傾向を確認する必要があります。

松山競輪場で「差し」が強い理由

松山の見なし直線は58.6mあり、400mバンクの中でもゴール前の攻防が長く続きます。先行選手が最終バックから全力で踏んでいる場合、番手選手は風を受ける時間を抑えながら脚をため、直線で追い込むことができます。

特にG1では、ライン先頭を務める選手のスピードが高くなります。番手選手は通常開催以上に速い流れへ乗れるため、最後に差し切る形が増えやすくなります。

オールスター競輪では各地区に強力な自力選手と追い込み選手がそろいます。先行選手だけでなく、誰が番手を回るのか、3番手までラインが完成するのかを重視したいところです。

差し選手を狙う条件

  • 強い先行・捲り選手の番手を回れる
  • 前の選手との連係実績がある
  • 長い直線で伸びる脚を持っている
  • 競り込まれる可能性が低い
  • 前の選手が早めに主導権を取る展開
  • ラインが3車以上で後方から反撃されにくい

前を任せる選手が仕掛け遅れると、番手選手も一緒に後方へ置かれます。差し型の実力だけでなく、前を走る自力選手の積極性までセットで評価しましょう。

捲りはトップスピードと仕掛け方が重要

松山は高速タイムが出やすく、カントも比較的強いため、スピード型の捲り選手に向いています。改修後は路面が滑らかになり、高速状態のままコーナーへ入る選手も走りやすくなったと考えられます。

ただし、低いスピードのまま外へ持ち出す「中途半端な捲り」は、3コーナー付近で止まりやすくなります。前のラインがすでに加速しているところを外から回るため、十分な速度差を作れなければ不発になります。

有効なのは、次の2つのパターンです。

早めのロング捲り

最終ホーム付近から一気に加速し、バックまでに先行ラインへ並びかける形です。ダッシュだけでなく、長い直線まで速度を維持する持続力が必要になります。

中団からの鋭い捲り追い込み

中団を確保し、最終バックから3コーナーにかけて一気に踏み込む形です。仕掛ける距離は短くなりますが、前との速度差を瞬時に作れる回転力が求められます。

後方8番手、9番手から外を大きく回る形は、実力上位でも距離のロスが大きくなります。捲り選手は脚力だけでなく、中団を確保できるライン構成や位置取りも重要です。

逃げ選手は不利なのか?

1着決まり手の数字だけを見ると、松山では逃げの割合が低くなっています。しかし、「逃げ選手はすべて消し」と考えるのは危険です。

直線が長いため最後に番手から差されるケースが多い一方、先行選手自身が2着へ粘る展開は十分にあります。車券では「番手差し-先行残り」というライン決着が有力な組み合わせになります。

また、次の条件がそろえば逃げ切りも可能です。

  • 先行力で他の自力選手を大きく上回る
  • ラインが3車以上で援護を受けられる
  • 別線が互いにけん制して仕掛けが遅れる
  • バック側やホーム側の風が先行選手に有利
  • 残り1周から一定以上の速度を維持できる
  • 番手選手が後続の捲りをけん制する

オールスター競輪では、自力選手同士の意識が強くなり、仕掛けを待ち合うレースもあります。前受けしたラインが楽に主導権を取った場合は、人気薄の逃げ残りにも注意が必要です。

追い込み・3番手選手にもチャンスがある

直線が58.6mある松山では、ライン3番手や中団内側の追い込み選手にも連下へ入る余地があります。先頭と番手が踏み合った場合や、番手選手が外をけん制した場合は、内側を進んだ3番手が伸びる可能性があります。

一方、後方から直線だけで何人も抜くのは簡単ではありません。追い込み選手を狙う場合は、道中で少なくとも中団以内を確保できるかが重要です。

特にオールスター競輪の準決勝や決勝は、複数地区の強力なラインが形成されます。3車ラインの3番手が軽視され、配当面で狙い目になるケースも考えられます。

松山は風の影響を受けやすい屋外バンク

松山競輪場は川沿いにあり、バック側には風を遮る大きな建物がありません。そのため、風向きと風速がレースへ影響しやすいバンクです。公式のバンクガイドでも、風の影響が大きい点が特徴として挙げられています。

