2026年9月18日(金)~21日(月・祝)に富山競輪場で開催される「第42回共同通信社杯競輪GII」。若手の登竜門として知られる一方、今年は年末のKEIRINグランプリ2026出場をめぐる賞金争いという意味でも極めて重要な一戦です。決勝の優勝賞金は3,200万円。現在は賞金ランキング8位以下がわずかな差で密集しており、共同通信社杯の結果ひとつでグランプリ争いの勢力図が大きく変わる可能性があります。

共同通信社杯競輪2026・決勝の賞金

着順賞金
1着32,000,000円
2着16,100,000円
3着9,000,000円
4着5,110,000円
5着3,780,000円
6着3,130,000円
7着2,950,000円
8着2,780,000円
9着2,620,000円

優勝賞金は3,200万円。2着でも1,610万円、3着は900万円と、GIIらしい高額賞金が用意されています。さらに、ここに初日一次予選、二次予選、準決勝など各日の賞金も加わるため、決勝進出者が開催4日間で実際に積み上げる金額は上記の決勝賞金だけではありません。

特にグランプリ賞金枠を争う選手にとって、決勝進出だけでも非常に大きな意味を持つ開催です。

共同通信社杯を優勝してもグランプリ確定ではない

注意したいのは、共同通信社杯競輪はGIIであり、優勝してもKEIRINグランプリへの自動出場権は獲得できないことです。

2026年9月10日現在、GI優勝によって出場が確定しているのは古性優作、脇本雄太、犬伏湧也の3名です。

GI優勝者
全日本選抜競輪脇本雄太
日本選手権競輪古性優作
高松宮記念杯競輪古性優作
オールスター競輪犬伏湧也

古性がGIを2勝しているため、現在のGI優勝者は実質3名。現時点だけで計算すれば残る6枠を賞金上位者が争う形になります。

ただし、今後は10月の寬仁親王牌、11月の競輪祭が残っています。そこで新たなGI覇者が誕生すれば賞金枠は減るため、現在の順位だけを見て「9位以内なら安全」と考えることはできません。

2026年9月10日現在の獲得賞金ランキング

順位選手獲得賞金
1古性優作252,874,548円
2吉田拓矢185,125,822円
3犬伏湧也137,445,000円
4眞杉匠115,925,674円
5松浦悠士93,182,048円
6深谷知広86,881,548円
7脇本雄太80,143,622円
8郡司浩平58,693,274円
9新山響平58,669,548円
10簗田一輝56,342,400円
11清水裕友54,061,000円
12新田祐大54,002,400円
13寺崎浩平53,700,274円
14山口拳矢53,364,400円
15石原颯53,146,774円
16守澤太志53,118,600円
17荒井崇博53,020,900円
18菅田壱道52,679,674円
19渡部幸訓51,654,074円
20佐々木悠葵48,281,274円

※上記は獲得賞金ランキング。KEIRINグランプリの最終選考では「選考用賞金獲得額」が用いられるため、最終的な選考順位とは完全には一致しない場合があります。

現在のボーダーは大混戦

古性優作、犬伏湧也、脇本雄太の3名をGI優勝による確定組として考えると、現時点で賞金枠6人目に位置するのは新山響平です。新山の獲得賞金は58,669,548円で、ここがひとまず「暫定ボーダー」と見ることができます。

しかし、その周辺は驚くほど僅差です。8位の郡司浩平と9位新山響平の差はわずか23,726円。9位新山と10位簗田一輝でも約233万円しか離れていません。さらに新山から18位菅田壱道までの差も約599万円。10位簗田から18位菅田までは約366万円しかなく、GIIIの決勝上位やFⅠ優勝でも十分に順位が入れ替わるほどの差です。

共同通信社杯の決勝賞金は、こうした現在の差とは桁が違います。

優勝3,200万円ならボーダー勢が一気に浮上

現在の獲得賞金に決勝1着賞金3,200万円だけを単純に加えると、例えば次のようになります。

選手現在優勝賞金加算後
郡司浩平58,693,274円90,693,274円
新山響平58,669,548円90,669,548円
清水裕友54,061,000円86,061,000円
新田祐大54,002,400円86,002,400円
寺崎浩平53,700,274円85,700,274円
山口拳矢53,364,400円85,364,400円
石原颯53,146,774円85,146,774円
守澤太志53,118,600円85,118,600円
荒井崇博53,020,900円85,020,900円
菅田壱道52,679,674円84,679,674円

実際には決勝までの3日間の賞金も加わるため、優勝者の上積みはさらに大きくなります。

現在5,000万円台にいる選手でも共同通信社杯を制すれば、一気に8,000万~9,000万円台へ到達。現在6位の深谷知広や7位の脇本雄太に近い水準まで浮上できます。まさに「一発でグランプリ戦線へ割って入れる」賞金額です。

2着1,610万円、3着900万円も非常に大きい

今回の大混戦では、優勝だけが重要なのではありません。2着1,610万円を獲得すれば、新山響平なら単純計算で約7,477万円。3着900万円でも約6,767万円になります。

4着でも511万円が加算されます。現在9位から18位までが約599万円差しかないことを考えると、決勝で4着前後に入るだけでもランキングが大きく動く可能性があります。

共同通信社杯は「決勝へ乗ること」そのものが、グランプリ争いにおいて重要です。

本当の勝負は残り2つのGI

一方、共同通信社杯終了時点で賞金上位へ浮上しても安心はできません。2026年はこの後、寬仁親王牌と競輪祭という2つのGIが残されています。2026年の決勝1着賞金は、寬仁親王牌が4,700万円、競輪祭が5,500万円。しかもGIは優勝すれば賞金額に関係なくグランプリ選考で優先されます。

仮に残る2つのGIを現在GP権利のない別々の選手が制した場合、GI優勝者は5名となり、賞金による枠は実質4名まで減ります。その場合、現在の賞金ランキングで見ると吉田拓矢、眞杉匠、松浦悠士、深谷知広付近が一つの基準となり、5,000万円台の選手は大幅な上積みが必要になります。

だからこそ、共同通信社杯の3,200万円が重要になります。

まとめ

共同通信社杯競輪2026の決勝1着賞金は3,200万円。2着1,610万円、3着900万円、9着でも262万円が用意されており、年末のKEIRINグランプリを目指す選手にとって非常に大きな賞金です。

2026年9月10日現在は古性優作、脇本雄太、犬伏湧也がGI優勝で大きくリード。現時点の暫定的な賞金ボーダーは新山響平の約5,867万円ですが、8位から18位付近までが数百万円差に密集する大混戦となっています。

共同通信社杯を優勝すれば3,200万円。現在5,000万円台の選手でも、一気に8,000万~9,000万円台へ浮上できます。一方で、今後は寬仁親王牌と競輪祭も残っており、新たなGI覇者が誕生すれば賞金枠そのものが減少します。

富山での4日間はGIIタイトル争いだけではありません。年末のいわき平・KEIRINグランプリ2026へ向け、現在の大混戦を抜け出すのは誰なのか。共同通信社杯はグランプリ戦線の大きな分岐点となりそうです。