向かい風の区間で先行選手が長く踏むと消耗が大きくなり、番手差しや捲りが決まりやすくなります。反対に、バックが追い風となれば、自力選手が急加速し、そのまま後続を引き離す展開もあります。

風向きは固定ではありません。開催当日は、場内の旗、実況で発表される風向き、前半レースの上がりタイムを確認しましょう。

真夏のナイター開催で傾向はどうなる?

オールスター競輪2026はナイターで行われます。昼間は気温が高くても、夕方から夜にかけて気温や風の状態が変化する可能性があります。

前半と後半で風向きが変われば、同じ日の中でも有利な戦法が変わります。初日の序盤に逃げが苦戦していても、ドリームレースの時間帯には風が弱まり、先行ラインが残ることも考えられます。

また、新しい舗装は真夏の高温下で初めてG1級の高速戦を迎えます。日中に熱を持った路面が夜間にどのような状態になるかも含め、当日の選手コメントとタイムを確認したいところです。

戦法・脚質別の松山バンク適性

戦法・脚質適性評価ポイント
番手差し非常に高い長い直線と先行選手のスピードを生かせる
高速捲り高いカントと滑らかな路面を利用できる
ロング捲り高いバックまでに加速し切れば押し切り可能
逃げ・先行展開次第1着より2着残りを含めて評価
自在型高い中団確保、捲り、番手戦を使い分けられる
ライン3番手連下向き長い直線で内外から伸びる余地がある
最後方からの追い込み低め外を回る距離のロスが大きい

最も信頼しやすいのは、強い自力選手を目標にできる番手選手です。ただし、自力選手の力が抜けている場合は番手を振り切ることもあるため、「差しが多い」というバンク傾向だけで機械的に差し目を選ばないようにしましょう。

オールスター競輪2026で確認したい予想ポイント

改修後の松山を走った経験

2026年2月末以降に松山を走っている選手は、新しい舗装の感触やコーナーの入り方を把握しています。3月の金亀杯に出場した選手や、改修後のF1・F2を走った地元選手は経験面で優位です。

地元・四国勢のライン

松山を練習拠点とする愛媛勢は、日頃から風や路面の特徴を理解しています。四国地区に強力な先行選手がいる場合は、地元選手が番手や3番手を固めるラインに注目です。

最終バックでの位置

松山は直線が長いとはいえ、最後方から直線だけで届くとは限りません。最終バックで先頭から5番手以内にいる選手を中心に組み立てるのが基本です。

先行選手の後ろが誰か

松山では番手差しが決まりやすいため、先行選手だけでなく、その後ろを回る選手の差し脚、仕事量、連係実績を確認しましょう。

当日の上がりタイム

前半から11秒前半の捲りが続いていれば、路面状態が良く高速戦になっている可能性があります。12秒台の逃げ・差し決着が続いている場合は、風が強い、または消耗戦になっていると考えられます。

まとめ

オールスター競輪2026の舞台となる松山競輪場は、周長400m、見なし直線58.6m、センター部カント34度1分48秒の高速バンクです。長い直線を生かす番手差しが中心ですが、カントを利用した高速捲りやロング捲りにも十分なチャンスがあります。

2025年2月から2026年2月にかけて走路が全面改修されましたが、バンクの周長、直線距離、カントなどの基本形状は変わっていません。新しい舗装によって走りやすさとスピードの維持性能が向上した一方、「差しが約半数、次いで捲り、逃げは少なめ」という基本傾向は改修前後で大きく変化していません。

予想では、強い自力選手の番手、トップスピードの高い捲り選手、3車ラインの3番手を重視したいところです。また、松山は風の影響を受けやすいため、前半レースの決まり手、上がりタイム、当日の風向きを確認することが欠かせません。